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第三章 歪み
ある日、
クラスの一人が
壊れた。
誰もが
薄々
気づいていた。
線は、
限界まで
張り詰めていた。
私も、
点の人も、
断つ人も、
見ていた。
点の人が
彼女に
歩み寄ろうとした。
しかし、
先に
断つ人が
動いた。
彼女を、
切り離した。
それは最善だった。
少なくとも、
被害は
最小で
済んだ。
だが、
切られた側の
人生は、
元には
戻らなかった。
その夜、
私は
眠れなかった。
切られた線の
断面が、
頭から
離れなかった。
「見ているだけじゃ、
意味がない」
断つ人の言葉が、
胸に刺さっていた。
彼は
私が
線を見えてると
知っていた。
そして、
私も
彼が
線を見えてると
知っていた。
彼女は
初めて、
「切る側」に
立つことを
考えた。




