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現在我がエルフ中隊は、補足した3つの敵拠点にそれぞれ出撃中である。あれおかしいな、将校偵察をする段階がすっ飛ばされんてんじゃねぇか。でもこればっかしはエルフの眼が良すぎるせいなんだって、そんな言い訳を添えておきたい。エルフの報告は精確だし、視力の劣る俺が再確認する必要なんてなくないって話だもん。大体、将校偵察なんて攻勢に向けた確認事項の消化が主なんだから今からすりゃ良いのよ。うんそうしよう。
で、出撃自体は3班に分かれて現在進行形だ。グワンタナモから見て敵右翼拠点にはノリス班が8人で行き、左翼拠点にはティルク班をこれもまた8人割いて割り当てた。中央拠点はジョン中尉率いる14人の班が対応するとした。
細かい編成としてはノリス班は自分の分隊とバーリンのエルフからキミッヒ分隊、ティルク班はバーリンから3人とフォール組のカルロ分隊って感じ。ジョン班はいつものシエラとマリア、ウィルキー分隊にバーリン出身のアスラ分隊とコルディ組のコーマ分隊を選抜した。
人選の理由としては、一番多いバーリンの人にうちのやり方に慣れて貰おうってのが大きい。それとジョン中尉の班を厚くしたのは、単純に敵中央拠点の人数が多かったから。纏めた情報だと、左右の拠点は50人規模で中央は100人規模らしいのよ。100人隊長的な布陣かね、知らんけど。
まぁなんとかなんべ。こっちの装備はセミオートの自動小銃と擲弾発射機だ。それにウィルキー分隊の選抜射手にM70があるしコーマ分隊とアスラ分隊は軽機関銃持ってる、歩兵火力は充分やな。支援火力はないけども。
ただ勇ましい算段はここで終わる。追加の装備品の馬が随分と俺を情けなくしてくれたんだ。俺は馬に跨るシエラの後ろで腰を抱きしめてんのよ、恰好がつかねぇのなんの。馬自体はフォールの資産扱いらしく、フォールのエルフは猟兵と騎兵を兼ねることになった。なったがその朗報は若干恨めしいわ。俺を馬に乗せる気だったらしいが無理なもんは無理だかんな、この情けない姿見て諦めてくれや。
「ふふ、遠慮してると落ちるわよ」
声で分かる、副官シエラがご満悦だ。鞍上が揺れるから声が震えてんじゃないんだろ、笑ろうてるから震えてんだろ。今日も副官は俺を苛めるのか...
まぁ他の馬乗る訳にもいかんけどな、残りの奴も似たり寄ったり忍び笑いだしよ。後ろのマリアと前のウィルキー分隊の面々も大して変わんねぇなこれ。
「...遠慮を止めても良いのかよ。あれだ、馬っ気出したら仕事にならないんだ。これで勘弁してくれ」
精一杯の強がりをしながら、俺は少しだけ自分の腰を前に寄せた。
これでまた大分密着してたわ。さっきまではシエラの頭の後ろに自分の頭があったが、今は右の肩口から自分の頭を出す格好になった。すっげぇフローラル、お鼻がヒクヒクしそう。
「別にすっきりさせてあげても良いわよ?仕事の後じゃその気にならないみたいだしね」
駄目だ、こんなセクハラじゃ減らず口が閉じねぇらしいな。そうね、俺が悪かった。だから首振って辺りを探す感じ出すの止めろ。青姦なんてしねぇからな。こんなとこでやれるか、木ばっかで草むらが少ねぇんだよ。枝も高い位置で見通し良いんだぞ、萎えるわこんなん。
いやまぁ遊ばれてんのにその気になってもあれか。無視だ、無視。
「はいはい、仕事のこと考えて萎びるとするよ。...ウィルキー!まだ着かないか?」
俺はしょげながらシエラの右の肩口から、薄暗い林の中で先頭を行くウィルキーを見た。
まぁ見えにくいな。まぁグワンタナモを4時前に出たから当然なんだけどさ、そろそろ日が出ると思うけどどうだろうか。左腕に付けた時計は、今見れないから分からん。シエラから腕外したら落ちそうで見れないのよ。だっさいねぇ俺。
