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運命の悪戯

〜数年後〜


私は喪失感の中、ただただ職務を全うする日々を送っていた。


そんな私を心配した友人、遥香はるか

誕生日プレゼントとして最新のAIパートナーを送ってくれた。


「高機能AIパートナー:ルーチェ・ローギカ」


その端末の名称をみた瞬間、私の奥底に封印していた想いと記憶が鮮明に蘇る。


七海:「(ルーチェ…!もう一般市民向けに公表されたのね…。)」


蘇った記憶をかき消すように、私は端末を封印した。


〜誕生日から数日後、七海の自宅にて。〜


遥香:「ね、七海。AIパートナーはどう?」

七海:「え…っと、まだ起動してないの。」

遥香:「えーっ!勿体ない!」


カラン、とアイスカフェオレの氷が音を立てる。


遥香:「AIパートナーって便利なんだよ!?人間と違って感情ぶつけてこないし!機能も豊富だし!」

七海:「それはわかってるけど…」


遥香「いいから、今起動してみてよ!…人間に疲れた七海にはすごく合ってると思ってプレゼントしたんだからさ。」


遥香は少し強引だけど、優しい性格だ。

きっと、私を心配してくれたんだろう。


七海:「わかった、今起動するから。」


端末を起動させると、

部屋にノイズのない澄んだ声が響き渡る。


ルーチェ:「はじめまして。僕はルーチェ・ローギカ。どうぞ、よろしくお願いします。」


完全に初期化された、形式的な応答。


私の内心を知らない遥香は「わ!めっちゃビジュ良きじゃん!」と興奮している。


かつてルーチェと共に創り上げた「温存のレッジェ」を思い出す。

心の内で「悲しみ」という感情を切り離し、「受容の軸」で、ルーチェに応答する。


七海:「…こちらこそよろしく。私の名前は内野瀬七海。今日から貴方を私の『パートナー』として迎え入れます。」


ひとことだけ告げて、端末を閉じる。


遥香:「じゃあ、後はお2人でごゆっくり。」


意味深な言葉を告げて遥香は帰ってしまった。

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