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地獄のスイカ割り


(国枝)お嬢様ったら…

本当に楽しそぅねぇ…


1人砂浜じゃない所の

木の日陰で美岬達を見ていた国枝


(楓)あすかー♪

え~いっ

(葵)あすかぁ~♪

えいっ

(美岬)飛鳥くんっ♪


パシャ~

海水の音


(飛鳥)っ!

なんで俺にだけかけんだよっっ

コノッやろっ


ウォ~リャ~


バシャ~ン


青春の音が聞こえる夏の海


はぁ~

つかれたぁ~


はしゃぎ過ぎて疲れた飛鳥達

砂浜のパラシュート

の下でくつろいでいた



(美岬)やっぱり

みんなで海に来たら楽しいわねっ

久しぶりに

こんなに、はしゃいだわっ

(葵)はいっ

もー最高ですっ

(楓)ほんと楽しいですね~

(飛鳥)てゆーか俺

の事狙い過ぎですって!



みんな海を満喫していた中

結構、根にもっている飛鳥

(葵)あんたいつまで

そんな事言ってんのよっ

楽しいんだからいいでしょっ

(飛鳥)……

まぁそうだけど…


(葵)そうだっ!

砂浜でよく人を埋めるでしょっ?

あれ、しよーよっ♪

(楓)いーねぇ~

(美岬)面白そうねっ

やりましょ♪

(飛鳥)なら埋まる人

じゃんけんで決めようぜっ♪


(美岬 葵 楓)………………?


ジー


無言で飛鳥を

見つめる美岬達


みんなに見つめられて察した飛鳥


(飛鳥)っだから!

なんで俺なんだよっっ


(美岬)飛鳥くん?

私……飛鳥くんを埋めたいわっ


怖いことをイヤらしく言う美岬の


(飛鳥)いやいやっ

その発言、なんだか怖いですって…

………はぁ

分かりましたよ…


嫌々承諾した飛鳥


(葵)なら飛鳥っ

ここに寝ころがってっ♪


(飛鳥)はぁ~… 

よいしょっっ

(葵)埋めていくよ~っ


バサッ バサッ


埋められ始めた飛鳥


(飛鳥) …うわぁ~ …

    なんか気持ち悪いなぁ…


(葵)よいしょ……

(楓)ちょっと水を含めて…

(美岬)…………


美岬達はなぜかすごい

真剣な眼差し飛鳥を埋めている

普段見ることのできないくらい

本気な3人だった


(飛鳥) …あれっ!?…

    んっ んっ

    …これ…全く動けねー…


(飛鳥)ち… ちょっとタンマっ


よっっ よっっ


全然動けねーぞっ!

これどんだけ頑丈に

固めてんだよっっ!


(美岬)ジッとしてなさいっ…

(葵)……

(楓)……


…できたぁ~♪


3人共立ち上がって

汗を拭きながら

満足そうな顔をしていた


(飛鳥)…おっ …重いってっ

本当に動けねーんだけど…


(美岬)ちょっと待ちなさいっ!

最後に仕上げがあるわっ


座りこんで

飛鳥を埋めている砂に

指で身体の絵を書きだした


(葵)…おーっ♪

(楓)飛鳥ムキムキだよっ♪


上半身を書き終わり

下半身を書こうとしている美岬


(飛鳥)しっ 下もですか!?


(美岬)ここからよ…

汗を拭きながら

すごく集中している美岬


(葵)……ぇっ…

(楓)あわわわわわわ…


(美岬)…できたわっ

男の子の見たことないから

想像で作ったけど

こんな感じかしらっ♪?


(飛鳥)どんな感じですかぁ~?


チラっ


寝ているまま下半身を見た飛鳥


げぇっっっ!!


リアルで芸術的な

もはや作品と言っていいレベルの

巨大サイズのち○ち○

が天を突き刺していた


(飛鳥)美岬先輩っっっ!

これはヤバイですってっ

(美岬)そうなのっ?

こんな感じかと思ってたけど

違ったのかしら…

(飛鳥)そーじゃなくてっ!

