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第14話 わたし薬師ですので ティーナ目線

しばらくすると、空の鍋を持って帰ってきた人から火傷の薬と喉用を作るよう頼まれたので、また火をつけて貰って作った。



後、やることはなさそうなので、部屋に戻ったら、軽食を届けてくれた。そういえば朝からなにも食べてなかったんだ。


翌日、もう一度火傷用と痛み止め、喉用を鍋に作った。すると待機していた冒険者ギルドの人が配りますと持っていった。



宿の人がわたしの作るものについて聞いてきたので、自分で出した水にハーブティを入れて煮て作ると答えた。


そうしていると戻ってきたギルド職員が、薬草が少しだけあるがなんとかできないかと言い出したので一緒にギルドに行った。


火傷用のポーションは何種類かの薬草を組み合わせて作るが、わたしは種類がそろってなくても作ることができる。


箱に残ったくずを集めると、鍋ではなく本格的な薬師用の坩堝が用意されたが、鍋をかしてもらった。


鍋に水を入れて集めた薬草というか、くずを入れると、火にかけて見守った。


しばらく見守っていると出来上がったので、ポーション用の瓶に入れた。


思ったより、たくさんできて三十本位できた。


「みなさん、かなり治っていると思いますが、ひきつれなんかが残っているかと思います。傷にぴちゃぴちゃってつけて残りを飲んで下さい。一本で治らないときは明日、一本飲めばいいです。ところで薬草の追加はくるんですか?」


「いや、薬草の取れるあたりは、焼け野原になっている。そこで頼みがあるんだが、あの喉に効くのをたくさん作ってくれないか?冒険者だけでなく、煙で町の者も喉を痛めているのだ」


「できますが、あれってポーションじゃないのでどう言えばいいですかね・・・・材料がハーブだから・・・ハーブドリンクって呼びます」


「わかりましたハーブドリンクですね」


「はい、わざわざ瓶に詰めなくても鍋のままカップで配ればいいですから」


「・・・はい。助かります」って事でわたしは職員に送られて宿に戻った。



宿に戻って台所を借りるとわたしはこっそり自分用にポーションを作った。村のお婆ちゃんが一本だけくれた「紛れ草」と言う薬草。


「すごく苦いんだよ。だけどね姿を見えなくしてくれるらしい・・・・作るにはこれを二十本に蜂蜜をたっぷり入れるらしいけど・・・・作ったって話は聞いたことないね・・・・一本しかないけど話を聞いてくれたお嬢さんにあげるよ。土産話にしとくれ・・・・死にかけの婆にもらったって・・・」とくれた、たった一本の紛れ草。


枯れかけてるけど、折角だから作ってみよう・・・・



すごく時間がかかったけど出来た。ついでだから美肌ドリンクを作った。傷や火傷のあとはちゃんとしたポーションじゃないと治せないから、今のままだとちょっと気の毒だしね。傷に効くかどうかはわからないけど、なんにもしないでいるのは薬師として心苦しいしね。



わたしは姿がみえなくなるポーション三本はポケットに隠し、美肌ドリンクの事を宿の人に教えると軽食を食べて部屋に戻った。


まだ馬車便は止められているらしい。早く都会に行きたいのに・・・・


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