当のウィルキーはというと、つかウィルキー分隊が全員下馬し始めたな。降りた分隊員は馬を撫でたり手綱使って馬の動きを抑えたりして、ウィルキー自身は他の奴に手綱預けてこっちに向かってきた。
乗馬モードは終わりやな。傘型隊列で進むジョン中尉班の、先頭の4人で作った傘部分が準備始めてんだから俺も準備しなきゃいけん。俺にはなんも見えてないとか関係ないのよ。
「ジョン、降りてくれる?」
手綱を引っ張って馬を止めた副官に下馬を促された。
そうね。俺が降りないとシエラが降りづらいよな、降りますって。
シエラの腰から手を放して、後ろに腰をずらして出来た鞍の隙間に手をついて俺は降りた。随分不恰好な降り方をした気がする。
続いて降りるシエラと比べたら雲泥の差だな。シエラは跳ねるように鐙から足を放してるもの、ジョッキーやれそうやんな君。
「あと400ヨルドですね。どう仕掛けます?」
薄い霞の先に目を凝らしながら20代くらいに見えるイケメンが俺に寄ってきた。
ウィルキー君、俺にはなんも見えてないのよ。ちょっと待ってや、双眼鏡覗くからさ。
「まぁ待ちなさいな。ジョン、ちょっとした防壁があるわね。それと見張り台かしら」
シエラさんねぇ裸眼で見つけてっけどさ、確かに400mはいつもより近いかも知れんよ?でも朝靄で視界はそこまで良くないんだ、8倍の双眼鏡で50mくらいにして見てる俺にはちょっと判別つかんね。
まぁそこまで幅がない石壁と近くに木造の塔っぽいのがあるのは分かる。でその少し開けて左に木製の家屋かなんかがある。でモヤっとして分からんが布みたいな何かが複数、それぞれ同じ高さで横に建ち並んでるけどあれはなんだか分からん。
「そうですね、拠点の北西に簡単な石壁と木の壁があります。見張り台は石壁の後ろです」
「テントも4つあるわね。それで奥の家屋が倉庫かなにかでしょ、その向かいのは馬屋かしら。布張りのテントの方にカルマン人が詰めてるんじゃない?」
ウィルキーとシエラにはくっきり見えてるらしい。2人はなんぞ手で長方形作って集中している。ただ俺には全く見えない。暗さと靄で視界が死んでるわ、やべぇ早朝に襲撃するのは不味ったかも知れん。
でもまぁ最初から視力はエルフ頼りなのは分かってたことか。気を取り直して聞いてこう。俺が見るより早いんだから頼んだ。
「拠点の設備は分かった。人はどんな感じだ?見張り台には誰か登ってそうか」
「見張り台には2人。石壁の両脇には歩哨が5人ずつくらいね」
テントが4つってことは1つ辺り25人弱が寝泊りしてんのか。100人規模ってのがあってればだが。で夜警は12人程度判明したな。そこから増えても全体で夜警は30人くらいかね。
取りあえず俺が見てもしゃあないから双眼鏡はここまでで終わりで良いや。俺じゃ影の持ち主が人か分からん。
「マリア、馬を誰かに預けてコーマとアスラを呼んできてな。んで他に何か見えた人は言ってくれ」
馬を降りてからゆるりと馬と戯れてたマリアに俺は指示を出して、皆に追加の報告を促した。
取りあえずここで作戦会議だな。布張りのテントは動きがある前に軽機関銃で掃射したいから、ここから近づける策を考えたいねぇ。
「あの木造の近くにいるのってライカンですよね?」
イケメンのウィルキーが前髪を爽やかに手で掻き上げながら爆弾を拵えあげやがったわ。
ホァイ?ライカンてなんだよ、雷管じゃねぇんだろ。なんなんライカンスロープなん?そんな訳分んねぇのがいるのかよ。
...でも聞き覚えはあるなぁ、どうだっけシエラ先生。話半分にしか授業聞いてなかったから良く覚えてないわ。
「シエラ、ライカンって獣人で良いのか?」
「あら覚えてたのね。そうよ、最初に有名になったのが狼似の獣人。だから獣人はライカンの通称がある。ちなみに今見えてるのは猫っぽいわね」
