表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫の動物カウンセラー2  作者: K・Sメッセ
3つの超能力
40/57

3つの超能力(8)

 瞬間移動のステップ1をクリアし、昼食をすませた後は、午後2時から次のステップ2入る。


 角野教授は、ステップ1で使用した機材等を片付けていると。その様子を見ているナナの娘リンとシロの2人は、お腹がすき、早くご飯にしてよと言わんばかりにジッと見ている。

 しばらくして、角野教授は片付けを終え。2人は玄関口で角野教授に足を綺麗にしてもらい、3人はダイニングに行き。角野教授は、昼食の準備を始め。2人は、テーブルのそばでちょこんと座っていると。足元に、ちょっと値段の高い猫缶が皿に盛られ、これまたちょっと値段の高いドッグフードが皿に盛られ、美味しそうに食べている。

 そんな中、角野教授の食事はというと。カップ焼きそばと、解凍したコンビニの梅と昆布のおにぎり2個を食べていた。


 昼食が終わり。2人は、お昼寝のため、床の間に行き。角野教授は、食事の片づけが終わると書斎に行き、ノートパソコンに向かい、ステップ2のことを考えていると。ステップ2をどうするか、ある疑問が悩ませている。


 行ったこともない、南極やハワイにどうして瞬間移動できたのか、納得がいかない。その前に瞬間移動の件もあるが、それはそれで考えてもわからない。

 ただ、一度でも行った場所に瞬間移動するなら納得できる。その行き先を覚えている訳だから目的地には行ける。いったいどいう理屈なんだ、どう考えてもわからない。

 いや、まてよ、ナナは世界情勢に詳しかったよな。ということは、ある程度の地図を認識し、それを子供たちに教えていた可能性がある。もしかしたら帰巣本能の応用で、行ったこともない場所へ瞬間移動できたのか。いや、ちょっと待てよ、本人に聞けばいいのか。どうして行ったこともない南極やハワイに瞬間移動できたのか。いや、それは無理だな、きっと本人もわからないと言うはず。まぁ、聞くだけ、聞いてみるか。


 午後2時を過ぎ、書斎にはナナの娘リンとシロが床にちょこんと座り。角野教授はソファーに座り、ステップ2の手順を少し変更したことを話し。ナナの娘リンに、例のことを聞いてみた。

 すると、そのことを聞いてくるとすでにわかっていたようで、意外というか、まさかというか、角野教授の考えに近い答えが返ってきた。


 私にもよくわかんないけど、私の頭の中にはコンパスみたいなものがあって、行きたい場所の方角とか、地図とか頭に浮かんだり。だいたいあの辺りかなとか、場所を想像したり。ネットとかで地図をよく見たり、風景写真もよく見たり。想像でいろんな場所に行ったりしていたせいかもしれないね、わかんないけど。


「なるほどね、ようするに地図さえ頭に入っていれば、どこへでも行けるということになるのか……とりあえず、ステップ2を実行してみるか!?」

「そうですね、やってみないと前に進まないし」

「さすがリンちゃんだな。ちゃんとここに帰って来いよ!? そうじゃないと、シロが泣くからな」

「えっ!? そうなんですか、先輩?」

「はぁ!? なんで私が泣くの!? そんな目で私を見ないの……!? わかった、わかりました。泣いちゃうから、ちゃんと帰って来なさい、わかった?」

「はい、わかりました、お姉ちゃん」

「お姉ちゃん……!?」

「えっ!? ダメなんですか?」

「ダメじゃないけど……」

「私たち家族じゃないですか?」

「だから、そんな目で私を見ないの……!? 仕方ないなー、わかった、妹の頼みだもんね」

「ありがとう、お姉ちゃん」


 この光景を黙って見ていた角野教授は、調子に乗って、というか、なり行きというか。

「じゃ、私は、リンちゃんのお父さんということか!?」

「はぁ!? 教授、それとこれとは違います」

「えっ!? どう違うの!?」

「……わかってないですねー!? 教授は、お姉ちゃんのお父さんだからですよ」


 これは、ナナの娘リンのシロに対する気遣いだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