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出会い…




俺の名前は和泉飛鳥(いずみあすか)

普通の中学2年生

成績はそこそこ

別に不良って訳ではないが

我が強くて人とよく衝突してしまう

もちろん彼女は いない…



(母)あすかーー!!起きなさい!朝よー!


母さんが階段から

上を見上げ獣のように吠えている

これは毎日の事


(飛鳥)はぁー


よいしょっっ!


ベッドに座り散らかった部屋を見渡した



ガチャ

(飛鳥)それじゃっ行ってきまーす


5月後半の地味に暑い季節


(飛鳥)はぁー なんかダルイなっ


家を出て少し歩くと

幼馴染みの家の前を通る


いつもここで幼馴染みの葵

が俺を待っている


(葵)あーすーかー

おはよーうっ

(飛鳥)朝からうるせーよ!


(葵)あんたナナちゃんに

ふられたんだって?

(飛鳥)はっ? お前なんで知ってんだよ!

まだ誰にも言ってねーのに

(葵)あたしの情報網

なめないでよねっ!


得意気な言い方をする葵


(飛鳥)告白したの昨日の放課後だぞ


幼馴染みの夏川葵(なつかわあおい)、飛鳥の家の

近所で物心ついた頃からよく

遊んでいる、容姿もそこそこ

まあまあ男からは好評な女の子



学校の前…

真っ黒の高級車が校門の前に止まる


ガチャ


車から出てくる金髪で身長の高い

鼻筋の通った女の子


(葵)いいよなー

登下校を車で送り迎えって

木崎美岬(きさきみさき)先輩よね1つ上の

(飛鳥)何か独特な雰囲気で

綺麗な人だよな、


(美咲)…チラッ


(飛鳥) …ん……?

    なんか目があったような気が… …


学校の靴箱


(葵)でもあの人頭もいいし

運動も出来るみたいだし、

顔が良かったらとりあえず

好きになる面食いのあんたが 

あの人はタイプじゃないの?

(飛鳥)ばーか

俺はとりあえず彼女が欲しい

だけだよ、だから話しやすい

可愛い子から告白してるの!!


胸を張って

どや顔で語る飛鳥



教室の前


(葵)じゃーね


葵は隣の教室に入って行った


飛鳥も自分の教室に入る  その瞬間



…おっ?来たっ!


バタバタバタ


(友達3人)おい!お前またフラれたんだって?


物凄い勢いで駆けつけてきた


(飛鳥)…なっ

マジで広まるの早すぎだろ!


ザワザワ


教室のみんなが飛鳥を見てる


(飛鳥) …こいつら

   みんな俺の話ししてんのかよ…


(友達3人)みんなお前が

なん連敗するのか期待してるぜ

(飛鳥)あっそ、そんな期待するから

俺がフラれてんだよ!


っといいながら軽く友達を蹴った


ガラガラガラ

(先生)おはよー


みんな席に着く


友達3人 

色黒の短髪でよく話す 笑い声が

うるさいサッカー部 小西良(こにしりょう)


あんまり話さないメガネの

インテリクールキャラ 吉岡学(よしおかまなぶ)


女みたいな見た目の華奢な

女子になぜか人気な 南楓(みなみかえで)


この中で学だけ隣のクラスの子と

付き合っている


飛鳥と学と楓は小学生

の時からの友達



良との出会いは

入学して

1ヶ月後の 昼休み だった


…1年の頃


ガヤガヤガヤ


騒がしい教室内


(飛鳥)2年の校舎に可愛い先輩でも

探しに行こうぜ!

(楓)なんか怖いよー…

2年の先輩って不良っぽい人多いし

(飛鳥)別になんかした訳

でもないしいいだろ♪

(学)俺は行かねーよ

(飛鳥)なんでだよ?

(学)…ただ面倒くさいだけ

(飛鳥)まあそう言うなよ!♪

はいっ行こうぜ♪


ちょっと強引に2人の手を引っ張り

つれていく


2年の校舎


(飛鳥)絶対俺らの学年より上の

ほうが女子のレベルたけーよな

あの子とか超かわいくね?

