3姉妹は超能力者(6)
ナナの娘リンは、ここに来てなんかホッとしている様子だが。角野教授は、SFが大好きで、ファンタジーも大好きだが、特にSFに詳しい。目の前のSF現象に何も動ず。わりと冷静にこの現象を分析していた。
リンちゃんの話によると、初回の瞬間移動を除き、5分も経たないうち瞬間移動を2回している。既に、ここに来ておそらく15分以上は経っているはずなのに、4回目の瞬間移動はしていない。
ということは、おそらくどこかへ行きたいという強い思いみたいなものが、瞬間移動をさせたということになる。今は、どこかへ行きたいという強い思いみたいなものはないと言うけど。一応、どこかへ行きたいと思わないように言っておいたが。問題は、自分の意思とは関係なく瞬間移動したら厄介だな。いや、そもそも瞬間移動を制御でないのが厄介なだよな。
角野教授は、なぜこの現象起きたのか、自分なりの考えを話した。
どうしてこんな現象が起こったのか。おそらく、リンちゃんの父親、タマが狭小な雄の三毛猫だったこと。そして、リンちゃんの母親が、人間が作り出した猫だったこと。このDNAが超能力者を生み出した可能性は否定できない。そして、1歳という年齢達したことにも何か関わりがあるのかもしれない。それともう1つ、母親の出生の秘密を知ったことで、強いショック受け、それが脳に影響し、超能力者となった可能性も否定できない。これは偶然なのか、いやこれは必然なのかもしれない。おそらくそういうことだろうと思う。まるでSFの世界だな。
ナナの娘リンは、角野教授の考えを聞き、なるほどねと、納得をしていた。しかし、角野教授の心配をよそに、まさか自分からあのことを言い出すとは、角野教授は思ってもみなかった。
教授、私に協力してください。私はこの能力を極めたいと思っています。私は、自分にしかできない仕事を探しています。お母さんたちとは違う生き方をしてみたい。この能力を極めれば、私にしかできない仕事が見つかるかもしれないと思っています。
「自分にしかできない仕事か……!? そうだったな、まるで人間だな」
「それは違います。私はれっきとした猫です。超能力者猫ですけど」
「超能力者猫か!? いいんじゃないの……でも、瞬間移動を使った仕事って……」
「教授、ダメですよ、私をタクシー代わりにしょうと企んでも!?」
「企むって、人聞きの悪い……でも、どうして私の考えがわかったんだ?」
「……私にもわかんない、急に教授の考えが頭に浮かんで……」
「もしかしたら、それも超能力!?」
「えっ!? そうなんですか?」
ナナの娘リンは、忘れていた。角野教授にSFのことを聞いたら、永遠に話を続けることを。しかし、ここで話しを止めると、今後のこともあると思い聞くことにした。




