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現実恋愛状況  作者: 雛蜜
3/6

2,臆病者の恋愛模様

苦情等は受け付けません。


今日は部活が無かった。私は、だけど。佐々木はサッカー部だから家に着くのは多分6時以降。私の学校は携帯の持ち込み禁止なので佐々木がメールを返せるのは6時以降ということになる。まだまだ時間がある。だから取りあえずメールをするのは少しおあずけ。パソコンを立ち上げてブログや夢小説のサイトを見る。

パソコンをしながらストレスを解消する。大好きな漫画のキャラクターの画像を掲示板とかで見つけて来て携帯に送ったり、好きなモデルさんのブログを見たり…時間がどんどん満たされる。

ふと時計を見ると、7時。

――そろそろメールしようかな。


そう思って携帯でメールを打つ。迷惑になっちゃうと嫌なので、メール出来るとき返信して。と添えておく。送信し終わったら、よし。と呟いてまたパソコンへ向かう。


〜♪


「あ…。」

佐々木、だ。着メロが1人だけ違うからすぐ分かった。慌てて携帯を手に取りメールを開く。

嫌な事があったから話を聞いて欲しい。というメールに対しての返事はやっぱり、

『いいよ。どうしたの?』

だった。急いで返信を打つ。今日の陰口の事を全部打った。佐々木は泉達との現状を全部知っているから正直に全てを打つ。もしかしたら佐々木も聞いたかも知れない。泉の隣の席だもん。

ひと通り打ったら随分と長くなってしまった。佐々木なら最後まで見てくれるだろうから、長いまま送った。


〜♪


思ってたよりずっとずっと早く返信が来た。

私はまた急いでメールを開いた。

『そっか、山中も大変なんだな。俺、隣なのに全く聞いてなかった。ごめんな…。でも気にすることないと思うよ。』

何だかそのメールの内容にホッとした。今度はゆっくり返事を打つ。

『ありがとう。元気出た。そういえば今日、サッカー部でシュート決めてたね。さすが部長!!』

そして送信ボタンを押す。その後もやり取りが続く。

『見てくれてたんだ。サンキュー。山中って細かい所見てるよな。』

『そうかな(笑)』

返信すれば返信が来て…の繰り返し。それが10時まで続いた。


そして、途端にメールが返って来なくなる。また寝ちゃったんだ、と思いテレビをつけた。今から毎週欠かさず見ているドラマが始まる。時間的には丁度いい。


テレビを見ているとバレンタインのCMが流れた。バレンタインこそ愛の告白を!!なんて言っている。

「告白、か…。」

佐々木が好きだ。今の関係に満足している。でもやっぱり、もう一歩進みたい。恋人になりたい。それには私から気持ちを伝えなきゃ。でも、


――フられてしまったら今の関係に戻れるのかな。


佐々木は大丈夫だろうけど私がダメだ。今までみたいにはきっと戻れない。前に『恋愛に興味はない』って佐々木が言ってた事を思い出し、悲しくなる。


――それじゃあ両想いなんて無理じゃない。


フられた後の事を考えて、告白はやめよう…と思った。

きっと佐々木は優しいから。

フったっていつも通り接してくれるだろうけど。

やっぱりフられるのは、怖い。


私の臆病者。

伝えたくて仕方がないのに伝えられないなんて。

私の気持ちが行き場をなくしてる、そんな気がした。

切ない気持ちを表せましたかね?少しでもヒロインの気持ちを分かってくれたら嬉しいです。

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