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猫の動物カウンセラー2  作者: K・Sメッセ
ナナたち、墓参りに行く
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ナナたち、墓参りに行く(4)

 それから2ヶ月と25日が経ち。ナナは、今日でちょうど育休の6ヶ月間が終わり。明日から、また動物カウンセラーとして仕事が待っている。


 育休前のナナは以前と比べて、仕事が楽しいというか、みんなが笑顔で毎日を過ごせるようになれれば、それでいいと思い。自分にしかできない仕事に誇りを持っている。

 ただ、仕事に復帰すれば、長谷川の母親に子供の面倒を見てもらうことになる。絵本作家の仕事と家事もあるのに、子供の教育まで任せるとなると負担が大きくなることに、ナナは申し訳ないと思っていた。しかし、長谷川の母親は、孫ができたことに負担だと思う訳がないと言い、それにタマもいると言う。

 

 普通というか、雄猫は子育てをしないと言う。しかし、タマは子育てを手伝い、ナナから指導も受けている。長谷川の母親は、ナナの子育てを参考にして教育的なものは、絵本作家と東大出身という観念から心配はない。

 ナナの子育ては、皮肉にも母親のように思っていた、原西の次男の事件の仲間、伊藤という女性から受けた子育てをナナ用に応用したものだった。


 3姉妹は、生後3ヶ月25日になり。人間でいえば、6歳くらいなる。既に、学力は小学3年生のレベルまで達し。このまま行けば1歳を迎えた時、ナナと同じくらいの知識と、学力は高校3年生のレベルか、それ以上のレベルに達する。


 果たして、3姉妹にナナのように学力と知識が必要なのか。普通の家猫として生きて行くのではダメなのか。ナナは結婚後、もし、子供が生まれたらどう教育をすればいいのか、いろいろと考えていた。


 1つ目は、子供が生まれ、私と同じ能力が備わっていてもいなくても構わない。私はあいつらとは違う、決しって裏切ったりはしない。2つ目は、子供が生まれ、私と同じ能力が備わっていたら、カウンセラーの仕事を受け継いでもらいたい。もちろん本人の意思を尊重する。3つ目は、私たち猫の未来は、私と同じ能力を持った猫が増えて行き、猫にとってそれが当たり前の時代になり、人間と対等の法律ができ。そこで、やはり学力も知識も必要になるはず、ないよりはあった方がいい。人間と対等に生き、意思疎通を図って欲しい。環境上、猫は人間がいないと生きていけない。ただ、問題は、じゃ、犬もそうなるようにしょうとか、人間の身勝手はこれ以上許さない。やはり自然の進化が望ましい、それで私と同じ能力を持った動物たちが増えるかもしれない。けど、それは人間の世界で生きて行く上の進化のようにも思える。


 ナナは、主にパソコン学習ソフトを使い3姉妹に勉強を教え。鈴の両親も協力して、読み書きの「書き」はできないが、使わなくなった教科書を使ったりして、まるで人間の子供と同じ感覚で勉強を教えていた。

 そんな時、タマがその様子をジッと見守っていると、娘のリンがあのことを聞いてきた。「お父さん、お父さんはなんで人間の言葉を喋れないの?」

「お父さんは、猫だからな」

「じゃ、私たちは猫じゃないの?」

「これだけは言っておく、二度とそんな考えはするな。お前たちは私の娘だ、れっきとした猫だ。ただ、そういった猫もいるということだ」

「わかった、私たちは猫でいいんだよね」

「当たり前だ。それと1歳になったら、なんで人間の言葉を喋れるのか。そして、なんでここにお父さんたちがいるのか、お母さんから話があるから覚えておきなさい」

「……なんか訳ありってことね、わかった。なんか気になるけど、大切な話ということね」

「そういうことだ……。さすがナナの血だな……」

「なんか言った?」

「なんでもない」

「……」


 タマは、人間の言葉は喋れない、猫語で会話をしている訳でもない無言状態。では、この会話なんなか。

 この現象は、おそらくテレパシーのようなもので、娘のリンの言葉がタマとリンクし、人間の声となって会話し、カウンセラーの仕事に役立っている。

 タマの脳には、おそらく人間の言葉が日常的に蓄積されている可能性がある。これも人間との密接度が高いせいだと思われる。


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