あの日
7
「という感じで入学出来たわけ」
エリは入学の敬意を語った
(なんちゅう学校だ)
肥本バンは衝撃を受けていた
「待てよ!この学園の生徒ってことは、近いうちに女子寮に移動するのか?」
エリは現在、肥本バンの部屋に居候している
そして、肥本バンの部屋はれっきとした男子寮である
「それはまだ、分からないけど」
肥本バンは少し考える
「よし!今すぐ確認しよう」
肥本バンは教頭の元へと向かった
8
教頭は花に水を上げていた
「すみません、彼女の部屋についてなんですが?」
肥本バンは五百旗頭教頭にエリ―の部屋割りについて尋ねる
「彼女が女子寮へと移動するのはいつ頃になりますか?」
五百旗頭教頭は花に水をやるのを辞める
「エリーさんは女子寮には入りませんよ」
肥本バンは教頭の一言に驚いた
「何故ですか?」
肥本バンはもう一度尋ねる
「女子寮の部屋がすでに埋まってるからです」
部屋が埋まってるとは言え、肥本バンは譲れない
「いくら部屋埋まってるとは言え、男子寮に女子生徒がいるのはいかがなものかと」
肥本バンは教頭の説得を試みる
「何か問題でも?」
教頭が肥本バンに質問する
「問題が起きてからでは遅いとおもうから」
肥本バンは少し揺らぐ
「問題を起こす予定があるとでも?」
肥本バンは言葉に詰まる
「いいえ」
肥本バンは何も言い返せなくなった
「では問題ありませんね」
問題大ありなのだが
「ありがとうございました。」
肥本バンは肩を落としながら校長先生の元へと向かった
結果は教頭と全く同じだった
「通っていてなんだけど、何ちゅう学校だ!?」
肥本バンは自分が通っている学校のいい加減さに愕然とした
「いや!どう考えてもおかしいでしょ!」
肥本バンは反撃を試みる
「問題を起こす起こさない以前に男女が同じ部屋は有り得ないよ」
教頭は意味深な目をする
「実は、エリさんが肥本さんと同じ部屋になったのには深い理由があるのです」
この意味深な発言何か深い理由があるのかもしれない
「一体どんな理由が?」
肥本バンはつばを飲み込む
「実は、女子寮の部屋が空いてないんです」
肥本バンは一瞬凍り付いた
「ふざけるな!」
肥本バンは教頭相手にキレた
「寮は基本1人1部屋だろ!」
肥本バンのように一部屋に2人以上いる方が珍しいのである
「ただでさえ、ボクの部屋には妹がいるのに!」
兄弟や姉妹で同じ部屋は多いが
兄妹や姉弟で同じ部屋は珍しい
「1人から2人に増えるくらい我慢しろよ!」
それは、肥本バンにとってブーメランとなる
肥本バンは妹と2人暮らし、女子が1人増えたとしても今更なのである
「女子を男子寮に入れるか?普通」
肥本バンは呆れていた
「でもアタシの部屋は男子寮だよ」
エリが即答する
「それがおかしいんだよ!」
肥本バンはエリに怒鳴る
「それでは後は若い2人で話し合ってください」
教頭が立ち去る
「あ!ちょ!まだ話は!」
肥本バンは教頭を引き留めようとしたが駄目だった
「もしかして、バンは私と同じ部屋なのが嫌なの?」
エリが恐る恐る尋ねる
「別にそう言うわけじゃないけど」
肥本バンは返答に困る
「君がいた方が桃も喜ぶだろうし良いか」
肥本バンは何かを諦めた
9
「あ!」
肥本バンはある重要なことに気付いた
「しまった!授業の事すっかり忘れていた!」
時計を見ると、昼休みになっていた
「どうしよう!絶対に変な噂が立つ」
転入生をいきなり連れ出した時点で噂は立ちそうではあるが
「とりあえず教室に戻る?」
肥本バンはエリに尋ねる
「うん」
エリが返事する
10
肥本バンはエリと一緒に教室に入る
教室に入ると、みんな弁当やパンを食べていた
みんなの視線が肥本バンとエリに向けられる
「あの2人午前中の授業に居なかったよね?」
「授業サボって何やってたんだか?」
「時と場所を考えて欲しいよね」
何やら変な誤解があるようだ
肥本バンは弁当と財布を取り出して教室から出るためにドアを開ける
ガラ!
ドアを開けた瞬間、目の前には、クラスメイトの大空梨沙が目の前にいた
大空梨沙の顔がどんどん青ざめる
肥本バンは危険を感じて一歩下がる
大空梨沙は叫びそうになるのをこらえる
大空梨沙は拳を強く握りしめる
肥本バンは大空梨沙に殴られることを予測して身構える
キン!
