3つの超能力(13)
いよいよ、未知の世界、未知の領域、ステップ4に足を踏み入れる。角野教授たち3人は、怖いもの見たさのような、ワクワクしている、怖いのは嫌だが。
このステップ4とは、1つ目、ナナの娘リンに触れたものと一緒に瞬間移動できるのか。2つ目、ナナの娘リンに触れずに一緒に瞬間移動できるのか。3つ目、ナナの娘リンが、頭に浮かんだものを瞬間移動させることができるのか。以上、この順番で検証する。
ステップ4の検証が終われば、瞬間移動の訓練というか、検証は終了する。あとは、本人が瞬間移動を極めたいと言うのであれば、それを尊重する。
果たして、ステップ4の検証の結果はどうなるのか、ステップ4の検証が始まった。
1つ目、ナナの娘リンに触れたものと一緒に瞬間移動できるのかを検証する、ということであれば、角野教授がナナの娘リンを抱えるしかない。人間同士なら手を繋げばいいが。
角野教授は、ナナの娘リンを抱え、瞬間移動する場所は決まっている。とっておきの場所を温存していた。
これができれば、面白い光景が見られかもしれないと、興味津々ようで、面白いドッキリになるはずだと。ただ、あとが怖いが、怖いもの見たさのような、ワクワクしている。
すると、角野教授は、少し体が浮いたよう感覚になり、その場から消え。瞬間移動はこういった感覚なかと思う暇もなく、とっておきの場所に瞬間移動できたが、目の前には、思っていた光景はなかった。
「教授、私をドッキリにかけようったて、そうはいかないわよ」
「どうして、そのことを……!?」
「田中先生から、リンちゃんのことを聞いて、教授ならもしかしてと思ってね」
「しまった、私としたことが……」
角野教授は、木村動物病院の院長室で、椅子に座る鈴に何も言えず。
「リンちゃん、すごいね、もう瞬間移動をものにしたようね!?」
「いえ、まだ始まったばかりですよ、それに、他の超能力もあるし」
「試に、私の頭の中、読める!?」
「……やってみます……。えっ!? あの幻の猫缶、手に入ったんですか!?」
「すごいね、読めるんだ!? でもお母さんたちには、内緒だからね」
「……わかりました。教授、よかったですね!? 晩御飯ごちそうしてくれるって、お姉ちゃんもだって」
「……」
鈴は、返事をしない角野教授の表情をジッと見て。
「教授、何も企んでませよ、どうせコンビニお弁当ばかりでしょ? ところで、お姉ちゃんって、シロのこと? それって、ずっと一緒に住むってこと?」
「さすが院長ですね、もしかして、院長も超能力者!?」
「そうかもね……何、冗談に決まってるじゃないの!? 何、その疑いの目は? 2人とも晩御飯抜きにしますよ!?」
このあと、角野教授は、鈴から特製の猫用首輪GPS発信機を受け取り。ナナの娘リンは、その首輪を見て、おしゃれな首輪にちょっと嬉しく、「慣れれば平気だよ」と言っていたシロの言葉を思い出し、2人はその場から消え。その光景に鈴は、瞬間移動もいいものね、と思った。




