プロローグ
薄く霧がかかり、仄暗い山林の間を縫う、小さい影が一つ。
「はぁっ、はっ、あっ......」
風が吹く。小さな影の無様な姿を嘲笑うように、小鳥がケラケラと囀り、 枝葉がさざめき、少女を傷つける。
「かはっ、はっ、......ああっ!」
息が絶えそうになりながら、枝のようになった脚を、止まれば死神の鎌が斬りに来ると、ただその恐怖で......
「あっ、うっ、はぁっ......ぁ......」
心は既に死にかけで、身体も無惨に血を流す。
か細く弱い、生命の糸はもう切れそうだ。しかし、恐怖の津波は冷酷に迫る。
「はぁっ...... ......っ! はあっ、はっ......」
ふと眼前に大きな洞穴が見える。死神から隠れるに丁度いい。
「ふっ、ふー......はっ、はっ......」
いつまで潜められるだろうか。息も、鼓動も殺し、壁にへばり付きながら、少しでも奥へと......
「んっ...... ......! たはっ、あっ......」
奥が明るい。これは神のいたずらか、幻覚か。すでに死にかけの感覚は、
まるで光を浴びていると言うように......
「はあっ、ああっ、あ......」
光の導くまま向かうと、穴も抜け、森も抜けたのか、朗らかな、柔らかい陽が......
「はぁ......ぁ......」
しばらく、そしてやっと、一息つくことができそうだ。小さな影は、心地よい光に包まれながら、息絶えるように、安息を得た。
何年も会っていない、母の腕に包まれるように。
実は前から何回も同じような話を投稿しながら消し、を繰り返して練ってきた作品です!
初々しく雑、全く以て笑止千万なる作品ではありますが、是非読んでください!
(*´ω`*)