しかし飛んできたのはまさかの蹴りだった
大空梨沙の蹴りは見事に肥本バンはの急所にヒットした
肥本バンは股間を抑えながら倒れこんだ
「あ!あ!あ!」
肥本バンはそのまま動かなくなった
「きっと浮気ね!」
「彼女がいるのに他の女に手を出すとか最低!」
散々な言われようである
大空梨沙は肥本バンを蹴り上げた後教室から去った
何しに教室に来たのだろうか?
11
肥本バンとエリは食堂ので弁当を食べる事にした
「何が食べたい?」
肥本バンがエリに尋ねる
「あれにする」
エリが選んだのは、かつ丼だった
肥本バンはかつ丼の食券を食堂のおばさんに渡す
12
肥本バンが弁当、エリがかつ丼を持って食堂の隅の席へと向かった
偶々(たまたま)大空梨沙と目が合った
大空梨沙は肥本バンを殴った後、食堂に行っていたようだ
大空梨沙は目を背ける
肥本バンは股間を蹴られたことが頭によぎった
肥本バンとエリは食堂の離れで食事を取った
エリと肥本バンは掃除と午後の授業にはでた
13
「エリさんがバンのクラスに転入ね!」
肥本桃は肥本バンの話に驚いていた
「それにしても、エリさんてかなり名前長いんだ?」
桃はエリのフルネームの長さに驚いた
「でも確かにエリさんのフルネーム聞いたことないかも」
桃はエリのフルネームが気になった
「今更ですが、エリさんのフルネーム教えてくれませんか?」
本当に今更である
「良いよ」
エリは肥本桃の要望をあっさりと承諾した
「エリ―・ヨーゼホセシフ・クラニッコス・ミヒャケル・ウィルモ・ラズモーカロスチロク・ピースカードル・ウェンティドレアンフランデ・ザーヤットアズマ―グ・トラコドェヌィガーミェニ・エクンアクアマリーナ・ジャルホン・アルシルッラ・クリービロスナ・クラナータテド・マッべマ・ビエトラフレクァオーサ・エクパイランハシオジ・ジャルポン・クラナディズ・タンアギーク・スニズハシ―ヂェリノ・ハープキリエアルヒ・レアーナ・ソーニョ・ガジマール・コシュインクマールホ・アルブドライオム・イティアールレ・ロンキンク・レシクネージョン・セーンスフト・イグホ・ワイジェートアルワーブ・ランシュルティーン・ガロクリア・モンワクーヌ・スドレッカ・ソールサラシエ・メティウーム・マーコメイシ・フォンヂューディラー・マコス・ティースヘアー・フレディ―ック・エトゥアルド・エリサヘルトータ・タウィンテト・シェープリ・クラダウズ・ケオルキー・ヂャールス・ヘネティクド・ヘンシャミン・トェーセレール・ゼジリア・エガデリーナ・クラキレア・アルハータルヘルハート・アレクサントルローターハント・オーカアウクスト・アルチュートゥル・アントワニーヌ・ホーパウル・シュリユアウス・ピーペートロ―ルタ・ウィルケヘルム・フランクィスクコ・クスタウフス・シャティックコーモプ・アエリケヒコ・グリザンゼテーマム・カーティニア・クロッキュカス・チェリンスリンショー・ウォールナヌエットス・クトレーマーロコクス・ローリエル・フリュムトゥジャールッル・ヒートカリヘイスマ・ミスフェリナート・トランキィーフトゥリターンス・アイスクライカランイフ・イヤヌアイユルヱリオス・フェブルアリウオス・メルマソ・アヴプリレール・マイジョワ・ニンニウス・ユールフリョオ・アウコスト・セフタンフル・アクチャーフリー・ノエンフリオヘス・ケンテフリアエユアス・ティエスルナーエ・ティースターンク・クァルダフェイラ・フエカーミヘス・ティエスショムーチ・ヴェスクレアハシェトニェ・アヌノス・スターショネ・フリマウェーラ・アエスサイターフス・オーセトニノカーフリ・インヒエルノ・フロフォントゥム・ヰンスゥー。これが私のフルネームだよ」
