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転校生で波乱の予感!

「今日は新しい仲間を紹介する」


朝のHRで先生がそう告げた。


「では、入ってくれ……」


ガラガラっと教室の扉が開き誰かが入って来て教卓の横に立った。


「では、転校生を紹介する」


その顔を見て俺は驚いた。


「か、神谷みゆきです……。よろしくお願いします!」


みゆきは緊張しているのか、声が裏返っていた。


「みんな、仲良くするように。……じゃあ、あそこの空いてる席に座ってくれ……」


先生が席を指差す。


「あっ⁉」


「……おう」


先生の指差す先を見たみゆきもやはり驚いていた。


「なんだ、お前たち知り合いか?」


「えぇ、まぁ……」「……はい」


一応ってそういう意味か。


お互い、知り合いかたがあれだけに微妙な返事になってしまった。


「じゃあ、丁度良いな」


そう、空いている席と言うのは俺の隣の席。なんというベタな展開!


みゆきは着席して1言。


「よ、よろしくお願いします」


「あぁ、よろしくな」


とりあえず自己紹介を兼ねたHRも終わり、授業が始まった。

みゆきはまだ教科書が届いていないとのことで見せてやることになった。


まぁ、俺は授業中寝ているときが多いのでみゆきの教科書のようになっていたが……。


因みに愛梨は2組、俺は1組だ。


そんなこんなで美少女転校生の噂は瞬く間に学校中に広まり、話すことはおろか近づくことすらままならない程の大人気で質問の嵐だった。

転校して来て1週間が経過し、やっと学校も落ち着いて来た。


昼休み友達とたわいない話しをしながら過ごしていたとき唐突にみゆきが俺のところまで来て、


「は、隼人さん!ちょっと今、いいですか?」


「ん?別に良いけど……」


「おい!隼人、いつからお前は徳山中のアイドル、神谷みゆきさんと仲良くなったんだ?お前、彼女がいない同盟の誓いを忘れたのか?彼女が出来たら必ず言う!鉄則だろ!」


こいつは、同じクラスの後藤良樹。とにかく、暑苦しいのが取り柄のバカだ。


「バーカ、そんなんじゃねぇよ。それに、そんな同盟結んだ覚えはない!それより何?」



「は、隼人さん。あ、あの……この前は、本当にありがとうございました!」


みゆきは、改めて礼を言いに来たらしい。


「別に気にしなくて良いよ?」


「え、なになに隼人がどうかしたの神谷さん?」


後藤!今出て来たら話しが広まっちまうだろ。


「あの……先週、私が高校生に絡まれてたところを助けて頂いたんです。今まで言える状況じゃなくて」


言っちゃったよ……。1番言っちゃいけない奴に……。


「えー!隼人、マジで⁉隼人が不良から神谷さんを助けた⁉」


案の定、大声で言いやがった。視線が集まってきた。



そんなこんなで、放課後には学校のほとんどの奴はこの話を知っていた。

俺も、あまりにも後藤がしつこく聞いてくるので詳細を話してしまった……。




これが、全ての引き金だった……。


面白くないと思った方は、はっきり言って下さい!

具体的に言って頂けると助かります!

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