プロローグ
初投稿です(´◉◞౪◟◉)よろしくお願いします
……ここは……この状況は一体……?
さっきまでコンビニで買った肉まんを頬張りながら帰路に就いた……はず。
なのに何故私はピカピカな大理石みたいな床に尻もちをついているんだ……?
そして何より……玉座みたいな鎮座しているあの全身黒ずくめのイケメン誰!?
状況を全く理解できていない少女、藍。
だがそんな藍にも思う所がひとつ。
(あの人すっっっっごいお顔が整ってらっしゃる…!!!)
黒髪のオールバックで鋭い切れ長な目、そして強い意志を感じる赤い瞳。
そしてなにより…乙女ゲームに出てくる私の推しにそっくり……!!!!!
なにこれ?ついでに弟の分の肉まんも買ったから神様からご褒美貰えたの?やったぁ!
そしてそんな事を思われていることを知らない男は眉間に皺を寄せ怪訝そうに立ち上がり口を開く
「お前……勇者か」
えっ何言ってるのこの人…ひょっとして痛い系の人……?いやそうだとしても……
「………ぃ」
「?」
「尊い……っっっ!!!!!!」
その瞬間、私は人生で初めてあまりの尊さにひれ伏した。
まさかこの言葉と行動が私の今後を左右する事になるとはこのときは思いもせずに(あぁ、声もいいぃ…)と悶絶していた。