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婚約破棄する期間は、もう既に締め切りました!  作者: 無乃海
【前半】 乙女ゲームのフラグを折りたい…編
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第13話 隠しキャラは…だ〜れ?

 いつも通り、瑠々華視点となります。


今回、登場はしませんが、新しいキャラの名前が出て来ます。

 まあ、そうなんですよねえ。あの例のヒロインは、常識がございませんのよね。

エリちゃんが言いたいことは、私達にも理解出来ますわよ。ですが、彼女には全く常識が通じませんのよ。…本当に。


 「乙女ゲームのヒロインは、この世界では()()()()()()()()なんですね?」


…うわあ。エリちゃんの言葉は、容赦ないお言葉ですね。確かに仰っていらっしゃる言葉は、どれも正解ですけれど。この世界のエリちゃんは、ヒロインには絶対に負けそうにありませんよね…。それに、彼女にお話を聞かせていただいておりますと、右堂(うどう)さんに愛されているという…そういう雰囲気が、何となく伝わって来るのですもの。…いいなあ、エリちゃんは。羨ましいですね。攻略対象の人物から、とても大切にされていて。私も、()()()()()()()()なあ…。


 「ところで、私達悪役令嬢3名と、ヒロイン1名が転生者みたいですけど、他の攻略対象と残りの悪役令嬢の方々には、転生者が…いないのですか?」

 「それが、今探させておりますけれども、残り1名の攻略対象と悪役令嬢のお人が、まだ見つかっておりませんの。後は、隠しキャラも、いらっしゃるのかどうかも……。」


お話も大詰めになりました頃、エリちゃんが最もな疑問をぶつけて来られました。他には…転生者がいないのかどうか、という疑問を。その質問に対して、麻衣沙(まいさ)が答えてくださいます。隠しキャラ以外は…調べております、と。今のところ…隠しキャラは、存在がはっきりしない為、探しようがありません。…と思っておりましたのに、エリちゃんが…意外なことをお話されます。


 「隠しキャラ?…そう言えば、隠しキャラは確か…『チャラ男』でしたよね?…正式な名前は…思い出せませんが、堀倉学園付属大の2年生だった筈…ですよ。」

 「えっ?…隠しキャラって、本当におられるんですの?…エリちゃんは、どうして…隠しキャラの存在を、ご存じなのですの?…隠しキャラの存在は、公式のホームページにも載っておりませんでしたのに…。」

 「え~と…ですね…。ルルお姉様達は、攻略されておられませんの?」

 「私も麻衣沙もですけれど、攻略どころか、隠しキャラの存在も、全く知りませんのよ。」

 「まあ。…マイお姉様も…ですか?…実は…私、()()()()()()()()()()()しているんです。攻略が物凄く大変だったのを、お姉様達とお話していて、思い出しました。キャラの設定は…よく思い出せませんけれど、彼の担当の悪役令嬢は…特定の人物ではなかったので、何も問題がなければ、堀倉学園付属大に入学されておられるのでは、ないでしょうか?」

 「「………。」」


…ええっ!?…エリちゃん、隠しキャラを…お知りなの?…公式にも情報が載っておりませんのに?…ええっ~!?…何ですと!…隠しキャラを攻略されました…ですと!?…隠しキャラには、特定の悪役令嬢が出て来られないのですの?


目から鱗が落ちるとは、こういう状況ですのね…。私達は呆気に取られておりましたわ。エリちゃんには…驚かせられます、色々と…。マジで…凄いです…。いつもは冷静な麻衣沙も、驚き過ぎて…相当に動揺しておられます…。多分、何かを確認されようとして、先程から…逆さまに持っておられますもの。そういう私も…動揺して、(いつき)さんに電話を掛けてしまいましたわ!無意識に…。


ぎゃあ~~!!…何故、スマホを持つ手が滑って、慌てて持ち直すだけで、樹さんに電話が掛かるのですか!…私、そんな設定にした覚えは、ありませんよ!

誰なのですか?…私のスマホの設定を、変えたのは!?


パラレル的なこの世界にも、前世と同様にスマホは存在しています。但し、色々と設定などが…微妙に特殊だったり…しますのよ。ですので、今のように誤操作をしたり衝撃を与えたりしますと、緊急電話モードになったりして、勝手に登録された番号へと通知されるのですよ。いつの間にか、緊急先が家族から樹さんに…なっておりました。本当に誰なの、設定変更されたのは?……マジで、い・や~~!

慌てて電話を切り、樹さんには「今のは間違い操作ですので、お気になさらず。」と、メールを入れて置きましょう。


エリちゃんには、()のヒロインにはお気を付けられますよう、色々と情報をお伝えしましたので、私も麻衣沙も一安心です。後は、何かお互いに困ったことでもあれば、助け合いましょう…というお約束して、本日は解散となりました。






    ****************************






 存在すら危ぶまれていた、隠しキャラをご存じでしたエリちゃんも、残りの1組の攻略対象と悪役令嬢のことは、はっきりと思い出せないとのことでしたわ。

私達のことも殆ど思い出せなくて、麻衣沙がご連絡した時に、漸く思い出せたとのことですわ。そういう事態から考えますと、残りの1組の彼らも、きっと思い出せていらっしゃらないのでしょうね。


