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家出

大空梨沙

性別・女

誕生日6月8日

年齢15歳

身長160cm

体重47kg

スリーサイズB85H57W90


「いたぞ!」

右側方みぎそくほうから男の声がする

大柄の男が、右側方から追ってきている

「エリ様発見!」

後方から女の声がする

「ヤバイ見つかった!」

肥本バンとエリは、左側方ひだりそくほうに向かって走る

「うそでしょ?まさかこんなに早く見つかる何て!」

エリが地球に来たのは、今日である

地球に来てわずか1日で見つかるのは確かに早すぎる

「何でボクも一緒に逃げてんだろう?」

知らん

エリと一緒にいる肥本バンと言う名の少年は、そもそも逃げる理由はない

「待て!貴様きさまか!エリ様をたぶらかしたのは!?」

たった今、逃げる理由が出来た

誤解ごかいなんだけど!」

とんでもない濡れ衣である

肥本バンは、偶々(たまたま)この場に居合わせているだけで、エリと言う少女とは全く繋がりが無い

肥本バンとエリは、逃げるも追っては徐々に距離を詰めてくる

おそらく、このまま逃げ切るのは不可能だろう

「エリさんは先に逃げて!」

肥本バンが足を止める

「ボクが、時間をかせぐから」

肥本バンは、エリを逃がすために、戦うことにした

「分かったわ!気を付けて」

エリは、この場をさっき会ったばかりの少年の肥本バンにたくした

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!?」

肥本バンは、男の追ってに向かって突進とっしんしてきた

「ほう、面白い!来い、少年!」

肥本バンは、男の追っ手に、タックルをお見舞いする

「良い体当たりだ!」

しかし、男は倒れていない

正面からとは言え、不意打ちのはずだ

これで、倒れないとなると、肥本バンとこの男の実力差じつりょくさ相当そうとうなものであるのは、想像そうぞうかたくない

「なら、次は俺の番だ!」

そう言うと大柄の男は、肥本バンの胸倉むなぐらつかみ、かかげる

「それりゃ!」

肥本バンを地面に強くたたきつける

「ガバァ!?」

男は、肥本バンを瞬殺しゅんさつするとエリを追い始めた

「噓でしょ?時間稼ぎにすらなってないじゃん!」

肥本バンは、文字通り瞬殺された

あまりにも早すぎる瞬殺だった。

「うわ!」

肥本バンを瞬殺したはずの男が、いきなり転んだ

バランスを崩したのか?

何かにつまずいたのか?

