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エッセイについてのエッセイ

連載が完結したけど、完結テンプレがほぼ何もなかったから書いた話。

作者: 鶴舞麟太郎

 はじめに。『私の庭づくり』を読んでくださった全ての方に感謝いたします。ありがとうございました。

 11/23日。それまで半月ほど毎日更新を続けていた、私の初の連載エッセイ『私の庭づくり』が完結しました。

 前日までの1日平均のPV数は60~90ぐらい、累計評価は146ポイント、ブクマしてくれた方はたしか8人(※ここはうろ覚えです。すみませんm(_ _)m)でした。


 それで、完結すると表紙の『完結済み』の所に名前が出るじゃないですか。17時に完結して6時間強、表紙に名前が出てました。おかげさまでPV数が普段の約3~5倍に増えたんです。



 色々なところに何度も書いたんで「またかよ!」と思われる方もいらっしゃると思うんですが、『私の庭づくり』というエッセイは、筆者が庭をどうにかしようとして悪戦苦闘しているだけの話です。こんな誰得?なエッセイを1日で延べ300人もの方が見てくださっている。なんとありがたいことでしょう。


 ただね、伸びていくPVを見ながら不安になりました。『ブクマ剥がし』が起こるんじゃないかって。

 そして、ちょっとだけ期待しました。こんな誰得?エッセイだけど、もしかしたら『完結ブースト』ってものがあるんじゃないかって。





 ところがですね。ないんですよ。『ブクマ剥がし』も『完結ブースト』も。


 あ、正確には、全くなかったわけではないんですよ。


 翌日になって評価が148ポイントに上がりましたので、この+2ポイント分が『私の庭造り』というエッセイの『完結ブースト』ということになります。




 Q.この結果を見て、筆者(私)はどう思ったでしょうか?












「がっかりした?」とんでもない!





 正解は「うれしかった」そして「安心した」です。




 もともと、すごくニッチなニーズしかないことがわかりきっているエッセイですから、誰かの心の琴線に触れるなんて、当初はほとんど期待してませんでした。


 ところが、私の悪戦苦闘を読んでくださる方が毎日延べ数十名はいらっしゃる。


 それどころか、評価をくださる方がいらっしゃる。


 ブクマを付けてくださる方がいらっしゃる。


 感想をくださる方がいらっしゃる。


 レビューまでしてくださる方がいらっしゃる。




 これだけでも望外の幸せです。そのうえ、さらに上を望んだら罰が当たるってもんです。




 だからこそ、完結後の+2ポイントは、かなりうれしかったです。


 おそらく、加算してくださった方は、内容に加えて完結させたことを評価してくださったのでしょう。


 たった2ポイント。されど2ポイント。評価された意味がわかる、わたしにとって大きな2ポイントでした。





 そして、それ以上にうれしく、加えて、安心したのが、ブクマを付けてくださっていた方々が、ブクマをそのままにしてくださっていることです。


 ブクマはしおりのようなものとも捉えることができます。ですから、ブクマをそのまま残してくださったということは、また読み返したいという気持ちをもっていただいたと勝手に考えています。


 良い読者に恵まれた私は幸せです。また、読み返したいと考えてもらえる作品が書けたことについては、自分を褒めてやりたいです。










 と、ここまで書いてきましたが、実はまだ言いたいことの半分ぐらいです。


 あたりまえですね。


 これで終わってたら「活動報告にでも書いとけよ!」とか「個人的にお礼のメッセージでも送っとけ!」って言われるような話ですから。





 ここからが、今回のエッセイの本題です。評価・ブクマについての私の考えを書いたものですので、「そんなの見たくないんじゃ~!」という方は、ブラウザバックしていただくなり、一気に下までスクロールして評価を『★★★★★』にしていただくなり(オイ!)してもらって構いません。






 さて、よろいしいでしょうか。で、今回のこの結果ですけどもね、実は私、もう一つ、うれしかったことがあるんです。




 それは何かと申しますと、完結してもほとんど新たな評価が入らなかったことです。




「何を言っているのか良く意味がわからない」と思われた方も「何アホなこと言うとるんじゃボケェ!」と思われた方もいらっしゃると思います。




 とりあえず順を追って説明します。



 何度も言うように、この『私の庭づくり』というエッセイは、ほとんどの方々にとっては、あまり読むメリットがありません。


 ですから、最初は「評価は0ポイントでも仕方がないな。でも、できれば、園芸が好きな人の目にとまって、30ポイントぐらいつけばうれしいな」ぐらいの期待値でした。




 ところが、前述のように評価等をしてくださる方が複数いたのです。

 はっきり言って、とても励みになりました。



 最終的な評価(11/25日現在)は148ポイント、評価をしてくださった方14人、ブクマしていただいている方8人。


 このあと多少の+αがあるかもしれませんが、これが『私の庭造り』というエッセイの実力です。



 ただ、特筆していいと思っていることは、連載中の最後の数日間(※『完結済み』で表紙に載っている期間を含む)、評価は146ポイントのままで変動しませんでした。つまり、『私の庭造り』は、「連載中から99%の力を発揮することができていた」こういうことになろうかと思います。


