ぐるぐるぐるぐる
まわる
まわる
めぐる
めまぐるしく
めがまわる
かわっていく
まわりだけが
かわっていく
ぐるぐるぐるぐる
いそがしいへんかを、ぼくはみていた
ただ、みつめていた
ぼくだけをのこして
ぼくだけをおいていく
まわりは、なくなる
ぼくだけが、ここにのこる
のばしたては、なにもつかめず
ちからなく、たれさがった
つかめないとわかっていたなら
のばさなかったのに
でも、つかめないとわかったから
もう、のばすことはないだろう
ぼくは、ここにいる
いつまでも
いつまでも
きえない、いえないきずをもちながら
いつまでも
いつまでも