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睦月と萌  作者: 乙 君
12/16

第12話 「ネゴシエーション」

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よろしくお願いします

夕食後、自分の部屋に戻ってきた。


「睦っち、いる?」


〈今、戻ったわ〉


そこには、睦月と9歳位の女の子が立っていた。


その女の子は、白いワンピースを着て、背中から白い翼を生やしていた。


手には「マジカルスティック」と呼びそうなほどカラフルな杖を持っていた。


「天使?」


大丈夫なのだろうか?


こんな子が天使で、天国の門番が務まるのだろうか?


〈はじめまして、萌ちゃん。私がアンナよ〉


〈それに、失礼なこと言わないで、ちゃんと務まるわ。こう見えても129歳で、案内係の係長なんだから〉


「そ、そうなの?」



〈で、私に用って一体何かしら?〉


「アンナちゃんにお願いがあるの」


〈交渉でなく、お願いなの?〉


「交渉よ。睦っちが私に乗り移れる時間を変えて欲しいの」


〈連続2時間以上はダメ。上司に失敗したことがばれちゃうもの〉


〈あっ、今のは聞かなかった事に〉



「やっぱりそういうこと。じゃあ、1週間合計14時間、1回2時間以内でいつでも好きな時に乗り移れるようにして」


「これなら全体の時間は変わらないわよ」


〈うーん、でもなぁ〉


「もしダメならバラしちゃうから」


〈どうやって?〉


「睦っちに、3時間連続で乗り移ってもらおうかな?」


〈それはダメ、絶対にダメ。課長にばれちゃう〉


「ならOKね」


〈わかったわよ。そのくらいなら手を打つわ〉


〈そのかわり、絶対に連続して2時間以上はダメよ〉


〈睦月がこっちへ来られなくなるかもしれないわよ〉


「ありがとう、アンナ」



〈ねぇアンナ、私からも質問があるんだけど〉


〈なあに、睦月〉


〈次に天国の門が開くのはいつ? 何時?」


〈んとね、え〜と、ヒーフーミーの、うん多分、12月24日の0時から24時まで〉


〈「定期演奏会の日だ」〉


私と睦っちは一緒に叫んだ。


でも、確認がなんかおかしい。大丈夫か?


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