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勇者、最後の戦いに挑む

勇者……。

それは魔王を打ち砕きし、世界に平和をもたらすもの。

 




 大きく息を吐き出し、目の前の難攻不落にも見える建物を仰ぎ見る。

 恐怖心が蛇のように身体にまとわりつき、身体が強張る。



「ネスレ様」

「……うん。分かってる」


 憂心の眼差しを向けてくる彼女は、俺の最愛の人。


 目を閉じれば生死を賭けた激闘が、まぶたに浮かんでくる。

 ーーそう俺は数多の苦難を乗り越えて、魔王を倒した勇者。


 あの戦いに比べれば大した事じゃない! と、自分自身に言い聞かせる。

 最初から気持ちで負けていれば、勝利を掴む事なんて出来やしない!


 俺はゆっくりと目を開けると、彼女を視線を交わして頷き、一歩前へと足を踏み出すのだった。








 ーーここは彼女の実家。

 いざ愛しき人を手に入れる為、最後の戦いの幕が切って下ろされる。









勇者の豆知識①


勇者の装備する伝説の鎧には、あらゆる精神耐性が付与されている優れもの。

だが、現在は王都勇者記念館(入場料500ペニー)に保管されている。


後日、勇者は装備してなかった事を深く後悔したらしい。

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