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設定資料3  『眠り牛』

 暴れ猪、跳び鶏と並んでポピュラーな魔物。

見た目は牛その物だが、尻尾の先がカウベルのようになっていて、振ると綺麗な音が鳴る。

 体の模様や色、角の大きさなど、個体で大きく変わる為、眠り牛の中でも品種があるが、基本的に見た目が牛で、尻尾がカウベルのようになっている物は纏めて眠り牛と呼ばれる。

 子どもから大人になるまで半年ほど掛かり、基本的に群れで生息する。

 気性は穏やかで、ギルドへの討伐依頼は全くない。しかし、暴れ猪や跳び鶏と同じで食用として重宝されている為、その特性からか、たまに野生の眠り牛の捕獲依頼が来る事もある。

 名前の由来は二つあり、ひとつは一日の内、18時間も寝ている事と、もうひとつは眠り牛が使う魔法から来ている。

 この魔法は寝ている間や、起きている間に自分や仲間を敵から守る為に得た魔法で、尻尾にあるカウベルに魔力を込めて鳴らす事で、周りにいる生物を眠らせる事が出来る。

 特に寝ている間は無意識にこのベルを定期的に鳴らしており、寝ている眠り牛を捕獲しようとした者がそのまま一緒に眠らされてしまう事もある。

 魔法に耐性のある者か、対抗する魔法を使える者でない限りは、野生の眠り牛を捕まえるのは難しい。

 そして尻尾にあるカウベルに魔力を込めて鳴らすだけで相手を眠らせる事が出来る手軽さから、子守唄の尾(ララバイテイル)の名前で魔法道具として加工した眠り牛の尻尾が売られている。

 実際の眠り牛の魔法と比べると効果は大分落ちるが、弱い魔物や生物相手ならば直ぐに眠らせる事が出来る。

 効果が弱くなっているとはいえ、自分自身にも勿論効くので、使う為には魔法に耐性があるか、対抗する魔法を必要な為、扱える人は限られる。

 起きている6時間の間はびっくりする程てきぱきと行動し、名前の由来を知らない人からは驚かれる事がたまにある。

 その肉は寝ている事が多いからか脂がのっており、本編内でライが食べていたステーキなどが肉の旨味を感じられて、とても人気がある。

 暴れ猪や、跳び鶏と同じく食用として大衆に親しまれている魔物。

 眠り牛が出す牛乳も栄養が豊富で、一般的に飲み物として世間に広がっている。

 暴れ猪、跳び鶏と比べると魔法の影響からか一番捕獲の難易度が高い。

 新人の魔王が簡単だと依頼を受けて、捕まえられずに眠らされ、起きた時には眠り牛は一匹もいない! なんて事もよくある。

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