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双子の姉は不運でも、妹を守るために頑張ります。  作者: イヨリ
第一章〜生活の基盤を整えよう!〜
4/12

こんな力って……。

これからは妹→恵と書くことにしました。

ロッジがありました。

…ん?何でロッジなんだろう?まあ、いいか。

ちなみに、ロッジの大きさは木で作られた2階建てだ。

そして今、森の中にいる。葉と葉の間から優しい光が降り注いでいる。


「うわぁ〜、すごいね!お姉ちゃん」


「うん、すごいね」


さて、景色を十分に楽しんだあと件のロッジへと目を向ける。


「う〜ん…使ってもいいのかな、これ…?」


「いーんじゃない?看板にも書いてるし」


「へー、看板………」


ん?看板?あ、ホントだ。

家の前に看板が建てられている。

え〜と、なになに?


『このロッジはあなた達にプレゼントです。どうぞ遠慮なくお使いください。ウェスティア』


なんと…女神様からの贈り物らしい。


「じゃ、入ろうか恵」


「うん!」


恵は楽しそうに笑みを浮かべロッジの中へ入っていった。私もその後に続いて入る。


「おお、キレイ…」


「そうだねー…お姉ちゃん」


二人とも放心したように立ち尽くしていた。

内装は落ち着く色合いの木をふんだんに使われて、うまく日の光が入るように窓ガラスが付けられていた。

…このロッジいったい、いくらになるんだろう…そんなことを考えてしまうのも仕方のないことだと思う。

それから暫く二人で家の中を散策していると、「お姉ちゃーん!ちょっと来てー!!」と声がしたので向かってみる。

恵を見つけると、その隣に傷だらけの狼を見つけた。


「えっ!?どうしたのその子…」


「部屋を見たらいたの…どうしよう…」


う〜ん…まぁ、危害は加えてこなさそうだし…


「よし!応急手当をしよう。救急箱あったから取ってきて、その間に傷を見とくから」


そして「わかった!」と笑顔で返事をしつつ飛び出していく恵を見送ると、()に話しかける。


「あなた…人の言葉が分かるのね?」


『何故そう思う?』


「…私の言葉にしっかり反応してるし、それに話掛けてるじゃない」


『確かに』


「何でそんなに傷だらけなの?」


『少し、ドジを踏んでしまってね』


「じゃあ、貴女は何者なの?」


『うーん、まあ、狼の神獣「神狼」よ』


「へーー……」


えっ!?神獣…って…なんで目の前にそんな大物がいるのよ……


 おっと、恵が戻ってきた。


「お姉ちゃん!持ってきたよ!ハァッ…ハァッ…」


よほど急いできたのだろうか息が荒い。


「ありがと、あとは任せて」


そして手早く患部に手当てを施す。その間に、余程体力を使っていたのか神狼は眠ってしまった。


「んっ…とここをこうして、…よし!!」


「できたー?」


「うん、オッケーだよ。眠っちゃったしそっとしておこうか」


「うん!良かったぁ…」


ずっと不安そうにしていたが、私の知らせを聞いて安心したようだ…

良かった…。


「恵、外に出てスキルの実験をしよう」


「わかったー」





 外に出て、まずは恵のスキルから確認する。


「じゃあ、恵。自然操作スキルを使ってみて」


「うん!わかった!やってみるねー」


恵は地面に向けて手をかざしスキルを発動させる。すると恵の前から植物が生えてきた。

…おお。すごいなぁこれは。


「出来たよ!お姉ちゃん!すごーい」

起きた現象に恵自身も驚いている。


「うん。ホントにすごいね!」


「次はお姉ちゃんの番だよ!!」


ゴクッ生唾を飲み込み…


「い…行くよ?」


そして、スキルを発動させる――――


シーーン…


――が何も起きない…。


「あれ?どうしたのかな…発動しない…」


うーん、何か条件があるのかな……


「まぁ、いつか出るって!お姉ちゃん」 


「フフ、そうね♪今は気にしないわ」


恵からの言葉に少し元気になる。


「じゃ、家に戻ろうか」


「うん!」






 

―――――家に戻るとさっき手当てした狼…神狼がいた。


「おお、良くなったんだね。」


「わぁ〜〜〜♪元気になったんだね!良かった!!」


「ねぇ、貴女の名前は何ていうの?」


『そうねぇ、とりあえず「フェリス」とでも名乗っておくわ』


「わかった。フェリスね。」


フェリスと話していると恵が首を傾げてこちらを見ている。どうしたのかな…


「えっ?お姉ちゃん…誰と会話してるの?」


「えっ!?…もしかして…聞こえて…ない?」


「う…うん…」


『あぁ、言い忘れてたけど、その子には私の声は聞こえないのよ』


「えっホントに?恵…フェリスの言ってる事聞こえない?」


「うーん、聞こえない…けどーフェリスっていうんだね!よろしくね!私恵!」


「おっと、私は雫。よろしくね!」


『よろしくとメグミにも伝えてくれる?』


「恵、よろしくって」


恵はニコッと笑い


「うん!よろしくね!!」


そうして、私達は神狼と仲良くなったのだった……。

というか、久しぶりにお姉ちゃんの名前出ました。

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