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国の歴史と将来



そんな日々が数ヶ月続いた。

この数ヶ月の間に様々なことを学び、体験した。

この世界と国の歴史学や政治などについて。


この国・ロンズデール王国は昔から王族、貴族を第一に考えた政治を行なってきた。

平民の税が重く、いつ反乱が起きてもおかしくない状態だった。いや、起きてしまった。3代前の王が税の引き上げを公布した際、それは起きた。

王が住む城壁内にある一部の庭園と馬小屋に火がつけられた。犯人は国民と王城で働くメイドや執事たち計300万人。国民の3分の1が王城の周りを埋め尽くし、デモ活動を行なった。

王は武力で鎮圧を行なったが、一部の兵の裏切りなどにより、失脚。

王並びに数名の臣下が処刑された。

約100万人の人が死んだ大事件・カレンツェ事件(王都の名前)。

同じことを繰り返さないため、王の代替わりに伴い税の引き下げが行われた。


しかし時間が経つにつれて事件への認識が薄れ、また一部の貴族が暴走し始めてしまった。

最近は平民の税が重くなり始めている。

また反乱が起こるかもしれない。

王族・貴族は金と権力に依存し、国民のことなんて1つも考えていない。


それがこの国の歴史を学んだ第一印象。

普通はこんなこと考えないんだろうけど、私は普通じゃないから。


まぁ、いろいろ学んだ中で1番印象に残ったのがこれだった。

この世界は本当に昔のヨーロッパの様だ。


私は女だし、領主にもならないからあまり関係ない。

しかし、それはこれからの身の振り方にもよる。


公爵令嬢である私は、王族の次に権力がある。そのため全くの他人事とも言えないのだ。

人質として攫われたりしても面倒くさい。まぁ、攫われる気なんてさらさら無いが。


いっそ屋敷から逃げ出して平民として生きても良い。幸いなことに私には前世の記憶があるため、その知識をフル活用すれば、生きていく事ができるだろう。

しかし、まだ子供の私にできるのだろうか?前世の記憶を活かせるだけの力があるだろうか?

今はまだわからない。でも、子供の間は滅多に屋敷を出ないし、15歳になると学園生活が始まる。


ウェスタリア家現当主である父は心配無いが、次期当主である兄の代まで続くとは限らない。

まぁ、セレーナだって16歳まで生きていたのだから、私も生きられるはず。

この件に関しては今すぐに解決できることではないので、後々対策を考えていくのが得策だろう。


ひと通り思案し終わり、ベッドに潜る。

今日は疲れた。もう眠ろう。

日々の勉強やレッスンで疲れていた私は、目を閉じてすぐに眠った。











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