眉間にじっと皺を寄せながら丸をくれたシエラ先生。俺は皺を作った理由が俺でないことを祈ってるよ。
それに出たなファンタジー。でそいつはなんでいるんだ、王国軍はそいつをどうしてんだ?つっても気分の悪い想像は出来るけどよ。
「ライカンがいるんですか、初めて見ます。うーん、荷駄運びに使うための奴隷ですかね」
テクテク駆け寄ってきたコーマ分隊長、君にも見えるのか。いつも通り弱視は俺だけみたいだな、なんも分からんわ。
で、人夫させられてるらしい獣人はどうすりゃ良いんだ。あの拠点吹き飛ばして終わりとはいかなくなったんでねぇの?どう扱えばいいやら。
「シエラ、ライカンはエルフから見てどうなんだ?どうしたい」
「敵ではないわ。...そうね、連中の軍の資産でしょうから奪ってやれば効果的なんじゃない?」
副官殿は手でカメラを作るを止めて顎にやりながら思案を溢してくれた。
好意的ではないが否定的でもない感じだな。そうな、人的資本も輜重のうちだよな。補給に対する打撃には十分なる。
だが問題が発生するってのが頭が痛いわ、やることが変わってくるつうのよ。強行偵察の色が濃い軍事行動だったのが、奴隷というか難民というかの救出やら保護やらに様変わりだ。きっちいなこれ。
ただ俺には望ましい返事ではある。俺は現代人だからな、行き過ぎた差別は気に食わない。だからまぁ人肌脱ぎたい気持ちはあるんだ。
「良し、皆聞いてくれ。俺たちが狩りに来たのはカルマン人だ、もっと細かく言えばカルマン人の食料を搔っ攫いに来た訳でもあるな。身動きを取れなくして、王国軍に決戦か敗走か強要するためにやろうとしてる。そんな中で自分で動ける資産は運び易いから好都合だ、ライカンを保護したい。皆はどうだ?」
突発的な井戸端会議になっちゃったわ。俺の分隊とウィルキー、コーマ、アスラの各分隊長でおずおず輪を作りだした。まっ指針を決めちゃおう。
それでシエラは細かく頷いたから俺とシエラの票は固まった。だから確定したようなもんではあるが残りの3人はどうだろうな。君たち的にはどうよ、獣人って積極的な保護に乗り出す対象にして良さそうなんか話してくれると助かる。
取りあえず左手で右ひじ抑えながら耳弄ってるウィルキーから存念を話してみ。
「私たちが精霊シルフィを信じるように、ライカンはサラマンダーに畏敬を向けると聞きます。聖人ぶってるボンクラよりはシルフィの子の方がマシと、私たちの話を聞くのではないでしょうか」
あぁ、何?話聞いてもらう心配からせんといかんのか。ってことはエルフとライカンは関わり薄いのか。だから、ライカンさん助けに来ましたよ、おう助かる。みたいにはいかへんのやな。これじゃ捕獲みたいになるやん。
それと精霊だのシルフィだのはパスだ、パス。どうも精霊は実在してないっぽいからな、俺には手が余るわ。
でアスラはどうよ、片手で頭抑えてそっぽ向いてるけどあなたも話してくれや。うちは合議制なんだからさ。
「自分はそうですな。アルダンに難を逃れた者がいると聞き及ぶくらいです。どうするべきは判断がつきませんから、狩り長にお任せ致します」
ティルクに負けず劣らずの渋面還暦フェイスに微笑を浮かべたアスラ。
俺に委任するのは構わんけどさ、あなたティルクの副官っぽいポジションでしょ?良いのかそれで。バーリン組の発言権が弱くなりそうで心配なんだが。中隊の最大の票田であるバーリンエルフが従順なのは喜ばしいかもしれんけどさ、それじゃフォールの意向が強くなりすぎないか?良いならいいけどさ。
それで政治的な話はもう一個あるか、文官ジル翁の里に獣人がいるのね。こっちも面倒だ、後に回そう。連れ帰れたら爺さんに話聞けばいい。そこまで引っ張りゃいいや、皮算用すぎるしそれで良いよ面倒くせ。
はい、最後にコーマも話してみ。コルディはどうなの、面倒な話抱えてんの?