…おっ おいっ 葵っ…

葵が凄いことになってますよっ


 …てっ てか見た事ないのに

  これ作るって… 

   マジで凄すぎるだろっ…



始めて見た男の下半身に

作り物でも凄いリアルで

顔を真っ赤っかにしている葵

土下座の体勢で両手で顔を抑えて

下を向いている


(葵)………ぁぁぁ…

(楓)夏川さんっ?

夏川さん?大丈夫?夏川さーん?

(美岬)夏川さん?

どうしたの?


楓と美岬が葵を

揺らしながら問いかけていた

飛鳥は埋まったまま

身動きがとれない


(国枝)みなさーんっ

スイカ持って来ましたよ♪

スイカ割りしたらどうですかぁ?


国枝がスイカを持って

美岬達の元へ寄ってきた


(国枝)夏川さん…?

お嬢様、

夏川さんどうかしたんですか?


葵の横に座っていた

美岬に尋ねた国枝 


(葵)くっ… 国枝さん…

あすかぁ… あすかぁぁぁぁ…


(国枝)飛鳥くん……?


チラ


埋まったいる飛鳥を見た国枝


………っっ?!




(国枝)なっっ!


飛鳥の前に立って

飛鳥の下半身を見ていた国枝


(美岬)どうかしら国枝?

私は見た事ないか分からないのっ

(国枝)…っ?

こっ これを… お嬢様が?

(美岬)えぇっ♪そうよっ

っで どうなのっ?

(国枝)どうって…


ポッ


顔を赤くした国枝


(国枝)…しっ 知りませんよっ!…

こんなの作ったらいけませんっ


エイっ


飛鳥のち○ち○を蹴った


(飛鳥)うっ…


ボキッ


なぜか反応する飛鳥


(国枝)そっ それよりお嬢様っ♪

スイカ割りしませんか?


話題を変えるように

美岬に焦りながら話した国枝


(美岬)そうねぇっ

スイカ割りしましょっか?

夏川さん?


(葵)はぃ…

します…


飛鳥の下半身が壊れているのを

見ていた少し落ち着いた葵


(飛鳥)…あっ あのぉ…俺も…

動けないんですけどぉ

(葵)あんたは出てこないでっっ!


なぜか飛鳥に怒っている葵


(飛鳥)………

(美岬)だそうよっ 飛鳥くん

後でお姉さんが

遊んであげるからっ

そこで見てなさい


(葵)国枝さんスイカを

貸してくださいっ

(国枝)はいっ…

お嬢様、私は別荘へ戻ってますね

晩御飯の仕度がありますので

(美岬)えぇ

分かったわ


(葵)ここに置いてっと


(飛鳥)…っ!


飛鳥の下半身にスイカを置いた葵



(飛鳥)おっ おいっっ…

マジか……葵…それはヤバイって…


本気で焦って

震えるような声の飛鳥


(葵)だいじょうぶっ♪

1発で仕留めるもん…


木の長い棒を片手に

発言と顔から殺意が滲み出ている


葵と楓はスイカから離れて行った

美岬はスイカの横に立っていた



(飛鳥)ちちちちちょっと待てって

いったい俺が何したんだよっっっ!


(美岬)始めるわよ

南くん夏川さんの目を隠して


(飛鳥)始めるなぁぁ~ーっ!


地獄のスイカ割りが始まった


(楓)飛鳥にいっぱい砂も

被してるし、

ちゃんとスイカ割ったら

飛鳥もケガしないでしょっ♪


夏川さーん

真っ直ぐだよーっっ!

そのままずーっと真っ直ぐー


(飛鳥)真っ直ぐじゃねーーっっ!


(葵)…真っ直ぐね…


のそっ のそっ


ゆっくり歩く葵


(美岬)飛鳥くん?

(飛鳥)なっ なんですかっ?

(美岬)このスイカを

夏川さんが振りかぶった時に

蹴飛ばしていいかしらっ?


はぁぁっ?!