答えは、その両方だった

「やりぃ」

肥本バンが、自分を瞬殺した男の右脚みぎあしつかんだのである

「よっと」

肥本バン起き上がる

おのれクソガキが!」

男が起き上がろうとする

「ちょっと寝てて」

肥本バンは、飛び上がり、男の頭上ずじょう着地ちゃくちする

「ゴフㇷ!?」

肥本バンを地面にたたきつけた大柄な男は、白目を向いた

「相手が、油断ゆだんしてなかったら危なかったな」

正直、この大柄な男と肥本バンでは、今、気絶きぜつしている男の方が圧倒的に強い



「そこまでだ」

エリの前に、30代前半くらいの細マッチョの青年が立ちふさがる

「アピーロ!?」

エリが驚いて声を上げる

どうやら、エリはこのアピーロと言う青年と知り合いのようだ

細マッチョの青年はエリとバンに一瞥いちべつする

「そうか、なるほど」

青年は何かに納得したようだ

「そこのクソガキがお嬢様じょうさまたぶらかした、不逞ふていやからか」

アピーロは肥本バンを、敵意むき出しに睨み付ける

「お嬢様を誑かした罪は万死ばんしあたいする!」

この青年は何か勘違いしている

「このおっさん、何か変な誤解してない?」

肥本バンは、エリに同意を求める

「俺は、まだ!おっさんと言うとしではなあぁーい!?」

アピーロが怒り気味に叫び声を上げる

30歳前後は学生からしたら、立派なおじさんとおばさんなのだが

この青年はそう言う現実が受け入れきれないのだろう

「こう言う奴が、40歳とか50歳になって、子供の友達とかに「おばさん」と言われて睨み付けたりして、キレるんだろうな」

いつまでも若いと現実を見ないやからは一定数いる

恐らくアピーロと言う青年はその中の1人だろう

「死ねい!クソガキ!?」

アピーロが肥本バンに向かって、猛烈な勢いで突進とっしんしてきた

「うわわわ!?」

バンはギリギリの所で、アピーロ突進をよけた

「チッ!!?」

アピーロが舌打したうちを鳴らす

「避けやがったか!」

アピーロが忌々(いまいま)しそうに、肥本バンを睨み付ける

「次こそは、生かして返さん!?」

アピーロの殺意がさらに強くなる

「ねえ!アピーロ!あんた何か、勘違いしてない?」

エリがアピーロの誤解ごかいこうとする

「この少年をかばうつもりなら無駄むだです、お嬢様」

アピーロの殺気は治まることは無い



それは、仕事の帰り道の事だった

「今日は、この道通って帰ろう」

仕事帰りの20代後半の青年はいつもは通らない道を通った

その道は幼い頃に通ったことあるくらいの記憶が曖昧あいまいな道だった

「確かこの道を曲がって」

曲がる方向は間違ってなかったが、曲がる場所が早すぎた

「あれ?こんな道だっけ?」

曲がった場所は、農道で軽自動車が1台やっと通れるはばだった

「この道を過ぎれば、広い道に出るはず」

進めば進むほど、道幅みちはばせまくなっていき、凸凹でこぼこしていった

これは、引き返さないとヤバいかも!」

そう思った時に引き返せば良かったのだが

「うわ!いきどまりだ!」

広い道に出ることは無く、行きついた先は、田んぼだった

作者はバックして引き返す事にした

バックして、車を前進ぜんしんさせるも前に進まない

「あれ?」

確かめると、運転席側の後方車輪こうほうしゃりん前方車輪ぜんぽうしゃりんが脱輪していたのだ!

「よっと」

確かめるために、車から降りる

「高!これって、1メートル以上あるんじゃ?」

草やくきで分からなかったが、かなりの高さがある

しかも田んぼから土手までの高さは2メートル近くもある

更に土手はほぼ垂直すいちょくになっており、土手と言うよりは、かげである

「こわ!」

しかし何故か、この時は自分でも恐ろしいくらいに、冷静だった

更に言えば、もし後少しでも、バックしていたら間違いなく車は転倒てんとうして、大怪我おおけがをしていたことだろう。

実際に、死神に呼ばれてる感じがした

まず最初に警察を呼んで、次にレッカー車を呼んだ

場所が分かりにくので、分かりやすい場所まで歩くことにした。

恐らく距離的には3キロくらいだろうか?

最初に警察が来て、現場まで案内して、現場検証と取り調べが終わると、また分かりやすいところまで、戻って、レッカー車を向かえて、現場まで案内して、無事に救出された

その後は、警察けいさつとレッカー車のお世話になって、車は救出された

「正直な話、しばらくは車に乗りたくない」

しかし、車に乗らないと仕事に行けない

仕事に行きたくない

でも仕事に行かないと、給料は貰えない

これが、最近作者の身に起こった出来事出る



「って!いきなり!ストーリーと関係ない話を持ち込むな!」

アピーロと共にエリを追って、地球まで来た者たちの制裁せいさいを作者は受けた

「ったく!どんな話かと聞いてたら、お前の事かよ!」

アピーロと一緒にエリを追って来た者たちは節々に言う

「最後まで聞いてそんしたわ!」

こいつらには、いたわりの心とかが無いのだろうか?

「貴様ら、誰のおかげで、この作品が成り立っていると思っているんだ!」

作者はあまりの、目の前の連中の態度と口の悪さにキレた

「そりゃあ、読者とか視聴者のみんな」

とても素晴らしい回答だ

「居ないだろうが!」

作者は叫んだ、悲しい現実を

「おい、そろそろ本編ほんぺんに戻ってくれないか」

今、バンと闘っているはずのアピーロが作者の目の前にいる

「分かりまして」

本編に戻る



「とんだ!邪魔者じゃまものが入ったが、続きと行こうではないか」

邪魔者とは、他でもない作者の事である

「今度こそは、逃がさん!」

肥本バンは、いつの間にか、壁際まで追い詰められていた

「死ねい!?」

アピーロの左拳ひだりこぶしが、バンをおそ

「うわ!」

肥本バンは、ギリギリのしゃがんでアピーロの攻撃こうげき回避かいひした

ボガーン!?

アピーロの左拳を、もろに受けた壁は、粉々(こなごな)に粉砕ふんさいした

「チッ!かわしやがったか!」

肥本バンは、粉々になった壁を見て、驚愕きょうがくしながらも、アピーロから距離を取る

「逃がすか!」

アピーロは右足を上げて、バンを思い切っり踏みつける

「あが!」

その衝撃しょうげきで、地面にヒビが入った

「覚悟は出来ているんだろうな?お嬢様じょうさまたぶらかしたつみ地獄じごくびるがいい!死ねい!」

バンは必死に、逃げようとするも、足で踏みつけられていてどうすることも出来ない!

