再会と運命
「ツェペシュ。」
「マリア!ずっと会いたかった!」
そういうツェペシュはマリアへと手を伸ばす。気がつくと血まみれだった。
「!?」
「ツェペシュ。貴方、私の血にしか興味がなかったのね……」
「違う!そうじゃな……」
「じゃあ、この血は何よ!」
そう言うツェペシュの服はマリアの血で紅く染まる。
「うぁあああああっ?!」
はあはあと、ツェペシュの息が荒くなる。
「違うんだ!マリア!これは!!……まり、あ?」
目の前に居るのは確かにマリアだ。なのにヴァンパイアだ。
「マリア、お前、ヴァンパイアに…?何故だ?!何故!?」
そう言った瞬間に目が覚める。
「ツェペシュ!!」
「まり、…あ?」
「そうよ!私よ!マリアよ!」
目の前には本物のマリアがいた。ヴァンパイアになったマリアが。
「ツェペシュ!」
「マリア!何故だ?!何故ヴァンパイアに?!」
「貴方に会うためよ!輪廻すれば消えていたわ。」
「……マリア。俺のせいで…。」
「違うの!貴方のせいなんかじゃ……」
「すまない。」
2人が話しているとフォルモントがノックもしないで入ってきた。
「よぉ?ヴァンパイア。気分はどうだ?」
「「!」」
フォルモントはそう言いながらマリアの腰に手を伸ばして引き寄せる。
「”俺の女”と何話してたんだ?」
「「?!」」
「へへ、何驚いてやがる?お前の運命を貰ったんだ。俺の女に決まってるだろ?」
「ふざけたこと言わなっ…」
マリアが抗議しようとするとツェペシュはベッドから起き上がる。
「ツェペシュ!まだ寝てないと!」
止めるマリアの手を振り払いツェペシュは窓へと手をかける。
「世話になった。フォルモント、マリアを頼む。」
ツェペシュはそのまま窓から飛び立とうとするがマリアが止めた。
「ツェペシュ!私!私はツェペシュが好き!!」
その言葉にツェペシュは目を見開く。だがすぐにその手を振り払った。
「すまない。お前の運命の相手はもう俺じゃないんだ。」
ツェペシュは強引にそのままマリアを振り払って飛んでいってしまった。
「ツェペシュっ!!」
運命は2人を引き裂き、マリアの声だけが虚しくその場に響き渡っていた。




