設定資料2 『翔び鶏』
この世界では暴れ猪と同じくポピュラーな魔物。
鶏の、トサカが大きくなったような見た目をしている。大きさは普通の鶏と同じくらいで、卵から産まれ、成長するまで一ヶ月程かかる。
ヒヨコの時点で小さなトサカが生えており、成長するにつれてトサカがどんどんと大きくなっていき、大人になる頃には、自分の身長すら軽々越えるような立派なトサカを持つようになる。
気性は穏やかで、必死に飛ぼうとする事以外は、人を襲ったりなどもないので、ギルドの討伐依頼に上がる事は全くない。
名前の由来は、羽ばたいて空を飛ぼうとするが、結局飛べずに、翔ぶ止まりな所からこの名前がつけられた。
ヒヨコの頃から空を飛ぼうと、地面を勢いよく走り、翼を激しく羽ばたかせ続けた影響か、手と足の筋肉が発達している。
暴れ猪と同じく、食用として重宝されており、その肉は淡白で、ヒヨコの頃からの飛ぼうとする努力の成果か、無駄になる部分がほぼない。
味が淡白な分、何にでも合い、本編に出てきた翔び鶏のからあげなどは大衆に親しまれている。
翔び鶏の卵も美味しく、栄養満点で人気がある。
肉も、卵も、頑張って飛ぼうと努力する習性も含めて、皆に愛されている魔物。
一部の噂では努力の結果、風を操る魔法を身に付け、本当に空を飛ぶ事を叶えた個体がいるらしい……