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始めての友達


夏休み初日のお昼過ぎ頃、

葵と美岬は、とある喫茶店で

女の子同士でしかできない話し 

ガールズトーク? をしていた



同じ喫茶店の中に

怪しげな男が、

雑誌を読みながら

ジッと美岬達の事を見ていた…




飛鳥達が補修の朝



ゴシゴシゴシッ


洗面所で眠そうな顔で

歯磨きをしていた葵

 


ピコッ



(葵) …美岬先輩からLINEだ…



『いきなりごめんなさい、大事な

お話があるの、今日のお昼過ぎ

空いてないかしら?』


(葵)なんなんだろぉっ?

あーいーてーまーすーよーっと


歯磨きしながらつぶやいた葵



美岬の家 

凄い豪邸に住む美岬


美岬は朝食をとっていた



(執事)…お嬢様、珈琲です


美岬の専属執事の国枝セナ

歳は33 若いが腕は一流

美岬の幼少気からお世話をしている



(美岬)ありがとっ

そーいえば、再来週に別荘へ

行くからよろしく頼むわね!


(国枝)かしこまりました


(美岬)お友達もくるからっ




少し驚いた国枝


(国枝)…かしこまりました



  …お嬢様にお友達…?…


(美岬)あと、

今日のお昼出かけるから

運転手さんに

伝えといてくれるかしら



携帯を触りながら話している美岬


(国枝)かしこまりました…



クスッ


美岬は携帯を見てニコッと微笑んだ




また国枝は驚いた


(国枝) …あのお嬢様が

    携帯を見て笑った?…


国枝は疑問を持ったまま下がった


廊下を歩く国枝


(国枝) …あのお嬢様が笑うなんて

    私もここ何年も

    お嬢様の笑った

    顔を見ていない…

    

    気のいい友達でも

    できたのか?


   もしくは……男?…


(国枝)怪しい…

   

怪しげにつぶやいた国枝



葵の家、

部屋着でリビングのソファーに座り

女の子向けの雑誌を読んでいた葵


ピコッ


(葵)んっ?

『お昼過ぎ頃に夏川さんのお家に

迎えに行くわね』

えっ?迎えに来てくれるって…


少し申し訳なさそうにつぶやく葵


(葵)なんか悪いかな~っ

場所教えてくれたら

自分で行きます! っと


つぶやきながら返信を返した


(葵) …なんなんだろーなー

   美岬先輩から大事な話って…



お昼過ぎ、昼食を済ませた

美岬は葵より少し早く待ち合わせ

場所に着いた


人通りの多い

大きな公園の前


目印の公園もあって

ここを待ち合わせにする人が多い



ガチャ


(運転手)お嬢様着きました


ドアを開ける運転手


(美岬)ありがとっ

帰る時にまた連絡するわねっ!

(運転手)かしこまりましたっ

お気を付けて…



(美岬)少し早かったわね…



キィッ


美岬から少し離れた

所に止まったタクシー

怪しい男が出てきた

遠目で美岬を見ていた


(怪しい男)……




(葵) …あっ 美岬せんぱーいっ


(葵)美岬先輩っ 

すみません 待ちましたかっ?

(美岬)全然構わないのよ

私も今着いたばかりだから、

さっ 行きましょっ


(葵)あのぉ~

行くって…何処へ…?


なぜか不安そうな葵


(美岬)この近くに私の行きつけの

喫茶店があるの、そこでお茶でも

しながらお話しましょっ♪


すこし楽しそうにしている美岬


(葵)はっ はぃ


不安そうな返事をして

なにも言わずに美岬について行く葵


(美岬)着いたわよ!


美岬の行き付けの喫茶店の前


(葵)こっ ここっ?

   …すごく雰囲気いいお店~

   でも大人が来るような

   雰囲気だなぁー…




ガチャ


いらっしゃいませ


(マスター)あっ お嬢さん

珍しいね、今日は友達と一緒かい?

(美岬)えぇ

私いつものお願いっ


慣れた様子で話しながら

ガラス張りの窓際に座る美岬




(マスター)お友達は、

なににしますかっ?

(葵)えっ えーっとー…

カプチーノ下さいっ






ッカラン (氷の音)



飲み物も来て

なにも言わずに飲み物を飲む2人


(葵)……


(美岬)……


緊張が全然取れない葵

美岬はすごく落ち着いて

珈琲を飲んでいた


(葵)… あっ あのぉ 美岬先輩?

(美岬)どうしたの?

(葵)大事な話って…

なんだったんですか…?


緊張しながら聞く葵


… 


(美岬)夏川さんは…  

キスした事あるの?


唐突に質問した美岬


バサッ


後ろに座る怪しい

男が雑誌を落とした



っ!


急いでその雑誌を拾う



(葵)なっ!

っなんでいつもそんな事

突然に聞くんですかっっ?

(美岬)さぁー?

っで どっちなのっ?


前のめりになり両肘を机に

付いて顎を手のひらに乗せ

興味津々に聞いている美岬


(葵)そっ それわ~ まぁ

飛鳥と、した事あるけどっ


……



(美岬)…………んっ? (動揺)

飛鳥くんとっ? って?

どっ どういう事なの?

あなた達はただの

幼なじみなのでしょっっ


珍しく動揺が隠しきれない美岬


(葵)小さい頃にチュッて♪

あの頃の飛鳥は

すごく可愛かったなぁ~♪


葵は幸せそうに昔の話をする



(美岬)へっ へぇ~え

そうなのぉぉっっ (動揺)


嫉妬している美岬

なにやら怒りのオーラが

出ているようにも見える



(葵)大事な話って

そんな事だったんですかっ?

(美岬)えっ えぇっ

まぁ ここからが本題よ …



ゴクリッ



(美岬)私は飛鳥くんの事が好きなの…


あなたも飛鳥くんが

好きなんでしょ…?



突然言われて驚く葵


(葵)はっ はい…


(美岬)でも私は…

あなたの事も好きなの…


…っえ?


変に解釈する葵


(葵)そっ そんな事いきなり

言われてもっ …

私は…   そういう趣味は…

(美岬)なにを勘違いしているの?

私にそんな趣味が

あるように見えるの?

あなたの事を友達として

好きって事よっ



(葵)っ…


すごく照れている葵


(美岬)それで…

あなたに飛鳥くんの事を

諦めろとは言わないわ

でも、私も諦める気はない…

…だから …

どんな理由があっても、

私の友達をやめないって

約束してくれないかしら?


変な事を言ってる

ようにも聞こえるが

美岬はすごく本気で言っていた


葵は少し戸惑った、

でも美岬が言いたい事が

美岬を見ていると

なんとなく分かった


(葵)そんな事で

やめる訳ないでしょっ

美岬先輩の友達っ♪

私も美岬先輩の事大好きですもんっ


すごく愛らしい

可愛い笑顔でニコッと

美岬に笑った葵



クスッ


(美岬)あなたは本当可愛いわねっ


美岬もニコッと笑った


(美岬)別荘楽しみね♪

(葵)あっ そーいえば!

飛鳥が男友達を誘いたいって

男1人じゃ気まずい

って言ってましたよっ♪



少し離れていた席で

話を聞いていた怪しい男


(怪しい男) …お嬢様… …

   凄く良いお友達ですね、

   それにしても…

   あのお嬢様とお友達の2人

   が好きになる男とは

   一体飛鳥くんって男の子は

   どんな人なの?

  

怪しげな男に変装したのは

執事の国枝だった、




シーン


………


急に静まり返る美岬と葵


ガラス張りの窓の外を眺めていた

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