 「ねえ、ルル。昨日、何処へ行っていたの?…君のスマホから、緊急の電話が掛かっていたんだけど…。何か…遭ったのかな?」


…うわあ~。やっぱり…樹さんに掛かっておりましたか…。樹さんは優しいお人ですから、私から緊急で電話が掛かりましたら、心配されますわよね…。ですが、前世の記憶がない彼に、本当のことをお話することは、出来ません。どう…誤魔化しましょうか…。隣におられる麻衣沙に…助けを求めるように、目で会話を致しまして。麻衣沙は溜息を吐かれながらも、私を助ける為に口を開かれます。


 「御心配には及びませんわ、樹さん。昨日は、ルルとご一緒に、お出掛けしておりましたのよ。その時に、ルルがスマホを落としそうになられて、慌ててスマホを触られたものですから、緊急通知されてしまいましたのよ。」

 「……そうなんだね。それならば…良いんだけど。2人で…何処に行っていたのかな?…()()()()()()()出掛けるのは、危ないなあ。今後は一言、俺か岬には声を掛けてくれると、俺達も安心なんだけど。」

 「……それは…ご心配し過ぎなのでは?…ただの買い物ですし、女性用の物もお買い物致しますので、それは…無理ですわ。」

 「俺達も、店の中にまでは入らないようにするし、そのぐらいの配慮は、心得ているつもりだよ。それとも…俺達が一緒だと、都合が悪いとか…じゃないよね?」

 「…まあ、何を仰られるのかしら?…そこまでして無理される必要は、ございませんわ。どうぞ、お気になさらずに。」


……ん。相変わらず麻衣沙と樹さんは、どこか仲がお悪いような気が…致します。

そう思ってしまうのは、私だけ…なのかしら?…麻衣沙が上手く言い訳をしてくださいましたが、樹さんの心配っぷりが…凄いですね…。次回からは、お供しようと提案されます。いやいや…。絶対に要らないですし、保護者みたいで…止めていただきたいですわ。…切実に。


 「樹さん。本当にご心配をお掛け致し、申し訳ございません。そんなにもご心配してくださらなくとも、私には麻衣沙がついていてくださるので、大丈夫ですわ。直ぐにメールを致しました通り、何もありませんでした。それよりも…緊急設定先が、何故か樹さんにされておりましたので、()()()()()()()()()()わね。」

 「……えっ…いや、それは……。」


ああ、そうでした。緊急通知が、何故か変更されたいた為に、こういう事態になったのでした。急いで、変更しなければ…。樹さんにも、そうお伝え致しましたら、彼はモゴモゴと歯切れ悪く、何かを仰られておりますけど。麻衣沙は、そんな樹さんを…意味ありげに、したり顔をされておられまして。……はて?…何なの?


漸く樹さんから免れますと、麻衣沙と再び作戦会議ですわ。早速、エリちゃんからお聞きした隠しキャラを、探すというミッションを行うことにしましたのよ。

先ずは、2年生の名簿を手に入れまして、2人で一通りチェックを致します。

私も麻衣沙も、名簿を拝見しても…全く、ピンと来ませんでしたわね…。


そこで、エリちゃんの仰っておられた、隠しキャラの通称名『チャラ男』で、見当をつけることとなりまして。私は、麻衣沙よりは社交的ですので、お友達等の人脈を使いまして、聞き込み調査を行うことになりましたのよ。先ずは、クラスメイトの女子生徒に、聞き込み致します。


 「皆さんは、2年生の男子生徒さんの中で、チャラいと…有名なお人を、ご存知ではありませんか?」

 「チャラいお人…ですか?…それって、あの方ではありませんの?」

 「2年生のチャラいお人と言えば、あの人のことでは?」

 「そうですわよね。あのお人しか…おられませんわよね?」


早速、クラスメイトの何人かの女子生徒にお声を掛け、『チャラ男』の存在を確認してみますと。クラスメイトの女子生徒から次々と、「あの人では…」というお言葉が出て参ります。皆さんの仰る『あの人』が…同一人物であれば、間違いないでしょう。


 「そのお人のお名前は、分かりますか?」

 「「「勿論…。キャラいお人は、『光条(こうじょう)』様ですわ!」」」


見事に…ハモりましたわね…。それだけ、有名人だということでしょう。

漸く…隠しキャラと思われる人物を、特定することが出来ましたわ。早速にでも、お姿を確認致しましょうか…。流石に私も、1人では突撃してはおりません。

今迄に何の接点も無かったのですし、行き成り突撃を致しましても、警戒されてしまうでしょう。ですから、こうして隠れて、ご様子を伺っておりますのよ。


その時の私は、()()()()()()()()()…目立つなどとは、夢にも思っておりませんでしたのよ。後で冷静になって考えれば、私…突撃したのと、同等でしたわね…。

…しくしく。(※泣きそうな顔で凹む)

 ヒロインの話から、隠しキャラの話に移行しました。隠しキャラが存在するということで、後半最後でルルが暴走しております。



≪補足≫

実は、ルルも入学当時、2年生のイケメン過ぎる生徒として、攻略対象ではないかと、思っていた時期がありました。しかし、麻衣沙に確証がないと否定され、その後は完全に忘れております。ルルはそういう軽い性格なので、興味がなくなるとすっかり忘れてしまいます…。

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