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猫の動物カウンセラー2  作者: K・Sメッセ
ナナたち、墓参りに行く
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ナナたち、墓参りに行く(1)

 長谷川は、車を走らせ15分が経ち、鈴の自宅へ着き。ナナをキャリーバッグの中に入れ。長谷川は、玄関チャイムを鳴らし。おはようございますと言いながら、リビングに行き、ソファーに座る鈴の所へ行き。

「お姉ちゃん、ごめんなさい」

 長谷川は、深々と頭を下げ。鈴は、突然のことで困惑気味。

「……何、いったいどうしたの?」

「私、ナナから桜のことを聞いて思いで出したの。すっかり忘れてた、私がわがままを言ったせいで、本当にごめんなさい……」

「私、気にしてないわよ!? まさみちゃんが喜んでくれるのなら、それでいいと思ったから分けてあげたの。まさみちゃん、あの桜好きだもんね……わかった、許してあげる、けじめということね……。ナナ、もしかして羨ましいと思ったじゃないの、あの桜? だから」

「ごめんなさい」

「謝らなくていいわよ、私もちょっとだけ思ったことがあるし」

「だよねー」

「調子に乗らないの!?」

「はーい」


 床に置かれたキャリーバッグの中のナナは、けじめはけじめかと思い。長谷川は、鈴とナナの関係をちょっとだけ羨ましく思っていた。


 それから半年が過ぎ、K事務室で田中先生がナナの異変に気づき、ナナの妊娠が発覚し。鈴は喜び、角野教授に連絡し。ナナの結婚を知るみんなも喜び。そのあと6ヶ月間の育休が決まり、当然カウセリングは6ヶ月間お休みとなる。しかし、どうやってその理由を飼い主たちに伝えればいいのか、鈴は考えていた。

 ホームページと受付カウンターには、「カウンセラーが6ヶ月間の育休のため、大変申し訳ありませんが、カウセリングはお休みになります」と、貼り紙が張られ。この動物病院に来る飼い主たちは、いったい誰がカウンセラーなのか、田中先生ではなかった、通常通り出勤している。では、いったい誰なのか、気にはなっていたが。やはり教えてくれないことを考えれば暗黙のルールで、誰もその答えを見つける者はいない。その恩恵が果てしなく大きく、知りたいが、知る必要はないと思うようになっていた。

 

 鈴のファンクラブ31人は、まだ生まれてもいないナナの出産祝いを準備するが、大勢で鈴の自宅へ押しかけるわけにもいかず。結局は、角野教授に頼むことになり、いつでも鈴に会える角野教授が、羨ましい限りだとまた思っていた。

 ナナの妊娠が発覚したその日の夕方。ナナは、長谷川の自宅のリビングで、突然長谷川に里帰り出産をしたいと言い出し。長谷川は、突然の申し出に困惑している。

 ナナは、もし子供が生まれたら、ここで育てるつもりだった。そのことは、タマも長谷川の家族にも話してある。

 しかし、私は人間が作り出した猫、そのことは完全に割り切っている、そんなことはどうでもいい。ただ、生まれてくる子供のことを考えたら、どんな子供が生まれ来るのか、そのことを考えてしまい、急に不安に襲われ。タマやまさみお姉ちゃんたちに大変申し訳ないけど、お姉ちゃんがそばにいてくれたら不安は消える。その想いを正直に、タマや長谷川の家族に話すと。タマは、お前の好きにしなさいと言い。長谷川は、なんで私じゃダメなのと思ったが、長谷川たち家族は、ナナの想いを優先することにした。


 翌朝、長谷川とナナは、鈴の自宅へ行き。2人は、リビングのソファーに座る鈴の前に立ち。鈴は、ただならぬ雰囲気を感じ、ナナの里帰り出産のことを聞き。

 ナナは、メンタルに非常に強いはずだが。その辺の配慮が足らなかったことに、鈴はまだまだと反省をし。今日から6ヶ月間、またナナと一緒に暮らすことになった。


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