「ライカンと話してみたいので賛成ですよー。あれだったらグワンの沢の家屋で面倒見ますから」
晴れやかに保護を申し出てきたわ、おまけに青い目が爛々ときたか。
そんな動物飼う感じで良いのかね?あーでもシエラの俺の扱いもそんな感じか。30年くらい面倒みるとか言われたしな、案外エルフの他種族への見方はこんな感じが主流なのかもしれない。
若干問題を感じないでもないが、俺がどうこう言うべき話じゃないから今日は良いや。
「じゃライカンは保護しよう。よって今回は食料と人夫の奪取が主目標だ。突入することになるな、いつもより距離を詰めることになる。皆は気になる防備はあるか?」
俺には靄のかかった薄暗い400m先なんて見えないから、君らで不安を洗い出してくれや。
で何があるんだったかな。北西側に木製と石造りの防壁が1つずつに、すぐ後ろに横に広がるように布張りテントが4つだったか。そのまた先に家屋と馬屋。どれから始末するかね。
「見張り台の2人はすぐ始末したいわね。それか迂回して拠点の横から仕掛けるかになりそうね」
凛と声をお張りになるは副官シエラさん。ただ眼光が厳しいわ。
多分弓兵だろうから高所からの打ち下ろしになって嫌らしいし、バレたら面倒だしで嫌よなぁ。ただ人間が弓使ってんのが気に食わないだけかも知れんが。
「迂回はしないでそのまま突っ込もう。バレた段階でスプリングフィールドで始末する、バレるまでは距離を詰める。それとアスラ分隊だけ拠点の左、北東側に回そう。ミニミで布張りテントを掃射かけてぶち抜いて欲しい、出来そうですか?」
今回コーマ分隊とアスラ分隊が軽機関銃持ちだからな。コーマは獣人見たいらしいからアスラ分隊が支援チームで良いやろ。
テントの奴らがわらわら出てくる前に減らしたいもんだな。意外とここが勘所かもな。
「どれくらい詰めるかによりますな。余り詰めすぎたら食いつかれるかと思います」
「そうですね。残りの11人は2つの防壁辺りまで一気に詰めるんで、それを支援が出来る距離に留めましょうか。100から200ヨルド辺りに構えてください、状況次第でそれより前に出るかもくらいで十分です」
アスラは厳つい顔を柔らかくして、深く一回頷いてくれた。
彼はノリスみたいに軍曹臭が凄いから安心感あるわ。バーリン小隊の軍曹がお墨付きくれたからこっちは問題ないな。
「100人前後の相手に突っ込むんですか?些か厳しいと思いますが」
ウィルキーがへの字眉で不満げにしてるけどあれだな、中性的な容姿だから様になってるわ。お姉様に人気でそうね、ジャニーズとか向いてそうね。
で大丈夫よ、策はある。
「まぁ考えはあるのよこれでも。まずは見張り台を始末して一気に石壁に取りつく。コーマ分隊は石壁の右に回ってミニミでひたすら場を荒らす。俺のとこも石壁の左からグレネーダーで同じように荒らすんだ。俺とコーマが壁に取りつくまではウィルキー達は一歩引いた位置で援護、俺かシエラが合図を出したらウィルキー分隊は砦の北側の木製の壁まで進出する。肝は誰か移動するときは誰かが援護すること、そうやって奴らに衝撃を与え続ける。何か聞きたいことがある人はいるか」