初めて、エリ―・ヨーゼホセシフ・クラニッコス・ミヒャケル・ウィルモ・ラズモーカロスチロク・ピースカードル・ウェンティドレアンフランデ・ザーヤットアズマ―グ・トラコドェヌィガーミェニ・エクンアクアマリーナ・ジャルホン・アルシルッラ・クリービロスナ・クラナータテド・マッべマ・ビエトラフレクァオーサ・エクパイランハシオジ・ジャルポン・クラナディズ・タンアギーク・スニズハシ―ヂェリノ・ハープキリエアルヒ・レアーナ・ソーニョ・ガジマール・コシュインクマールホ・アルブドライオム・イティアールレ・ロンキンク・レシクネージョン・セーンスフト・イグホ・ワイジェートアルワーブ・ランシュルティーン・ガロクリア・モンワクーヌ・スドレッカ・ソールサラシエ・メティウーム・マーコメイシ・フォンヂューディラー・マコス・ティースヘアー・フレディ―ック・エトゥアルド・エリサヘルトータ・タウィンテト・シェープリ・クラダウズ・ケオルキー・ヂャールス・ヘネティクド・ヘンシャミン・トェーセレール・ゼジリア・エガデリーナ・クラキレア・アルハータルヘルハート・アレクサントルローターハント・オーカアウクスト・アルチュートゥル・アントワニーヌ・ホーパウル・シュリユアウス・ピーペートロ―ルタ・ウィルケヘルム・フランクィスクコ・クスタウフス・シャティックコーモプ・アエリケヒコ・グリザンゼテーマム・カーティニア・クロッキュカス・チェリンスリンショー・ウォールナヌエットス・クトレーマーロコクス・ローリエル・フリュムトゥジャールッル・ヒートカリヘイスマ・ミスフェリナート・トランキィーフトゥリターンス・アイスクライカランイフ・イヤヌアイユルヱリオス・フェブルアリウオス・メルマソ・アヴプリレール・マイジョワ・ニンニウス・ユールフリョオ・アウコスト・セフタンフル・アクチャーフリー・ノエンフリオヘス・ケンテフリアエユアス・ティエスルナーエ・ティースターンク・クァルダフェイラ・フエカーミヘス・ティエスショムーチ・ヴェスクレアハシェトニェ・アヌノス・スターショネ・フリマウェーラ・アエスサイターフス・オーセトニノカーフリ・インヒエルノ・フロフォントゥム・ヰンスゥーのフルネームを聞いた桃は絶句した
「長!」
それ以外の感想は出てこなかった
14
晩飯を食べて風呂に入って、睡眠に付く
(今まで間違いは無かったんだ!これからも無いに決まっている)
肥本バンはエリと桃はそれぞれ自分たちの布団で眠りに付いた
15
翌朝、目が覚めるとエリ―・ヨーゼホセシフ・クラニッコス・ミヒャケル・ウィルモ・ラズモーカロスチロク・ピースカードル・ウェンティドレアンフランデ・ザーヤットアズマ―グ・トラコドェヌィガーミェニ・エクンアクアマリーナ・ジャルホン・アルシルッラ・クリービロスナ・クラナータテド・マッべマ・ビエトラフレクァオーサ・エクパイランハシオジ・ジャルポン・クラナディズ・タンアギーク・スニズハシ―ヂェリノ・ハープキリエアルヒ・レアーナ・ソーニョ・ガジマール・コシュインクマールホ・アルブドライオム・イティアールレ・ロンキンク・レシクネージョン・セーンスフト・イグホ・ワイジェートアルワーブ・ランシュルティーン・ガロクリア・モンワクーヌ・スドレッカ・ソールサラシエ・メティウーム・マーコメイシ・フォンヂューディラー・マコス・ティースヘアー・フレディ―ック・エトゥアルド・エリサヘルトータ・タウィンテト・シェープリ・クラダウズ・ケオルキー・ヂャールス・ヘネティクド・ヘンシャミン・トェーセレール・ゼジリア・エガデリーナ・クラキレア・アルハータルヘルハート・アレクサントルローターハント・オーカアウクスト・アルチュートゥル・アントワニーヌ・ホーパウル・シュリユアウス・ピーペートロ―ルタ・ウィルケヘルム・フランクィスクコ・クスタウフス・シャティックコーモプ・アエリケヒコ・グリザンゼテーマム・カーティニア・クロッキュカス・チェリンスリンショー・ウォールナヌエットス・クトレーマーロコクス・ローリエル・フリュムトゥジャールッル・ヒートカリヘイスマ・ミスフェリナート・トランキィーフトゥリターンス・アイスクライカランイフ・イヤヌアイユルヱリオス・フェブルアリウオス・メルマソ・アヴプリレール・マイジョワ・ニンニウス・ユールフリョオ・アウコスト・セフタンフル・アクチャーフリー・ノエンフリオヘス・ケンテフリアエユアス・ティエスルナーエ・ティースターンク・クァルダフェイラ・フエカーミヘス・ティエスショムーチ・ヴェスクレアハシェトニェ・アヌノス・スターショネ・フリマウェーラ・アエスサイターフス・オーセトニノカーフリ・インヒエルノ・フロフォントゥム・ヰンスゥーが肥本バンの布団の中に潜り込んでいた
肥本バンは口をパクパクさせる
(桃はまだ寝てるよね?)
バンは妹に視線を移す
肥本桃は目を開けて、バンの布団を眺めていた
「ごゆっくりどうぞ」
桃は視線を逸らして、布団の中に頭を隠した
「誤解だ!」