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ナナの結婚(9)

 それから1週間後。鈴のファンクラブ31人の1人、会員ナンバー10番。都内で10件の塾を経営する経営者が、塾の施設を無料で貸すと申し出ていた。

 猫犬兼用の手話セミナー会場にはうってつけの会場、誰にも怪しまれることはない。通りがかり人たちは、保護者たちの面談と勘違いしてくれる。それに、机や椅子の準備がいらない。


 猫犬兼用の手話セミナーの講師として、長谷川とタマではなく、鈴とタマが講師となり。補助的にミミも参加し、その裏ではナナが隠れて補助的に猫や犬たちに声をかけ説明をする。ナナの声は、人間以外の動物にだけテレパシーのような効果があり、防音設備の中で、小声で喋っても半径30メートル以内であればその声は届くが、人間には届かない。


 教室には、43名の飼い主たちと、43匹の猫や犬たち生徒が、お行儀が悪いが机の上にちょこんと座り。教壇には、タマとミミがちょこんと座り、その隣には鈴がいる。


 午後1時30分、猫犬兼用の手話セミナーが始まり。飼い主たちは、スマホの猫犬兼用の手話アプリを見たり。プロジェクターに映る、タマとミミの動きを見て生徒たちは手話を覚えて行き。猫犬兼用の手話セミナーは、休憩をはさんで午後3時に終わり。一応一通りの説明はしたが、個々の脳力もあったり。そう簡単に短時間で手話50は覚えられないので、あとは、自宅でゆっくりと覚えることになった。


 手話50の中で、1番大事な手話は、人間なら左手の手首を右手で掴むと、医療を意味し。猫犬兼用の手話なら、立ち上がって、左前足に右前足を乗せれば、動物病院に連れて行って、という意味になる。


 この43名の飼い主たちは、手話友LINEグループを作り。手話をみんなで教え合い、強い絆が生まれていた。これから先、この手話友LINEグループが増えて行くことになる。カウンセリングでも、こういった現象か起こり得ると飼い主たちに伝え、口外しないようにお願し、鈴のあのメッセージも伝えていた。


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