赤の一
こんにちは奇作です。運命の図書館の二話目です。今回は主人公の話をします。読んで見てください。
それでは、どうぞ。
私は神谷 義樹24歳はどこにでもいる普通の平社員である。
趣味は読書で、今も通勤中の電車の中でも〇〇〇になろうとゆうサイトで本を読んでいる。
そして現在独身である。
流石にそろそろ探さないといけないとは思っているがどうすれば良いか謎なので放置である。
そんな事を考えていると目的の駅に着いたので電車から降りた。
降りた人と待っている人で混んだホームから階段を降り、改札口に切符を通す。
それから駅の目の前の私が勤めている会社に歩いていく。
ロビーを横切りエレベーターに乗り13階に上がる。
扉を開け、自分の席に座る。
いつもと変わらない私の通勤である。
しかし今日はいつもと違うところがあった。
それは課長の気分が目に見えて不機嫌なところである。
それを見た私は今日も残業かと気を落とした。
この課は下っ端の中の下っ端で、雑用ばかりやらされるのである。
そしてこの課長が不機嫌なのは、これで一週間残業続きだからである。
まあ、他の会社と比べると断然給料が高いので文句もつけられないのである。
そして朝の挨拶が終わり、地獄の時間が始まった。
これ必要か時着たくなるような量の書類の整理。
誤字脱字の修正、時には上司の失敗の後始末のために首になったものもいた。
その時の残業も厳しかったが、それと同じくらいの疲れが私達を蝕んでいた。
生きているのだろうかとゆうくらい目が死んでいるものや、疲労のピークがきて気絶するかのように眠る者。
様々だが私は慣れているしこの季節は仕方ないと諦めていた。
冬は次の年を迎えるために残っている書類を全てかたずける時期である。
面倒ごとは下っ端任せとどんどん仕事がたまっていく。
この課にいるベテランは諦めて手を動かすことに集中するのである。
それでも流石に溜まりに溜まる仕事にはうんざりしてくる。
でもそんな私達の救いは毎日三十分の昼休みである。
コンビニ弁当などを食べながらゆっくりできるこの時間はまさに天国である。
しかしそんな時間が続くはずもなくすぐに午後の部になって資料の山とにらめっこすることになった。
辛く長い仕事は続くのに時間は十九時、二十時と過ぎて残業となってしまった。
夜の暗闇の中スタンドのあかりだけで仕事をするいつもの私たちである。
そして長い地獄も終わりを迎え、疲労が溜まった体に喝を入れて私は自宅に帰る準備をした。
残っているのは案の定私一人だ。
他の人は家族や仲間達との夕食を食べに先に帰った。
独身とは辛い者である。
まあ気にするなと自分を励まし今度はエレベーターを降り、裏口を出て駅に向かった。
駅の中には朝のような人々の往来など全くなく一人二人見かける程度であった。
朝のように改札を抜け最終電車に乗りこむ。
降りる駅まで仮眠をとって電車を降りた。
改札を抜けて夜の街に入ると居酒屋などから楽しげな声が聞こえてきた。
それを羨む気力すらもなく静かな住宅地の方に足を進める。
そして静けさが辺りを包んだ時、急に眠気が襲ってきた。
そして私はそのまま地面に倒れた。
私は自分が布団の中でぐっすり寝ているような心地がした。
一週間の疲れが脳の判断力を鈍らせたのだろう。
しかしそんな心地よい雰囲気に場違いなクラクションの音とタイヤのこすれる音がした。
次の瞬間にはものすごい激痛。
そして私の意識は落ちた。
気づいたら私はあの図書館の入り口に立っていた。
わけがわからないと驚愕していると、
「お楽しみいただけたでしょうか。」
あの黒髪黒目の店員が立っていた。
「私は…」
かんがえられないそう思っていると、
「あなたは車に引かれました。そしてその体は魂が形を成した者です。」
そう彼女は言った。
「なぜ生きているのでしょう。」
なら自分がなぜこんなところにいるのか、体があるのか気になった。
「それは私にもわかりません。まあ、答えが見つかるまでここで本を読んで見てはいかがですか。物事には必ず意味がありますから。」
そう言って彼女はあの綺麗な笑みで微笑んだ。
どうでしたか。まさかの展開と思った人もこんなことだろうと思ったと考えた人もいるかもしれませんが、
読んでくださったことを心より感謝しています。また感想や誤字脱字等ありましたら教えてくれるとありがたいです。それではまた次の話でお会いしましょう。読んでくれることを祈って降ります。