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猫の動物カウンセラー2  作者: K・Sメッセ
ナナとタマの新しい生活
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ナナとタマの新しい生活(2)

 午前7時50分、とある大きなホテルの大駐車場に、鈴の父親が運転する車が到着し。目印となる青のラインが入ったバスを見つけ、鈴たちが車から降りると、鈴たちが最後乗客のようで。バス2台が縦に並び、バスの窓から鈴のファンクラブたちが鈴のドレス姿に驚き、その美しさに釘付けとなり、鈴のドレスのお披露目会に状態になっていた。これでは今日の主役のナナとタマの立場がない。


 バスの中では、鈴のファンクラブたちはスマホで写真を撮ることもせずに静かにしている。まるで借りてきた猫のようにおとなしい。おそらく鈴に嫌われたくないのだろう。

 そんな中、鈴たちがバスに乗り込むと。鈴のファンクラブのリーダーの角野教授は、みんなから尊敬され、一目置かれ、羨ましいとも思われているちょっと場違いの人だが、鈴に余計な一言を口にし、このあとで鈴のファンクラブたちに顰蹙を買うことに。


「院長、馬子にも衣装ですね、見違えましたよ」

「……教授ありがとうございます」


 鈴は、馬子にも衣装って何、褒めているの、冗談なの、と思いながら一番後ろの座席に行くと、ドライブボックスの中にはタマがスヤスヤと寝ている。ちょうどナナもキャリーバッグの中で寝ていたので、そうっとキャリーバッグの中からナナを取り出し、タマの隣に寝かしてあげ。その隣にいる長谷川の隣の座席に座り、思わずちょっと派手なドレスだったかなと思っていた。


 送迎用のバス2台は、片道3時間10分くらいかかる結婚式場の鎌倉の別荘へ向かい。1時間30分が経った頃、休憩を取るために道の駅に10分間立ち寄り。その時、ドライブボックスの中で寝ていたタマとナナが目を覚まし。

「ナナ、もう着いたのか?」

「……いや、まだみたいだよ……」

「そっか……ところで、本当にいいのか、うちで暮らすの?」

「またそれ? タマはそういうとこ、気にするよね。まぁ、うれしいけど、私がまさみちゃん家で暮らしたいの、わかった?」

「わかった」


 鈴と長谷川は、その会話を聞き。改めて鈴は長谷川に、ナナのことをよろしくね、と言っていた。1週間後には、ナナはタマの家、長谷川家の猫になる。但し、ナナからいくつか条件があり、その条件はタマも含めて両家は同意している。

 その条件一つとして、ナナは結婚してもカウセリングの仕事は続ける。このことで週5日は、鈴と毎日会える。

 タマとしてはナナに仕事は続けて欲しいと思い、お前にしかできない仕事だから絶対に辞めるなと言っていた。

 ナナが仕事に行く時は、長谷川が大学に行く時に、ナナを鈴の家まで送って行き。帰りは田中先生が長谷川の家までを送って行くことになっている。ただ、田中先生の自宅とは正反対方角だが、本人がそうしたいと申し出ていた。


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