表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

いざ、参らん

更新遅れてすみません!

金曜日。


今日も学校を休んで修行中。


「……優しく、薄く……」


「そうそうその調子だ」


時間は少しかかるがだいぶ形になってきた。


「そろそろ次に進もうか。先ほどの薄い膜のような結界に血を通す感覚で霊力を流すんだ」


「はい!」


「では、手本をみせよう」


そういって楽尚さんは膜のような結界を張った。


「手に霊装をして殴ってみなさい」


隼人はいわれた通り、思い切り殴る。


バリ!


結界は霊力同士がぶつかる音を立てて容易く破れた。


「そう、強化していない結界は素手で殴っても火傷するくらいでいとも簡単に壊れてしまう。だが……」


楽尚さんは今度は強度の増した結界を張った。


隼人はまたも思い切り殴る。


バチッ!!!


「ぐあっ!」


今度はいとも簡単に弾かれた。しかも、手には幸い霊装をしていたため火傷はしなかったが、鉄の壁を殴ったかのような激痛が走った。


「どうだ?これが強化するのとしないのとの違いだ。さあ、やってみなさい」


隼人は意識を集中する。


「はあー…」


優しく広げて、霊力を流す。しかし、思ったように流れていかない。


「そうじゃない。膜を作るときに流した霊力の道にそうっと霊力を送り込むんだ」


「やってみます。ふうー…」


徐々にだか結界に霊力が通い始める。


「そうだ。その調子だ」


隼人の結界がまるでさなぎを破って羽を広げるために羽に体液を送る蝶のように霊力が広がり、少しずつではあるが強度を増していく。


「ね?基本をしっかりやっておくと、この段階に入ったときに楽でしょ?」


楽尚さんがニヤリと笑う。


「……はい。くっ……。扱いは難しいですが、最初の段階に比べれば……だいぶ楽……です」


必死に集中力を保ちながら話す。


隼人はこの後、土日も必死に修行をしてなんとか即座に部分結界を発動することが出来るようになった。


翌日、久しぶりの登校。

そして、裏風紀委員の会議中。


「俺の怪我もあらかた治った。戦いに支障はない。俺は今回の黒幕の正体を掴んだ。近々、乗り込もうと思う」


「本当ですか!?それなら僕たちも一緒に!」


「ダメだ……」


「何故ですか!?このようなときのために僕たちはいるんですよ!?」


「今回の相手はカタギじゃねえ。ヤクザ相手にお前らを危険に合わせるわけにはいかねえ」


「しかし!!!」


「何回も言わせるな!!!足手まといだ!今日はこれで解散とする!」


隼人は頑として譲らなかった。


今回の相手はその辺のヤンキーやチンピラじゃない。ヤクザだ。

銃を持っていても不思議じゃない。

今のレベルの隼人の霊装や部分結界では弾丸を防げる確証はない。

そんなところに霊装も何も出来ない少し腕の立つ高校生が行ったところでリスクが高過ぎる。


しかし、隼人1人でいってもみんなのリスクは無くなるが俺のリスクは無くならない。みんなを守る必要がないだけましだが。

また、隼人のいう「あらかた」とは、一般的に使う。傷痕だけとか、少しの痛みというレベル出はない。

全身に筋肉痛のような痛みが常時走っていると思って貰えればいいだろう。

その状態で乗り込んでも果たしてどれだけのことが出来るのか、その後の反動はどれほどの物なのか。

隼人は皆目見当も付かなかった。

だが、ただでは済まないことだけは明確に分かっていた。


「楽尚さん、怪我の痛みを早く引かせる方法ってありませんか?」


隼人は家に帰って楽尚に尋ねた。


「うーん。あることにはあるのだが……まあ、今の隼人くんなら大丈夫だろう」


「本当ですか!?」


「ああ、部分結界で集中力は格段に上がっている今の君なら。方法はね、常に集中力を高めて霊力を高い状態に維持しておくんだ。そうすることで少しだか自然治癒力が高まり怪我の治りや痛みが引くのが少し早くなるんだよ」


ようするに、レベルはだいぶ低いが楽尚が傷を治すときと同じような技である。楽尚の技は系統は同じでも怪我の治療しかできないので痛みを引かすことは出来ないため使用しない。


隼人は寺の本堂に籠もり、ご飯の時間まで集中力を高めるために瞑想をした。


(「口で言うより遥かに難しいな。こんなに静かな状況下で1、2時間高い霊力を維持するのがこんなに辛いなんて。つか、俺の性に合わねえ」)