 別の視点から見れば、「評価をしていただくことが可能だったほぼ全ての方から、連載中に評価をいただけていた」こうも考えられるでしょう。


 連載中の段階で、既に正当な評価をいただけていた。これが私がうれしく思った理由です。







 実は、このエッセイですが、連載開始前に草稿が書き上がっていました。連載中に行ったのは、文章の校正、前書き・後書きの記載、写真の投稿、そして閑話の作成(・・・・・)です。


 本当は既に書いてあることを手直ししながら、さらっと終わりにするつもりだったのです。ところが、感想はいただくわ、ポイントはつくわでうれしくなり、調子に乗って1本閑話を書き上げてしまいましたw


 実は、ちょうど連載が佳境に入った時期には重要な会議等の予定が色々と入っていたんです。そんな中でしたので、何とか閑話を書く時間を捻出するため、だいぶ睡眠時間を削ることになりました。また、朝、閑話に上げるための写真を撮っていて遅刻しそうになり、駅までダッシュしたこともあります。


 自分でも「アホなことしてるなぁ~」と思います。ただ、踊らされた(自分で勝手に踊ったw)にせよ何にせよ、読者の方の反応に応えようと頑張ったことですので、後悔はしていません。



 こんなふうに、作者としての私を動かしたもの。これって、読者の力なんです。





 私は、最初の連載からエタるのが嫌だったので、草稿を書き上げてから連載を始めるという回りくどいことをしましたが、こんな人はおそらく少数派でしょう。大抵の方は、おおまかなプロットと、ある程度のストックで連載を始めますよね。



 そして、連載を進めている中で、評価が付く。ブクマが付く。感想が書かれる……。


「自分が書いた作品に反応がある」

「自分の書いたものを読んでくださる人がいる」


 こう考えただけで、否応もなく作者のモチベーションは高まります(※事実私はそうでした)。そして、モチベーションが高まれば、続きを書こうとする意欲もどんどん湧いてくるのではないでしょうか。また、私のように既に最後まで書いてあるのなら「サイドストーリーでも書いてみようか!」なんて考え始めることもあるでしょう。





 逆に、反応がなければどうでしょう。


「PVは入っているから、読んでくれている人はいるみたいだけど、ブクマしてくれる人もいなければ、感想も書かれない。評価もされない。きっと自分の作品は面白くないんだ。面白くないものを書いてもしょうがない」


 こう考えて連載をやめたり、エタったり、最悪筆を折ってしまうことだって無いとは言いきれません。


 そうなってから、慌てて評価しようとしても遅いのです。エタっておられるだけなら、心のエネルギーが充填できれば復活なさる可能性はありますが、仮に退会されてしまったとしたら、評価どころか、声を届ける手段さえほぼなくなってしまいます。






 ちょっと話は変わりますが、この『小説家になろう』のエッセイジャンルには不動のレジェンド作品があります。


『読み専が紹介する『なろうお気に入り作品』(ひょろ:N5553DX)』


という作品です。みなさんの中でもお世話になった方は多いと思います。




 こちらの作品ですが、現在のブックマーク数は驚異の20,000超えです。


 では、評価はというと、何と60,000ptにすら届いておりません。



 20,000のブクマがあればブクマ1つにつき、2pt入りますから、それだけで40,000ptが入っています。そして、仮にブクマしている人全員が★1を付けたとしても、80,000ptに到達している計算になります。


 ところが、実際のポイントはその約7割にとどまっています。

 一般的な評価の傾向を見るに、ブクマした上で★を1つだけ付けているという方が、そうたくさんいるとは思えません。

 そして、私のように★5評価はしたけれど、とても全部の作品を追い切れないからブックマークはしていない人というもいるはずです。


 つまり、ブクマはしてあるけれど、評価はしていない方が圧倒的に多数派であると考えられます。




 このエッセイをブクマしているのに評価はしていない方がいらっしゃったら、ちょっと伺いたいのですが、あなたはこのエッセイの更新が止まってしまったら残念に思いませんか?


