設定資料9 『砂糖の花』
砂糖の花と呼ばれる植物。
地面から生え、育てる上では急な環境の変化に弱いという弱点を持つが、比較的暑さにも寒さにも強い。種からその地域で育て続ける分にはすくすくと育つ。
花自体も加工がしやすく、食用として食べられる部分も同じな為、色々な場所で流通している。
名前の由来は花びらに辺る部分が砂糖のように甘い事からこの名前がついた。
本来なら、花びらの内側に蜜を分泌する器官を持つ花が多いが、この植物は特殊で花弁にもその機能があり、花びら自体に甘い蜜が凝縮されている。
花びら→花びらの内側の順に甘さに大きな差がある。
内側は控えめだが癖になる甘さで、元々の目的である花粉を運んで貰うという意味では、花びらの甘さは余り役に立ってはいない。
花びらの蜜はこの花にとって非常食のような物で、悪い環境で育った物ほど花びらの甘さは落ちる。
見た目は普通の花と変わらないが、花びらひとつひとつに小さな白いハートマークがついている。
花びらの色は品種により多種多様で赤や、黄色、緑など色とりどりだが、味はどれも大きくは変わらない。
色の種類の豊富さから、甘さを抜いた花びらは染料としても使用される。
味は砂糖菓子に似ており、小袋一杯に砂糖の花の花びらを詰めて販売されていたり、デザートに使われたりもする。
花びらは調理方法で食感が変わり、炒るとパリッ、冷やすとしっとりとした食感になる。
本編第一章27でフェイが食べていた砂糖の花のジュースは、水と花びらを混ぜ、そこに果汁を搾った飲料でフェイのお気に入りらしい。




