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俺はドラ息子

作者:塩幸参止
 吸血鬼をはじめとする亜人と人間が共存し、休戦協定を結んではいるが、水面下で魔族と戦いを繰り広げている現代。この俺、光沢鉄郎は、ある日、自分が人間ではなく、記憶を改竄された吸血鬼で、六大鬼族のひとつ、風間家の跡取りだったことを思いだす。

 俺の記憶を改竄したのは何者なのか? 俺の婚約者を名乗る、六大鬼族の娘、桜塚沙織とともに、俺は夜の行動を開始した。

 ほかにも、ストーカーまがいの同級生をあしらったり、外国からきた能力者のダイアナと一悶着あったりと、いろいろ騒動もあったが、俺の記憶を奪った奴がなんとか特定できた。同じく六大鬼族、海石榴家の跡取り、精一郎である。俺の家である風間家と沙織の家である桜塚家が結託するのを恐れ、俺の記憶を改竄して人間界に放りだしたのである。

 俺たちは海石榴家と会い、精一郎を捕まえたが、実はそれにすらも裏があった。精一郎に手を貸し、俺の記憶を奪ったのは吸血鬼ではなく、魔族だったのである。

 その魔族――ゾムドという名前だった――が俺に言う。人間と吸血鬼がどういうものかわかったでしょう。戻ってきてくださいと。

 俺は魔族と人間の混血だったのだ。俺が、風間家の跡取りである吸血鬼だということ自体が虚構だったのである。いや、それこそが、吸血鬼の原点だったのかもしれない。だが、俺は魔族ではなく、吸血鬼として生きることを選んだ。ゾムドが悲しげな顔をする。

「魔竜王ドラクール様がお待ちなのに。なぜです?」

「俺がドラ息子だからだろう」

 俺はゾムドに背をむけた。翌日、沙織とともに俺は学校へ行く。人間を装った吸血鬼としての生活のはじまりだった。

 この話は、「カクヨム」、「ノベルアップ+」にも掲載しています。
序章
2019/08/31 20:13
第一章・その1
2019/09/01 20:15
第一章・その2
2019/09/02 20:14
第一章・その3
2019/09/03 20:13
第一章・その4
2019/09/04 20:13
第一章・その5
2019/09/05 20:14
第一章・その6
2019/09/06 20:24
第一章・その7
2019/09/07 20:13
第二章・その1
2019/09/08 20:13
第二章・その2
2019/09/09 20:48
第二章・その3
2019/09/10 20:13
第二章・その4
2019/09/11 20:16
第二章・その5
2019/09/12 20:15
第二章・その6
2019/09/13 21:00
第二章・その7
2019/09/14 20:13
第三章・その1
2019/09/15 20:13
第三章・その2
2019/09/16 20:13
第三章・その3
2019/09/17 20:13
第三章・その4
2019/09/18 20:13
第三章・その5
2019/09/19 20:13
第三章・その6
2019/09/20 21:00
第四章・その1
2019/09/21 20:52
第四章・その2
2019/09/22 20:14
第四章・その3
2019/09/23 20:13
第四章・その4
2019/09/24 20:00
第四章・その5
2019/09/25 20:15
第四章・その6
2019/09/26 20:13
第四章・その7
2019/09/27 21:00
第五章・その1
2019/09/28 20:13
第五章・その2
2019/09/29 20:16
第五章・その3
2019/09/30 20:13
第五章・その4
2019/10/01 20:13
第五章・その5
2019/10/02 20:13
第五章・その6
2019/10/03 20:13
終章
2019/10/04 21:00
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