(楓)てゆうか なんだか凄く

見られてるよ 女の子よりも男の

視線が怖いよ…

(学)おい飛鳥もう戻ろうぜ


聞こえないふりをして 

ニタニタしながら

廊下を歩く飛鳥


あるクラスの、

窓際に1人で座ってる

金髪の女の子に目が引かれた…


(先輩達)おい


飛鳥は顔を傾ける


(先輩達)お前ら1年だろ 

何しに来てんの?

(飛鳥)特に理由なんてないですけど


生意気に飛鳥は答えた


そんな飛鳥をみて

面倒くさそうな顔をする学


(先輩達)こいつなめてんの?

その態度バカにしてんのかよ!


(楓)… っ…


楓がモゾモゾしながら

口を開いた


(楓)せっ先輩に知ってる人がいて…

探しにきたんですけど…

いないようなんで もう戻りますね

(先輩)そんな事知らねーよ

そっちの奴 お前俺たちの事なめてるだろ

(飛鳥)そんなことないですって

もう戻りますからよくなぃ  っ!!


先輩が飛鳥の腹を蹴った


(先輩)なんか前からお前の事

気に入らなかったんだよ!

誰か先生来ないか見ててくれー


(学)おいっ

お前大丈夫かよ


壁際でお腹を抑えて座り込んでいる飛鳥


(飛鳥)いてー


(飛鳥) …まじめんどくせーわっ…


っと思いながら戦闘モードに

入っている飛鳥


(楓)とりあえず謝って戻ろうよぉ


少し離れた階段から上がってきた良


(良)あっ先輩だ  あれ

あいつ同じクラスの和泉か?



走って飛鳥の所に向かう良


(良)せんぱーい!


人を避けながら寄っていく


(先輩)良!

(良)先輩これ借りてた物

ありがとうございます 

あの和泉達なんかしたんですか?

(先輩)ああ?

こいつらなんか気に入ら !!!



とぅーーーりゃーっっ



飛鳥は殴りかかった


バシッ 


バン!


ぐふっ

 

ボゴ


うりゃー


周りの人が止めに入っても

止まるような喧嘩じゃない


軽い気持ちでは、

止めに入れないくらい

熱くなっている2人



良と学が2人に無理やり掴みかかった


(良)先輩なにやってんすか!

やめましょーよ!

(先輩)知るかよっ!

(学)飛鳥!お前ももうやめろよ!

(飛鳥)わっ 分かったよ… 


(先輩)おいっお前逃げんのかよ!!


先輩は凄い勢いで飛鳥に怒鳴りかかった


(飛鳥)おい小西 

この先輩止めてくれよ

(良)先輩ホントに勘弁してあげて下さいよ

同じクラスの奴らなんですよ


軽く頭を下げた


(他先輩)もういいんじゃねーかよ

(先輩)…っ… 分かったよ!

おい良!上下関係ってのクソ1年に

教えとけよ!!!


バンッッ


教室に入っていく先輩達



(学)小西悪いな、

(良)まあ、別にいいよ、

(楓)小西くんホントありがと

凄く怖かったよ…

(良)サッカー部の先輩で

カッコいいけどあの人…

喧嘩めっちゃ強いんだよ、

和泉もよくあの人と

やり合えたもんだよ

てか俺らも教室戻らねーと

やばいよな?

和泉、大丈夫か?


(飛鳥)ああ、

ありがとな 

あんな無茶苦茶な先輩、

お前がいなかったら

どーにもならねーわ…


軽く笑いながら飛鳥は話した


廊下を通りすがりながら

あるクラスを軽く覗いた


チラ



(飛鳥)

その時軽く見ただけで

良くわからなかったけど…



多分金髪の女の子が凄い笑顔

で俺の方を見てた… 気がする



これが良との出会い

これからこの4人はよく一緒に

いるようになった



キーンコーンカーンコーン

午前の授業が終わった



昼御飯を食べて教室で寝てる飛鳥


(楓)あすかー夏川さんが呼んでるよ


廊下に葵がいる


(飛鳥)なんだよ

(葵)なんだよって、あんたが

成美ちゃんと話したいって

言うから成美ちゃんに話してみて

あげたのよ!!

