ナナの娘リン、ケジメをつける(1)
ナナの娘リンが角野教授の家に来てから、ちょうど1ヶ月経ち、3つ目の超能力にも磨きをかけ、恐ろしいくらい、文句のつけようもない完璧に極めていた。本来なら実家に帰るはずだった。しかし、ここで暮らすと決め、まだ両親にそのことを話していない、家を出る許可も得ていない。
そこで、角野教授は、今日の午後8時に、ナナの家で大事な話があるとナナに伝えてもらうように鈴に連絡を頼んだ。
午後7時55分、ナナの娘リンたち3人は、瞬間移動で床の間に来て座っていると。そこに、ナナたち家族7人と鈴も一緒に入って来た。
すると、いきなりナナの娘リンが両親の前に行き、真剣な表情であのセリフを言い出した。
「お父さん、お母さん、今まで育てていただき感謝しています。勝手ながら、この家を出たいと思っています。角野教授の家族にさせてください、お願いします。家族と言っても、私にとっては家族が増えただけのこと、私のわがままを許してください、お願いします」
ナナの娘リンは、深々と頭を下げると。ナナは何も言わず、タマが口を開いた。
「なんだ、そんなことか。お前の人生だ、お前の好きにしなさい、遠慮はいらない、それでいいか!? 母さん?」
「私はいいけど、いいんじゃないの、教授なら」
あまりにもあっさりと許しを得たことに、ナナの娘リンは、ちょっと拍子抜けた感じで。三女の愛はちょっと驚いていたが、隣の次女さくらは、何か先を越された感じで、どことなく成長している姉を感じていた。
動物のことなら、自分を犠牲にまでするような、ちょっと極端な考え、独特な発想で、絶大な信頼を得ている角野教授ならみんな安心している。
ただ、瞬間移動があるなら別に、という考えはあったようだが、独り立ちということでそうなった。
そんな中、ナナは、たまには親の顔を見に来なさいと、ナナの娘リンに言っていた。