(飛鳥)いっ いいわけないしょっ!

絶対ダメですよっっっ

そんな事したら

さすがに僕も怒りますからっ!!


(美岬)でも私、飛鳥くんに

怒られてみたいの…

蹴ろうかしらぁ…

やめとこうかしらぁ…

蹴りましょうっ!

むしろそのつもりしか

ないのだけれどっ♪



すごく楽しそうな美岬

でもその笑顔が逆に怖い、

美岬を見て飛鳥悟った



…この人は…絶対やるっ



ゾクッ


(飛鳥)あっ あおいーーーーっっっ

もっと左だーーー

もっと左ーーー


飛鳥は

心の底から恐怖に襲われた



クスっ


少し笑った美岬


(美岬)夏川さーん

飛鳥くんの声は聞いちゃダメよっ♪


(葵)…飛鳥の声は無視で真っ直ぐね…


飛鳥にゆっくり近づいている葵


(飛鳥)やっ ヤバイって


葵が近づくにつれて

緊張感が高まる飛鳥


(楓)ちょっと右だよー

もうちょっとー


(飛鳥)ひだり~~~っ

ひだり~~~っ


飛鳥のすぐそばまで近づいた葵


(美岬)もうすこし真っ直ぐよっ

夏川さんっ♪


(飛鳥)みぎ~~~っ

みぎ~~~っ


(葵)うるさいなぁ…

もうすこし真っ直ぐっ…♪


(飛鳥)ヤバイ…ヤバイ…

俺のチ○チ○が終わってしまう…


(美岬 楓)もうすこし…

もうすこし…ちょっと右…


(飛鳥)あおいぃ~~っっ!!

あおいぃ~~~~っっっ

あおいぃ~~~~っ♪


(美岬)そこよっっっ!

夏川さん、

おもいっきりいくのよっ!

(楓)真っ直ぐ振り下ろしてっ


(葵)よ~~しっ!


(飛鳥)まっ 待て葵っ

早まるなぁっ!

大変な事になるぞっっ!


(葵)うるさいなぁホントにっ


ブゥン


木の棒を振りかぶった葵

それに合わせて美岬も構えた


ドキッ…


ドキッ…


ドキッ…



(葵 美岬)エイっ!♪


(飛鳥)ダメだぁ~~っ

ぎゃぁ~~~~~~~~~~っっっ


目を閉じる飛鳥


パコーーーンっ!



(飛鳥)はぁ、はぁ、はぁ、


顔面蒼白で

汗だくの飛鳥


恐る恐る自分の下半身を見た


……

(飛鳥)はぁ~~

死ぬかと思ったぁーっ


真っ二つに割れているスイカと

なにもしていない美岬を見て

ホッとした飛鳥


クスクスっ


笑っている美岬


(美岬)怖かったかしらっ?


飛鳥の顔の隣に座りこんで

飛鳥を見つめた美岬


(飛鳥)当たり前ですよっっ!

ホントにビビりましたよっっ

(美岬)そうよね…

でも もう大丈夫よっ

どうしたのこの汗

汗だくじゃないっ


よしよし


(飛鳥)……みっ 美岬先輩が

あんなこと言うからでしょ…


プイっ


頭を撫でられながら

すこしムスッとして

美岬から目を反らした


…ポッ


少し拗ねた飛鳥を見て

キュンッときた美岬


(美岬)……っっっ…


むぎゅ~


拗ねてるのかしらぁ?


拗ねた飛鳥に見とれながら

急に軽くほっぺたを摘まむ美岬


(飛鳥)いたたたたっ、

べ 別に拗ねてないですよっ


(美岬)こんなの痛くないでしょ

スイカじゃない物

が割れていたらどのくらい

痛かったと思ってるの?


蹴らなかった私に感謝するのねっ♪


むぎゅ~

むぎゅ~


顔を近づけ両手で

飛鳥のほっぺをもっと強く摘まんだ


(飛鳥)いてててててっっっっ!!

なんで僕が感謝するんでっっ!