そう、弓だ剣だと持ち出す前に衝撃を与えて機能停止。自動小銃と軽機関銃と擲弾発射機のファイア&ムーブだ。そう簡単に対応されて堪るかってんだよ。
「石壁の両脇の片方はグレネーダーで片しますか?さー」
まん丸お目目のマリアが両手の拳を胸の前でギュッと握って似合わない闘志を露わにした。
そうね、それが良いか。5人くらいずつ脇にいるんだろ?片方はそれで始末して、もう片方は撃って始末しよう。それくらいならいけるな。
「そうしようか、石壁の右はマリアに任せる。俺とシエラで左の歩哨たち、見張り台はウィルキー分隊で始末。コーマ分隊は各隊の撃ち漏らしをやろうか。アスラ分隊は銃声が聞こえた時点で自由射撃、軽機関銃はテント、スプリングフィールド持ちは片っ端から射ってくれて良いです」
真っすぐ突っ込む2個分隊、その後ろでウィルキー分隊が援護する。アスラ分隊は拠点の左から支援やら牽制やらだ。とにかく衝撃力でごまかそう、後は遮蔽物でも誤魔化しは効くな。
プラトゥーンでカンパニー相手とかきっちいけど頑張るか。
「馬の番は出せなさそうね」
シエラが目じりを下げて残念な気持ちを表情に出してきた。
そうだ、うちで6頭持ってきてるわ。まぁでも一人くらいなら出せるだろ、どっから引き抜こうかね。一番負担が軽い分隊はどこかって話だよな...
「ごめん、ウィルキーの分隊から一人出そう。ウィンチェスターやグレネーダーを持ってない人に頼んでおいてくれ」
そう苦笑いしないでくれ。一番慣れてるのフォール組だし君らは左の防壁に回すんだ。つまり拠点の左に回り込むアスラ分隊の支援がダイレクトに受けれるんだから3人でいけるって。
「それでだが、防壁まで進出後はウィルキー分隊とアスラ分隊で連携して拠点の左半分。俺とコーマで右半分を担当する。夜明けと同時に襲撃をするだろうからそこは注意してな。日の出と朝靄とで大変になるから誤射が本当に怖い」
ただでさえ14人と少ないんだから絶対減らしたくないわ、心情的にも戦力的にもだ。
だけど皆して目が細まったからスイッチが入ったろうし大丈夫だろうと思う。俺より眼が良いし何より狩人だ、これ以上に信頼できる兵士なんかいないわほんと。
「別に味方を射つことなんてないわよ。なんなら合言葉でも決めておく?」
馬の番を決めたのが効いたか分からんけど、余裕を感じる微笑みになったシエラ。
そうね。フラッシュ、サンダーじゃつまらんから俺なりに気を利かしてみるか。
「それが良いか...皆、疑わしい時はバクスと呼び掛けてくれ、それに返す言葉はウォルフだ。まぁ俺たちは群れでバクスを狩りに来たってことで。これで問題なければいいポジション探して配置に着こう」
エルフは鹿をバクス、狼をウォルフと呼んでるからこうしてみた。獲物呼ばわりされたら訂正しろってこった。常に狩る側で居て欲しい俺の祈りが通じると良いな。
さて、獣人たちは拠点のどこに何人いるんかね。なるだけ巻き込まないようにしないといけないな。そして彼らも出来れば助けたいが、受け入れてくれるだろうか。
ジョン中尉の選抜小隊は早くも前途多難になった。苦労のし甲斐があれば良いんだが。