 そして、このエッセイ。あなたの代わりにいろいろな優れた作品をスコップしてくださっています。新たに読む作品を選ぶため、役に立ちませんでしたか?




「評価するのは自分のポリシーに反する」という方は仕方ないです。が、中には、「連載は完結してから評価する」と考えている方もいらっしゃると思います。


 そんな方。ちょっと待ってください。そもそもこの作品、『完結』する見込みはありますか?



「縁起でもない!」といわれるような想定を書くのも何なので書きませんが、このエッセイ、『連載』とは言いつつ、『作品紹介』です。1話単位で独立していて、各話の関連性ってほぼありませんよね。


 ブクマしているということは、おそらくどこかでお世話になったんでしょう。それなのに『完結していないから評価できない』などという理由で評価しないで本当にいいんですか?



 これら質問で何か思うところがあった方。当該エッセイを未評価でしたら評価をつけてはみませんか?








 また、エッセイジャンルを追っていらっしゃる方々にはよく知られている話ですが、今年9月中頃から、『ブルジョワポイント評価』という概念が提唱されまして、10月末まではそれに関する企画も実施されていました。


『ブルジョワポイント評価』について知らない方のために申しますと、『空野 奏多』さんが提唱されたもので、一言で表現すると「作品を読んで良いと思ったらどんどん評価をしよう」といった趣旨のものです(※注1)。



 私、この『ブルジョワポイント評価』に大変感銘を受けまして、それ以来実践するようになっていました(※注2)。

 きっと『私の庭づくり』を応援してくださった方々も、同じような考えのもと、評価を付けてくださったものと推察いたします。




『私の庭づくり』の累計評価は148ポイント。評価をしてくださった方は14人。ブクマしていただいている方は8人。感想は5人から計21件。ハイファンや異世恋のジャンルに比べたらお世辞にも多いとは言えない数です(※注3)。


 しかし、この貴重な読者の方々の後押しで、私は連載を予定以上のものとして完結させることができました。

 この方々が『ブルジョワポイント評価』で応援してくださらなかったら『私の庭づくり』が現在のような形で完結することはなかったでしょう。

 繰り返しになりますが、本当にありがとうございました。







 最後に、これをお読みになっている方々に問いたいです。


 あなたが今追っている連載はありますか?




 あなたが好きなその作品の作者の方は、あなたの声を、評価を、ブクマを待っているかもしれません。


『完結ブースト』で入る1,000ポイントは貴重です。しかし、きっとそれ以上に、作者の方は、今日の読者の声を、今日の10ポイントを欲しています。



 評価★で、ブクマで、感想で、イチオシレビューで。あなたもお気に入りの作品を、作者の方を応援してはみませんか?











注1:これだけで空野さんが言いたかったことがきちんと伝わるはずがないので、未読の方は、ぜひ当該エッセイ


『ヘイそこのキミ!「貧乏ポイント評価」はやめて、「ブルジョワポイント評価」にチェンジしないかい!?(N0411HF)』


を読み、内容を確認してください。そして、趣旨に賛同された方はその第一歩として、空野さんのエッセイに★を付けてはいかがでしょうか。




注2:ちなみに筆者の評価に関するMyルールは、以下の3点です。


①「感想を書いた作品は必ず評価する」

②「既読のものでブクマを付けた作品は必ず評価する」

③「連載は1話でも読んで良いと思ったら評価して、あとで納得がいかない展開が出てきても、評価外しはしない(下げることはある)」


 9月以前はあまり評価をつける習慣がなかったため、ブクマを付けていながら、まだ評価が済んでいない作品があるのですが(※短時間に連続で評価しようとするとエラーがでちゃうんです。ちょっとずつ計画的にすればいいのに普段忘れてる自分も悪いんですけどね)、現在はそれなりのペースで評価をするようにしています。




注3:レビューは2件も頂戴しました!これは主流ジャンルにも負けてないって誇れます!!お忙しい中レビューを書いてくださったお2人の方、本当にありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 評価が作者に及ぼす影響というのは、作者にしかわかりません。 みんな欲しいというけれど(それはそうなんですけど)、どう役に立つか分からないとただのがめつい人のようなイメージになってしまいます…
[一言] 今まで何度もポイント評価に関するエッセイは出てきてましたけど、大体評価が欲しいという内容で、評価があったおかげでどうなった、というのはあんまりなかったように思います。 スコッパーと言うほど…
[良い点] 作者様のご意見に全面的に賛成いたします。 しかも、自分の作品じゃなく、他の人の作品への評価の呼びかけ。素晴らしいことだと思います。
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