運命の再会
運命は彼らを見捨ててはいなかった。マリアが街の市場で買い物していた時だった。突然悲鳴があがる。
「ヴァンパイアよ!!」
その声を聞いてマリアは走った。
もしかして、ツェペシュ?!
息を切らしながら必死に走る。そして、人混みの中へと入った時だった。バンッと、音が鳴り響く。
「やったぞ!ヴァンパイアを仕留めた!!」
ヴァンパイア狩りはそう言ってツェペシュの髪を掴んで頭を掲げる。マリアは息を飲んだ。
「ツェペシュ……」
そこにあったのはツェペシュの死体だった。
「ツェペシュ!!」
マリアはツェペシュへと駆け寄ろうとするが見物人達に押されてなかなか前まで行けない。
「ツェペシュ!!」
やっとのことでツェペシュへと駆け寄る。
「ツェペシュ!しっかりして!」
ツェペシュは返事をしない。
「そんな!ツェペシュ!やっと出逢えたのに!!」
そこにフォルモントがやってきてツェペシュを担いでマリアの手をとって走った。
「フォルモント!ツェペシュが!!」
「いいから黙って走れ!」
ヴァンパイア狩りはそんな2人へと銃を向ける。
「てめぇ!俺が仕留めた獲物どうしやがるつもりだ!!」
そう言った追ってくるがなんとかまけたらしい。裏路地へと入る。
「ツェペシュ!血を!のんで!」
そう言ってマリアはツェペシュに血を差し出した。
ツェペシュはその血をすする。
「!お前は……?」
「私よ!マリアよ!」
「まり、あ?マリア?」
ツェペシュはついに思い出した。
「マリア!」
ツェペシュはマリアを抱きしめた。
「ツェペシュ!」
しかし、その胸からの出血が止まらず、血がマリアへと滴る。
「ツェペシュ!止血しないと…!」
「もういいんだ。お前を得る事ができて、もう満足だ。」
そう言ってツェペシュは倒れこむ。
「たく、しっかりしろよ!」
フォルモントは死にかけのツェペシュへと喝を入れる。
だが、血は止まらない。マリアはツェペシユへと血を注ぎ続けた。なんとか止血する。ツェペシュは深い眠りに落ちていた。
マリアとフォルモントはねぐらへとツェペシュを運んだ。




