表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界起業報告書  作者: 登象門
1/8

第1話 始まり

雲一つない大空。目一杯広がる草原。

こんなところでピクニックなんかをやったら楽しいであろう場所で僕、馬場龍二は全力疾走で文字通りあるものから全力で逃げていた。


「グギャァァァァァ!」

「助けてくれぇぇぇぇぇぇ!!」


緑色の体に汚い腰巻、キングオブへなちょこのスライムに並ぶ雑魚モンスター。ゴブリンからである。


「どうしてこうなったぁぁぁぁぁ!!」


さかのぼること1時間前……


「ここはどこだ?」


果てしなく続く草原に赤いジャージの僕が1人ポツンと佇んでいた。高校2年生の僕には1人でこんな広大な草原に来る手段など持ち合わせていない。

学校から帰ってきて部屋で漫画を読んでいたら急に目の前が真っ白になって…。

なんだろう。そこからさっぱり記憶がない。どうしてこんな場所にいるのだろうか?

周りを見渡しても草原しかない。


「あれ?足元に何かある」


見つけたのは白い封筒だった。開けてみるとピンク色の手紙が出てくる。読んでみるとこんなふざけたことが書いてあった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

馬場 龍二君へ


やっほ~❣

元気にやってる?あたしも他人を異世界転生させるなんて初めてやったからさぁ、ちょっとだけ手順ミスっちゃたんだよねぇ~。

ホントは『あなたは勇者となって世界を救うのです!!』とか言ってみたかったんだけどぉ、済んじゃったことはもうどうしようもないよね!


え?

あたし?

あたしはねぇ、変な○じさんだよ!


……………


ごめんって。

ちゃんと答えるから。そんなに冷たい顔しないで!!

あたしはね、日本でいうところの天使で、この世界でいうところの創造神サンダルフォンって呼ばれているすごーい存在なの!!だからぁ、今うちらの間ではやっている『どきどき!人間を異世界に送ってサクッと世界を救わせちゃおうゲーム』とかいうこともできちゃうちょーすごい人だからぁ、あなたをサクッと異世界転生させちゃいました!

イエーイ! 

サイコー!!

パチパチパチパチ!

パフパフパフパフ!!


………………


ごめんって。

いやね、あたしだって最初は反対してたんだよ?

『一人の人間の人生をそんな遊びに使ってはいけません!!』てね?でもさぁ、仲間がさぁ、どんどん世界の危機を救っていっちゃってさぁ、上司に褒められてやんの!趣味でだよ?趣味で給料上がってしまっているんだよ?おかしいでしょ?


………………………………


ごめんって。

だからさぁ、あたしもやってみようと思って!

さすがに人1人の人生を棒にふるわけにはいかないから、これからすぐ死ぬ人を使えばいんじゃね?ってなってぇ、で選ばれたのが君ってわけ!!


え?

そうだよ?君あの後死ぬ運命だったんだよ?


死因?

あの後野球のボールが飛んできて頭に当たって脳震盪で死ぬの。

いやー、災難だったよねぇ。異世界転生って点ではありきたりなパターンだけどさ。

もし自分がそれで死んだって言われたらショックで1週間は何もできないよね。


ねえ。ちょっと待って?ていうことはさあ、あたし君の命の恩人じゃん!!

じゃあ好き勝手やってもいいよね!!

ということで、よろしくねぇ~✌️



…………………………………………


ごめんって。

流石にまずいとは思ってるよぉ。あの後死んだって言われてもいまいち理解できないだろうしさぁ。


じゃあとりあえず、この世界で君に何をやってもらうか説明するね?


この世界は、〈アーベルカイン〉っていう4つの大陸から構成されているんだけどぉ、そのうちの1つの大陸のある国が危機に面しているわけよ。

その国が今君が立っている草原の近くに首都がある〈独立国家 ドスラニア王国〉ていうわけ。

で、どういう危機に面しているかっていうと、その国の宰相が魔族と結託して国を乗っ取ろうとしてるからそれを阻止してほしいの。方法は問わないけどなるべく穏便に済ませてほしいってのは本音ではあるわ。



まあ大まかにいうとこんな感じかな。

ちなみに元の世界に戻ることはできないから。さっきも言ったけど君はもうあっちの世界では死んでいるって設定だから。

じゃ、がんばってねぇ!


追伸 

この世界には魔法・魔物がいる設定だから、君にもステータス能力ってのがあるわけ。あたしにも罪悪感はあるからできるだけ元の君が望んだことができるようにはしてあげたよ!!ステータスオープンって唱えて確認してみてね!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


何だこりゃ。



本日からこの『異世界起業報告書』を書かせていただきます!登象門と申します!

できるだけ頑張って投稿していくつもりなので、★やフォローなど、応援よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