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第51話 火を吹く魔獣てドラゴンなの? ティーナ目線

わたしたちは、寄り道しながらのんびり王都に向かっていた。わたしは隣にジルがいれば馬に乗れるようになった。


乗馬服は男の子用の服を買ってもらって着ている。なかなか快適だ。



そんなある日、あの火を吹く魔獣が二匹現れたという知らせがあった。すぐ王都へ騎士団の派遣を要請して、近くの町に向かった。


そこは、前にもお世話になった所だ。今回のジルはキリッとしてさすがの態度だ。


わたしはギルドマスターに魔獣の情報をいろいろ訪ねた。実際に戦った人からの記録も読んだ。


怪我する前に安全を確保できるポーションやドリンクを作りたいのだ。



火に対処って熱さを感じないもの?後は尻尾でなぎたおされないように。


それからギルドのポーションの在庫と薬草の在庫を調べた。


薬草の在庫と薬草事典を見比べ、対処できるポーションを考えてみる。


ジルは冒険者と騎士団をまとめるのに忙しくお休みを言いに来る時しか会えない。


寂しいけどジルを見直した。わたしの知ってるジルはどこにもいないけど、ジルはジルだ。



薬草事典で調べて一番有効そうなのが「やったれ草」これは王宮にしか在庫がないだろう。取り寄せて貰おう。


ただ前に作ったポーション五本が、残っている。なんとかできるだろうか?


やったれ草の効能 まばたきをしなくなる。声が太くなる。高く飛ぶ。力が強くなる。大食いになる。口が悪くなる


酒に弱くなる



ネバールは肌が丈夫に強くなるけど・・・・試作してない・・・志願者を募ろう。


ギルドに相談に行くと、あたらしい人が増えていた。ページさんとライトさんと言ってわたしが試作の話をしたら、興味を示してくれて、ボランティアを募集してくれた。


やったれ草のほうは試作する量がないと相談すると、最初少人数に飲ませて有効だったら全員に飲ませればいいと判断してくれた。


さっそく台所を借りて火をつけてもらって、ネバールを試作した。




ボランティアが揃った。ギルドマスターが二人協力してくれるのが嬉しい。


カップ半分ずつ飲んで貰った。単純に焚き火の上を歩いて貰っていた。


見ただけで怖い・・・・靴にも塗ってもらった。だって靴が燃えそうだったし・・・・服にも塗って貰った。


ネバールをたくさん貰ってきて良かった。念の為、あの村に買い付けに行くようにページさんが指示を出している。



ネバールの効き目は最高。


火に対処できれば、ある程度安全に戦える。


後は疲労回復ドリンクを作る時にやったれ草のポーションをいれると良いかな。


それで、わたしはページさんと話し合いながら、ネバールのドリンクを作り、疲労回復ドリンクやったれ草入りを作った。


後は念の為、ギルドにある薬草を使って傷薬をたくさん作った。



この辺りで留まっていた魔獣が二匹とも王都へ向かいだしたと連絡がはいり、作戦を実行することになった。




「すまんな、足を踏んじまった」


「いいぞ、気にすんな」


「お前はそんな乱暴な謝り方すんな、殴るぞ」


「なにお、ちゃんと謝ったぞ、こいつも良いって言ってるぞ」


「うるさい、なんだ、その態度は見てくれが、おかしいんだから、態度だけでも普通になれ」


「知るかーー」


「知っとけーーー」


「なんだと、一回死んで来い」


「よけんな、てめえ」


やったれ草を使った試作品を飲んだ人たちは、こう言いながら、飛び上がったり石を割ったりしていた。


「こいつぁ、いいクスリだぜ。火を吹くやつなんぞ、この岩でなぐりゃいいんだ」



「なかなかですね、いい効果が出てます。このまま突撃してもなんとか命は助かるでしょうし、わたしは観察と記録の為に同行します」とライトさんが記録を取りながらページさんに話している。


「うん、いいですね。わたしも同行しますよ、もちろん・・・見逃せません」ページさんが返事していた。


誤字、脱字を教えていただきありがとうございます。

とても助かっております。

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