隼人はご飯を食べた後も寝るギリギリまで瞑想をして、風呂に入っている間も霊力を維持していた。


愛梨は一番先に風呂に入り、一番先に寝た。そのくせ、いつも一番最後に起きてくる。


隼人は居間に行った。そこには楽尚もいる。

いつも、風呂から上がり居間へ行くと楽尚が隼人にお茶を出してくれる。

隼人はゆっくりとお茶を飲みながら楽尚と話せる時間が大好きだ。


「今日はよく頑張ったね。明日の朝には集中力も回復して、痛みも少し引いているだろう」


「はい。それでは今日は疲れたのでもう寝ます。おやすみなさい」


「おやすみ」


楽尚は優しく微笑みながら言った。


~翌日の朝。火曜日~


朝から隼人は型をしていた。


朝の新鮮な空気の中、隼人は型をしていた。呼吸とともに体の中の毒素や疲れを吐き出しす。

集中力は完全に回復し、痛みも少し軽く感じた。


頭に思い描いた敵との攻防を体に覚えさせる。こんな攻撃が来たときはこう防いでこう返す。

それをしっかりとイメージしてゆっくりと丁寧に型を行う。


そして、ご飯を食べて学校にいき、生徒に注意を呼びかけて、家で瞑想をして、寝るの繰り返しを数日続けた。


徐々にだが、痛みも和らぎ。とうとう乗り込む日が来た。


「……俺だ。今から乗り込む。道を誘導してくれ」


隼人は連絡網に藤門組までの道を誘導してもらう。


事務所は二階にあり、一階は使われていない。ヤクザの事務所が上にあっては使う者などいないだろう。


階段を上がる。


コンコン。事務所の扉をノックする。


「入れ」


その言葉を合図に至って普通に入る。


「誰だ?」


下っ端がガンをつけながら尋ねる。


「僕はだだの中学生ですよ。お伺いしたい事がありお邪魔させて頂きました」


隼人はにこやかに話す。


「ほう。だだの中学生がこんなとこまでねえ。用件を言って貰えますか?」


いかにも組長というようなガタイがよくて中年の優しい口調で尚且つドスの効いた口調で聞いてくる。


「実は僕の中学の生徒が最近何者かに襲われる事件が多発していましてね」


「それで?」


ヤクザの組長は冷静に続きを促す。


「それで、調べていったところここの事務所に出入りしている人物と関係があることが判明したんですよ。それでその人物についてお話を伺いたくて参りました」


俺は調べさせておいた男が事務所に入っていく写真を見せる。


「こんな奴は知りませんねえ。勘違いじゃないですか?」


組長は眉一つ動かさない。


「この写真をみても言い切れるわけないでしょう」


「知らないものは知りません」


組長はあくまで営業スマイル。


「……そうですか。では今日はこの辺で」


そういって立ち上がり入り口に向かうと若い奴らに入り口を塞がれた。


「何のまねですか?」


「これ以上チョロチョロされるのも迷惑ですからね。素直に帰れると思いました?……やれ」


その言葉を合図に両サイドから1人ずつ襲いかかってくる。


隼人はそれを交わして2人の腹を殴って気絶させた。


「こっちも素直に帰るつもりは毛頭ありません」


「……ガキが調子に乗ってんじゃねーぞ」


組長が銃を構える。


「死ね」


隼人は引き金を引くタイミングに合わせてしゃがんだ。そして、そのまま顎にアッパーをくらわせる。顎が砕ける音がした。

組長は脳震盪を起こして気絶した。


「「「てめー!!!」」」


他の奴らが一斉に銃を構える。


隼人は瞬時に霊装を施し左端ににいた奴を蹴り飛ばす。

そして、そのまま右にいた2名の首と腹を殴って気絶させる。


制圧完了。


隼人は連絡網に電話をかけようとした。


だが、そのとき!


『あーあー、顎砕けてんじゃねーか』


組長がゆっくりと立ち上がった。しかも、先ほどまでとは雰囲気が違う。


「お前、誰だ?」


『俺か?俺は悪魔さ』


組長がニヤリと笑った。


そして、バキバキと骨が砕けるような音がしたかと思うと背中から羽がはえた。

それとともに体も変化し、肌は紫色、身長も伸びて筋骨隆々、爪もナイフのようになった。


「ば、ば、ば、バケモノー!!!」


意識を取り戻したヤクザの1人が悪魔に向かって銃を乱射した。


しかし、悪魔はニヤリと笑うと全ての弾を見切り、そして腕で弾いた。


『目障りだ』


悪魔は机の上にあったボールペンを投げる。

そのボールペンは矢の如くヤクザの眉間に突き刺さり、ヤクザは声をあげる間もなく死んだ。


隼人はいまだ状況の整理がついていなかった。

話では聞いていたが悪魔など見たことがなかった。しかも、いともたやすく目の前で人が死んでいく。

このような状況などすぐに整理が付くわけがない。


『ふっ。人間風情が私にはむかうなど身の程をわきまえろ。次は貴様の番だな』


悪魔が一歩、また一歩と近付いてくる。

それとともに隼人に死が近づく。


「や、やめろ!く、くるな!」


隼人は必死に逃げようとするが体がまるで石になったかのように動かない。


『ふっふっふ。人間が恐怖に満ちている顔はやはり最高だな。安心しろ楽に殺してやる!!!』


そういって悪魔が腕を振り下ろす。


爪が喉を貫こうとしている。


爪が喉に触れるまであと数㎝。


隼人は死を覚悟した瞬間、隼人の意識は落ちた。


そして、


『そんな薄汚い手で俺に触んじゃねーよ。雑魚が』


これからも更新のペースは遅いと思いますが、ときどきチェックしていただけると幸いです!


意見、感想などもおまちしています!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