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薬草採取


とてもいい夢を見た。


微かに窓から入る太陽の光から目をそらす。


正確には覚えていないが、回復魔法を使ったら、


周囲の魔物が倒れたんだ。


「は?」


よくわからない夢の話だ。




今日は朝食を食べたあとギルドにいって簡単な依


頼を受けて見ようと思う。


「おはようございます!!」


「おはようイツキちゃん、いい夢みれたかい?」


「いい夢だった気がします」


「そうかい、それは良かったねぇ朝御飯の準備が


出来てるからね」


柔和な笑みを浮かべる女将さん。


そう言って他の部屋をノックしに言ってしまっ


た。


僕が泊まったところは二階で六部屋ある。


一階にも二部屋あるようだ。


降りていき朝食をとるために作られただろうスペ


ースの入り口から遠いところに座る。


固いパンに野菜のスープ、干し肉だったがスープ


がものすごく美味しかった。


スープをすぐに飲んでしまったこともあり、パン


をなかなか噛みきれなくて参ってしまった。


雑貨屋により大きめのバック、と保存食火起こし


の道具を購入した。


バックが思っていたより高く銀貨二枚だった。


必要な出費だから仕方ない。


鉄製の装備を身につけているはずだが体か軽い。


冒険者ギルドへ入ると昨日の数倍人数が入ってい


た。


受け付けに三人いて二人はがらがらなのに対して


可愛い受け嬢のところだけ長蛇の列を作ってい


た。


「クエストのオススメはありますか?」


聞くと素早く体を動かし


「クエストが初めてなら薬草最終がよいかと思わ


れます。」


と几帳面そうな若いギルドの男性が答えてくれ


た。


「薬草は簡単に見分けられるものなんですか?」


「この地域には似た種類の草が少ないため、一度


覚えられたら楽かと?」


そういうとギルド職員は立ちあがり、しばらくし


て本を持ってきて説明してくれた。。


「この辺りに自生する薬草を書き留めたもので


す、薬草は独特の匂いがするので分かりやすいか


と。」


薬草の平均相場は銅貨十枚~十五枚で、ヨモギに


似ていた。


薬草採取は基本的に年中需要があるらしあが、賃


金が安く又、近くに生えるものは採取されるため


奥地まで行く必要があるらしい。


さあ、冒険だ。


擦れる金属が足取りを急かす。



向かう場所は木漏れ日の森。


背が低い木が多く、光もよく入り、町に近く危険


度の高いモンスターはすぐに討伐されるため安全


だと言われている。


主な出現モンスターはスライムやアルミラージで


ハウンドやゴブリン、ラージ種が時々出現するよ


うだ。


ラージ種と魔力を通常持たない獣が何らかの要因


で魔力をもち、巨大化等の変化をするらしい。


ちなみにアルミラージはラージ種では無いとかな


んとか。




「クエストか?気をつけて行ってこいよ!!」


「えっ…あっ……ハイ…」


紳士な衛兵さんに声をかけられてどもったりしま


した。



森を駆け抜ける風が心地よくてつい目を瞑って深


呼吸をする。


「気を引きしめていこう」


誰にでもなく小さく呟く。


自覚はしているが、気づいたら口にでてしまう痛


い口癖に苦笑しながら気を引きしめる。



しばらく散策していると水色の典型的なスライム


を見つけた。


今は木の実を消化中のようだった。


半透明な体の中でどんどん溶ける木の実についつ



「おおー」


「ジュピィィ!!」


威嚇だろうか…バレました。


「我が剣の錆になれ!!」


夢にまでみた魔物との戦闘。


鞘から剣を抜き左下に構え突進。


スライムに切り上げがクリーンヒットしスライム


がまっぷたつにならない…だとっ…!?


スライムは斜め上に少し打ち上げられ落下する。


開いた距離は三メートルほど。


テニスの軟式球を打ったような感覚が手に残って


いる。


そこからは一進一退の攻防が繰り広げられた。


剣を振る度に速度や威力が落ち、スライムも決し


て動きが素早いわけではないが、こちらの動きを


読むかのように攻撃を避ける事が多くなっていっ


た。


どのくらいの時間がたっただろうか。


一度目のクリーンヒット以降まともに攻撃が当た


らない。


右上段からの振り下ろし、その勢いを殺さないよ


うに半時計回りに回転しつつショートソードを振


りかぶる。


スライムはサイドステップで渾身の斬撃を難なく


回避し突進してくる。


「ッ!!」


何度目かわからないスライムの突進。


一回のダメージは大きくないが、精神的な焦りに


加え心身の疲労がすごい。


「やるな…お前…」


スライムは体勢を立て直し突進を再開する。




「はぁ、はぁ、あ゛ぁ疲れた。」


あれから何度目かの突進に合わせて振った攻撃が


再度クリーンヒットし、スライムは放射状に打ち


上げられ木に直撃し霧散して細かな粒子になっ


た。


ついついその場に座り込んでしまう。


「スライム強くない…?」




ステータスを確認したが体力は1しか減っておら


ず、座りこんでしばらく眺めていたら回復した。



「ん?」


霧散したスライムがいた場所に小さな瓶に入った


液体が落ちている。


しばらく様子をみていたが何も起こらず、


「舐めてみるか…」


そんな言葉を呟きながらバックにいれました。


得たいの知れない液体なんて飲めないんだからね


っ!!




周辺で薬草を探しながらさっきの戦闘を思い出


す。


「盾…買っとけば良かったなぁ」


それはいい、問題は体が思ったより動かなかった


ことだ。


剣も思うように振れなかった、振れなかったとい


うよりは、振り回されていた。


買ったときは感じなかったが戦っているときはた


だただ重く遠心力の力を思い知らされた。


「筋トレとか武器の扱いとか練習とかしなきゃな


ぁ」








読んでくださった方ありがとうございます!!




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