(飛鳥)おっ?なんて言ってた?

てかあの子同い年のくせに

おっぱいおっきいよな♪


バシ


(飛鳥)何すんだよ!


まな板な葵は飛鳥の言葉が

気に入らなかったみたいだっ


(葵)別にー、

(葵)  確かに中2のくせに

  成美ちゃんでかすぎるでしょ…

(葵)でっ!

あんたチャラいから嫌だってさ


いじわるそうな顔で話す葵


(飛鳥)はぁー?!

チャラいって…俺女の子と

手も繋いだことないんですけど…

(葵)まぁ、あんた顔も結構男前だし

告白ばっかりするし そーいう

キャラがついてんのよ♪

(飛鳥)ショックだ…

告白してないのにフラれた気分…

(葵)残念ねー


そのまま教室にもどっていった葵


教室に戻る飛鳥


(良)あーすーかーっ

彼女となにをこそこそ話してたんだよ?

(飛鳥)別にこそこそしてねーよ

てか彼女って言うんじゃねー

マジで他の人に勘違いされたら

どうすんだよっ!



昼休みも終わり授業が始まる


先生の声と黒板にチョーク

の音が聞こえる中


飛鳥は今朝の木崎美岬の

事を考えてた


(飛鳥) …すげえ綺麗だよなー…

    でもいっつも1人でいる

    イメージ…

    話してみたいなー…

    

    てか今朝校門で目が合ったよなっ 俺


    …って、目があったくらいで俺は

    なに考えてるんだろ

    目くらい普通に合うだろ…


(先生)和泉! おい和泉!


ビクッ

(飛鳥)はっはい!

(先生)次お前の番だぞ

早く読んでくれ

(飛鳥)えっ?あー… どこだっけ?…


(生徒)ははははははっ


みんなに笑われて

先生に軽く怒られた



学校も終わって靴箱で


(良)俺部活だから じゃあなー

(飛鳥)じゃあな

  …学は彼女だし楓は先帰ったし

  葵でも待ってよか…


校門で葵を待つことにした飛鳥

校門に向かう時


校門で立っている金髪の女


(飛鳥) …あれ 木崎美岬だ

    お迎えでも待ってんのかな


飛鳥も校門についた



なぜかモゾモゾしてる飛鳥


(飛鳥) …なにか話してみよっかな

    でもなに話すんだよ…


チラチラと木崎の方をみる飛鳥


チラ


(飛鳥) …やべぇ目が合った…


(木崎)ねぇ?


っ!?


いきなり声をかけられ

動揺する飛鳥


(飛鳥) …今何て言った?

    ねぇって聞こえたけど

    俺に話しかけて

    来たのか?

    多分俺の勘違いだろ…


コツ コツ コツ コツ


飛鳥の方に歩いていく木崎


そのまま飛鳥の真ん前に立った


ジーっと飛鳥を見る木崎


動揺しながら目を反らす飛鳥


(飛鳥)… っ…


綺麗な木崎の髪が風になびいて 

飛鳥の身体に触れる


なぜか緊張に飲まれる飛鳥


ねぇ


ビクッ

(飛鳥)はいっ!

(木崎)あたしの事見てた?

(飛鳥)みっ 見てないですよ?


軽く沈黙が続く…


木崎は手を前に下ろして両手

でカバンを持って顔を軽く傾けて

飛鳥をジッと見てた


(葵)あれっ飛鳥?


飛鳥と木崎は葵を見る


(葵) …木崎先輩と話してる…


クス


(木崎)またね飛鳥くん


ほんのすこし笑みを浮かべて

離れていく


(飛鳥)はっはい…

さようなら…


キョトンとして

そのまま葵と帰る飛鳥


(飛鳥) なんだったんだ…


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