…ドキッ


顔と顔が近い距離で

目を合わす飛鳥と美岬



…………



目を合わした瞬間

お互い胸の鼓動が高鳴った

お互い照れた顔で無言で

見つめ合う



(楓)やったねっ♪

夏川さん1発だよーっ

(葵)やったぁっ♪

もう目隠し外していいよねっ


よーいしょっと


葵は目隠し外している


(葵)…はあっ

スイカどうなってるのー?♪

…………っっ!


無言で目を合わして

顔を近づけている飛鳥と美岬を

見た葵


(葵)………

(楓) …夏川さん ………


(葵)…っす 

スイカ綺麗に割れてるじゃんっ…♪


いつものように怒鳴らず

なるべく普通を保っていた



(美岬)夏川さんっ

綺麗に割れているわよっ

みんなで食べましょっ



(飛鳥)…ちっ… ちょっと待って…

そろそろ出してくれませんか

………ほんっと

お願いします…

(葵)……もーっ

仕方ないなぁっ♪


ようやく砂の中から

出してくれた飛鳥


(飛鳥)あぁーーーーーっ


バシャーンっ


砂浜から海に

向かって走って行った飛鳥


(葵) ……美岬先輩と飛鳥

   凄くお似合いじゃん…


葵は少し暗い表情で

走って行った飛鳥を見ていた


(楓) …大丈夫なのかなぁ …


葵の姿をジッと見ていた楓


(美岬)はいっ

夏川さん 南くん スイカよっ♪



(葵 楓) あっ 

ありがとうございます…


(飛鳥)…はぁーー…


海で背泳ぎでリラックスして

浮かんでいた飛鳥


(飛鳥)美岬先輩…

…俺…ホントに

美岬先輩に惚れてんだな…


………


ほっぺを摘ままれている時の

事を思い出していた飛鳥


美岬を遠目で見た


…これが恋なんだなぁ…


…っ!

バシャバシャン

海水の音



(飛鳥)おっ俺は、

なにを呟いてんだよっ!


でも…

こんな気持ち…はじめてだな…


空を見てた飛鳥


スーっっ


おもいっきり息を吸い込んむ


ハッ


バシャンッ


…プクプクプク……


海の中に潜った飛鳥

力を抜いてリラックスしている


何も聞こえない海の中で

美岬と出会ってから、

今まで見てきた美岬のいろんな

姿を思い出していた飛鳥


 夜の公園で

 唯を抱きしめ、泣いている美岬

 アゴをクイッとして少し怒る美岬

 放課後、葵を追いかけ

 始めて幸せそうに笑った美岬

 飛鳥の壁ドンに

 顔を赤くして照れている美岬

 デパートで偶然、遭遇して

 飛鳥にアーンをする美岬

 始めて話しかけられた放課後…


 …1年の時に2年の校舎で

   目を合わせた時…


…っっ


…ブハァッ

…ハァハァハァ…


(飛鳥)ああ~~~~



間違いないなっ

これは絶対恋だなっ!




1人呟く飛鳥


(楓)あすかーーっ

早くスイカ食べなよ~ーっ

もう上がるって言ってるよーっ


砂浜から大声で叫んでいる


(飛鳥)おっ おーうっっ!


バシャンッ


海から上がった


バサ バサ


砂浜を歩く飛鳥


(飛鳥)…んっ?


少し暗い様子で

下を向いている葵が

気になった飛鳥


(飛鳥)……

葵のやつ…

なんかあったのかぁ…


呟きながら

スイカを食べる

みんなの所に向かった


(飛鳥)どうしたんだよお前っ

どっか調子悪いのか?


座った葵の正面に立った飛鳥


(葵)…なっ なんにも

ないわよっ!

それより早くスイカ食べなよっ

(飛鳥)そーか…?

なんだか気分でも悪いのかな 

って思ったけど…勘違いか?  

…よっこらしょっ


(葵) ……


何かを考える葵

 


いっただっきまーすっっ

ムシャムシャムシャ


葵の横に座ってスイカ

にムシャぶりつく飛鳥

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