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睦月と萌  作者: 乙 君
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第2話 「学園祭」

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よろしくお願いします

星野睦月(むつき)、中2、私の双子のお姉ちゃん。


星野(もえ)、私の方が妹。


性格は、睦っちが内向的で、萌が外交的って言われている。


けど本当はおんなじ。根っこは一緒。



睦っちは、学園祭までは元気だった。


何も変わらず、本当に元気だった。


ピアノコンチェルトを弾ききって、


とても幸せそうに笑っていた。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



『萌っ、お前もちゃんと20番、さらってるか?』



斉藤俊介、(たちばな)学園中等部のオーケストラ部の部長で学生指揮者。


将来は、大学の指揮科に行きたいらしい。


睦っちと私、萌の1つ上の幼馴染でもある。


来週の学園祭で、我らオーケストラ部は、モーツァルトのピアノコンチェルト第20番を演奏する。


指揮は俊介、ピアノソリストは睦っち、その控えが私。



「さらってるわよ、睦っちと一緒に」


『睦月の全てを真似をする必要はないんだぞ、自分の表現でも、さらっておけよ』



私の表現したい目標が、睦っちの表現と同じなんだからしょうがないじゃん。もう。



俊介が私の近くに来て、私のピアノ譜を手に取って見た。


「すごい書き込みでしょ。真っ黒。音階が読めないかも」



『悪いな、萌。好きなチェロで乗れなくて』


「いいわよ、そのくらい。それよりも明日ゲネプロを控えている、睦っちに何か言った方が良くない?」


『そうだな、ありがとう』


俊介は睦っちの方へ歩いて行った。



明日から2日間、橘学園学園祭。


明後日の日曜日には、15時からオーケストラ部の演奏会がある。


序曲とサブは中等部が受け持ち、メインは高等部が演奏する。



今年の曲目は、序曲が学園歌、編曲は我らが学指揮の斉藤俊介。


サブがモーツァルトのピアノコンチェルト第20番。


メインがベートーヴェンの交響曲第3番「英雄(エロイカ)


私はピアノコンチェルトには控えで出れないけど、ベートーヴェンには、特別にチェロで出してもらえることになった。



でも序曲がねぇ、もう完全に現代曲。


学園歌の面影もメロディもない。


全弦楽器にハーモニック演奏させるなんて信じられない。私たち中学生よ。


俊介の編曲、やりすぎじゃない?


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