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猫の動物カウンセラー2  作者: K・Sメッセ
3つの超能力
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3つの超能力(6)

 瞬間移動できないナナの娘リンは、困惑の渦の中から抜け出せない。刻々と時間だけが過ぎて行く。

 本当に凍え死んでしまう。いったいどうすけば書斎に戻れるの、そう思っていると。ふと南極に行けたのなら、ハワイにも行けるはずと思い。「ハワイに行きたい」と心に思い、頭に浮かんだ場所に瞬間移動したいと思った。

 すると、ナナの娘リンは、少し体が浮いたような感覚になり、その場から消え。辺りを見渡すと。暖かい潮風が吹き、砂浜と、青い海とたくさんの人たち。あの時に見た同じ光景が広がっている。まさしくここは、ハワイ。

 そんな中、ナナの娘リンは、辺りも気にせずに、まだ困惑の渦の中から抜け出せない。余計に訳がわからなくなってしまい、その場立ち尽くし。

 

 いったいどういうこと。行きたい場所には行けたのに、帰りたい場所には帰れない、戻りたい場所にも戻れない。行きたいと、帰りたいと、戻りたいと、何が違うの、訳わかんない。

 あれ、なんか引っかかるよね、なんで。行きた、帰りたい、戻りたい。まさか、「行きたい」が、キーになっているってこと。家に行きたと思えば、帰れるってこと。なんか変だけど、やってみる価値はありそうね。


 ナナの娘リンは、「書斎に行きたい」と心に思い、頭に浮かんだ場所に瞬間移動したいと思った。

 すると、ナナの娘リンは、少し体が浮いたような感覚になり、その場から消え。辺りを見渡すと、書斎に戻っている。瞬間移動の発動キー見つけ、本当は飛び上がって喜びたいが、そんな空気ではない。戻る予定の時刻を大幅に過ぎ、シロと角野教授がどんなに心配していたか、そのことを察し。2人に、戻る予定の時刻を大幅に過ぎた訳を話した。


 そもそもこの検証は、想定外が前提となっている。瞬間移動はSFの世界だけ、この世界ではありえないこと。となれば、何が起こるかわからないのが当たり前だが、この検証から逃げれば、一生瞬間移動に悩まされる生活を送ることになる。

 ナナの娘リンは、それを受け入れくらいなら、この検証を受け入れると言う。そして、私は教授のことを何があっても信じる。だって、先輩のお父さんだから、と言っていた。


 今回は、ナナの娘リンの機転が利き、無事にここに戻り、瞬間移動の発動キーまで見つけた。まさしくこれは、怪我の功名だが。一歩間違えれば、かなりぞっとする。


 角野教授は、自分の考え方を過信していたことに反省し、ナナの娘リンに謝っていた。


 午前10時を過ぎ、瞬間移動の発動キーを見つけたといえ、瞬間移動を制御できたとは言えないので、次のステップへ進むことになった。


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