万事休す!肥本バンに死が迫る!?


アピーロが鬼のような形相ぎょうそうで肥本バンに迫る

「お嬢様を誑かした罪、地獄で詫びるが良い」

肥本バンに死が迫る

「死ねい!?」

肥本バンにとって、あまりにも理不尽な死と言っても過言ではないだろう

まず、肥本バンはエリを誑かしたおぼえは全くない

そもそも、肥本バンがエリと出会ったのはついさっきである

「クソ!逃げられない!」

肥本バンは必死に逃げよとするが、アピーロに足で背中を踏みつけられて、ジタバタするしかない

「のわ!?」

突然、アピーロのバランスが崩れる

「ねえ?アピーロ、あんたさぁいい加減にしてよね」

バンが、振り向くと、エリがアピーロの後ろにいた

エリは物凄い形相で、アピーロをにらみ付ける

それは、まさしく、般若はんにゃのようである

「でっですが!お嬢様じょうさま!わっわたたたしは、全く実力の一部も出しておりません」

この状況で何を言っているんだ?この青年は。

「そう言う問題じゃないでしょ!?」

全く持ってその通りである

「それに、実力の一部も出してないって、言うけど、そんなの当たり前でしょう?」

エリは冷たく言い放つ

「だいたい!あんたが本気を出したら、星そのものを壊しかねないじゃない!」

アピーロはとんでもない強さである

2人の会話を聞いて、肥本バンはは絶句していた

(ボクは、そんな恐ろしい人と闘っていたのか)

実際には、戦いになっていなかったのだが

「アピーロ、あんたその場で直立たってなさい」

エリが冷たく言い放つ

「はっはい!?」

アピーロは直立した

「それじゃあ、覚悟出来てるよね?」

エリがこぶしを握り締める

アピーロは、今から何をされるのかを察した

「思いのままに」

アピーロの覚悟は固まっている

「その前に、お嬢様。一つよろしいでしょうか?」

アピーロには、気になることがあった

ちではないなら、家での理由は一体?」

アピーロは、エリがこの場にいる少年と駆け落ちして、逢引あいびきしていると思っていたようだ

「そんなの、退屈たいくつだったからだけど」

エリは、あっけらかんとした感じで答える

「それじゃあ、覚悟は出来ているよね?」

エリはこぶしに力をめる

「少しは反省しなさあぁ~い」

自分にそのまま突き刺さるブーメランをエリは言い放つ

「では!どうして、家出をしたのですか!?」

アピーロはエリに問いかける

「だって、仕来しきたりとか礼儀れいぎとか作法さほうとか色々とわずらわしくて、面倒くさかったんだもん」

エリの拳は、アピーロを的確にとらえた

「ボグッ」

アピーロはエリに遠くまで殴り飛ばされた

「そんな理由でえぇ~ぇ」

アピーロは、エリの家での原因に対する返事をしながら遠くに飛ばされた

グシャ!

アピーロは、橋の下に落下らっかした

いたたったた」

アピーロは、立ち上がり、ほこりはら

ガタンゴトン!ガタンゴトン

何か聞こえるが恐らく気のせいだろう

「連れ戻すのは、一旦いったん保留ほりゅうにするか」

アピーロは、橋の上を一目見て、その場から去ろうとした

しかし、アピーロが落ちた場所は、線路の上だった

「ん?何か明るくなって来たな?」

アピーロが振り向くと、そこには新幹線が目の前にあった

「げ」

気付いた時には、時すでにおそ

ファンファンファン

新幹線がアピーロを捕らえる

「のわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!??????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????」

アピーロは、更に遠くまで跳ね飛ばされてしまった

「あのおっさん、大丈夫?」

バンが少し心配してエリに尋ねる

「あの程度じゃ、かすり傷にも、ならないから大丈夫でしょ?」

対するエリは全く心配してなかった。

「そう言えば、さっき、本気をだしたら星をどうのこうのって言ってたな」

肥本バンは、先ほどのエリとアピーロの会話を思い出していた

「まぁあいつ昔、かなり強い敵がいる星を攻めた時に、星ごと敵を壊滅かいめつしたことがあるからから」

バンはそれを聞いて凄いとだけ思った

手加減てかげんされて無かったら危なかったってことか」

危ないどころの話ではないと思うのだか

「少なくても、あの辺り一帯は一瞬にして消し炭になってた事は間違いないね」

エリはさらっと何気に恐ろしいことを言った

「え?そんなに強いの?」

肥本バンは恐る恐る聞き返す

「星を壊せるくらいには強いよ」

エリが嘘を付いているようには見えない

登場する作品を間違えてるのではないか?

と思う肥本バンであった

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