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妖怪使いの百鬼武装  作者: sheep
第1章 
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第一話 〜邂逅《かいこう》〜

「ふぅ〜ようやく着いた〜」

登り始めて10分朧は鳥居の前に到着した。

「へぇ〜寂れてるけど広いなこの神社」


「お兄さん、こんにちは」

「珍しいですね、こんな寂れた神社に人が訪ねていらっしゃるなんて」

境内を散策していた朧に、10歳ぐらいの活発そうなショートヘアーの白髪の少女と、中学生くらいのロングの黒髪のおとなしそうな少女が話しかけてきた。 


「うぉ! いつの間に後ろにいたんだ」

後ろから急に話しかけられた朧は驚きのあまり転んでしまった。


「あははは、びっくりして転んでる(笑)」

「大丈夫ですか?」

「大丈夫だよ! ついついこんな所に、人がいるとは思わなかったからびっくりして転んだだけだから」


「そういえば、君たちこそこんな時間にここにいるの?」

「お姉ちゃんとここで暮らしてるからだよ!」

「二人だけで暮らしてるの?」

「うん! 他には誰もいないよ」


「そういうお兄さんはどうしてここにいるの?」

「帰り道で迷子になってここにたどり着いたんだよ」

「迷子ですか?」

「この年になって恥ずかしい話だけどね」

迷子になった事を告白した朧は、照れながら頬を少し掻いた。


「クスクス(笑)」

「お姉ちゃんが人前で笑うなんて珍しいね(笑)」

「あっ/////ごめんなさい」

「いやいや!気にしないで」


「あっ! そういえばまだ自己紹介をしてなかったね」

「僕の名前は崩月朧って言うんだ! よろしくね」


「そういえばまだでしたね」

「私の名前は『・・・・』」

自己紹介の途中、神社の入り口で大きな爆発音が響いた。


「な……なんだ今の大きな音は」

「お姉ちゃん……もしかして」

「うん……」



「おいおい! ガキが人の狙っていた獲物に手を出してるんじゃねーよ」

そういいながら、爆風によって巻き起こった土煙の中から1人の柄の悪い男と足が一本しかない化け物が現れた。


「お前らは誰だ!」

「俺か俺はなはしら 岩鉄がんてつってんだよ」

「てか! そんなことはどうでもいいんだよ」

「なに人が狙ってた獲物に手を出してるんだよ」

「まさかもう契約しちまってるんじゃないよな〜」

男が苛立ちながら聞いてきた。

「契約?」

「あ? まさかなんにも知らないのか」

「ハッハッハ!これは傑作だ何にも知らないのかよ(笑)」

男は朧を馬鹿にしたように笑いながら言った。

「何をだよ!」


「まぁ〜知らないならそれでもいいさっさと後ろの犬どもをよこせ」

「何を言ってるんだ犬なんかいないぞ」

「ちっ!黙って後ろにいるガキ二人をよこせって言ってるんだよ」

男は朧の後ろにいる二人を指を指しながら叫んだ。


「意味が分からないがお前のような奴にはこの子達は渡せない」

朧は男におびえながらも、二人の幼い女の子を守るようために男と化け物の前に立ちふさがった。


「なら、殺して奪うだけだ!」

「やるぞ、一本だたら!」

男は、一緒にいた化け物を呼びつけた。

「・・・・わかった」

それまで、一言も発していなかった化け物が話したと思ったら、化け物の姿が薄れそれに会わせるように男にも変化が起った。


「ここに居合わせた自分の運のなさを恨むんだな(笑)」

そういった男は、先ほどまで持っていないなかった大きな大槌おおつちを持っていた。


「なんだよ!それは」

驚く朧に向けて、柱は躊躇ちゅうちょ無く振り下ろした。


恐怖のあまり朧は目を閉じた。


「お兄さん危ない!!」

「朧さん!!」

二人が声を上げた


そんな二人の声をかき消すほどの大きな音が神社の中で鳴り響いた。



To Be Continued…


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