森での殺戮
城からマリアを連れ攫った狼男フォルモントはマリアを自分のねぐらへと連れていく。
「血を、血をくださいませんか?」
「血?そういやぁ、お前ヴァンパイアだったな。」
「乾いて仕方ないの!」
「たく、世話がかかんなぁ!!」
そう言って狼男はマリアへと血を捧げずに襲いかかる。
「へへっ!食えればそれでいい!」
マリアは抵抗しなかった。
「貴方が私の運命の相手なの?」
「ああ、そうだ!若い女の肉はうめぇからな!へへっ!あー、その前に……」
フォルモントはマリアのドレスを破きはじめた。
「きゃ?!何するのよ!?」
「何って味見だよ!」
「味見?」
「女としてな!」
そのままフォルモントに襲いかかられる。マリアはフォルモントを突き飛ばした。
「うおっ!?」
「最低ね!運命の相手は貴方ではないわ!」
そう言ってその場から去ろうとする。フォルモントはそんなマリアを引き止めた。
「悪かったよ!だから行くな!」
「……」
「お前は俺の所有物なんだぞ?勝手にどこかにいくなんて許されねぇ!」
マリアはため息をついた。なんて勝手な人なんだろうと。呆れながらも名前を聞く。
「私はマリア、貴方は?」
「俺はフォルモントだ。」
☆☆☆☆☆
城にて、王子はマリア奪還の為に兵士を集めた。そして、狼男を撃退する為に森へと行く。
「まさかあの森嫌いの王子が自ら森への進軍を申し出るなんてなぁ!」
「全くだ!よほど許嫁が大事なんだとよぉ。」
なんて話している兵士達が森へ向かってゆく。
森に入ると兵士達はいきなり攻撃された。
「へっ!俺の縄張りに入ったのがお前らの終わりだったな!」
フォルモントは兵士達を次々倒してゆく。そこに王子も到着した。
「狼男!マリアをどこへやった!?」
「へっ!教えるもんかよ!」
なんて言いながらフォルモントは兵士達を殺してゆく。しかし、兵士達もただやられてゆくのではない。兵士達の攻撃が狼男に徐々に当たりはじめたのだ。
「ちっ!数が多すぎる!」
フォルモントはそう言って森の奥深くへと走る。王子達を何とかまくと、ねぐらへと戻った。
「フォルモント!」
マリアがねぐらから出てこようとする。
「出るな!奴らが帰るまで待つんだ!」
「……王子達の事?」
「そうだ。」
「ふふっ、皮肉ね。前前世では相手にもされなかったのに……。今ではこんなに必死に私を探してくれるなんてね。」
「は?」
「いいえ、ただの独り言よ。気にしないで。」
マリアはそういうと血まみれのフォルモントの顔をハンカチで拭った。
兵士達がフォルモント達のねぐらを見つけられずに夜になる。夜の森は危険だ。兵士達は1度撤退するようにイリスへと助言する。イリスはしかたないと苦い顔をして森から出ていった。




