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AppleStir  作者: んご
16/26

15話

短めです

夕方は特にやることも無く、基地内でシリウスを散歩させながら時間を潰す。


3時間ほど自由にさせたところで満足したのかシリウスは自分から雛鳥の元へと駆け寄ってきた。


そろそろ夕食を食べに食堂に行こうと思ったところふとした疑問が浮かんだ。

「雛鳥、シリウスは何を食べるんだ?」


「え?出された軍用犬のドッグフード普通に食べてましたけど」


「ドッグフードでいいのか…?」

言葉が分かるのかは解らないがシリウスに尋ねてみると

「ワン」

普段狼のような鳴き声を出していたと思ったら犬そのものの返答をしたのだった。



夕食を済ませた後は少し長めの風呂に入ってやることも無いので少し早いがそのまま寝ることにした。





翌朝、私は小隊のブリーフィングルームに招集されていた。

「よろこべ、明日も休みになったぞ」

小隊員全員が集まったのを確認したアーク中尉が最初に言ったのはそんな言葉だった。


全員が頭に疑問符を浮かべる中された説明はこんなものだった。

今回の魔物襲撃に関しての功績が認められて小隊員全員が1階級昇進

タイタンの単独撃破も含めて私は2階級昇進

昇進したアーク中尉…大尉は別の小隊長に配属が変わり、第3小隊の隊長は大尉になった私になるという。


そして今回の件で勲章授与があるので明日は休みになるという話だった。


「入隊して4日なんですけど…」

思ったことをそのままいうとアーク大尉は笑いながら

「今回の事で上に目をつけられたんだろうさ、面倒事を押し付けられるのは確実だろうさ」

なんて言う。


笑い事じゃないだろこれ

私が微妙に納得のいかない顔をしているとアーク大尉は思い出したように付け加える。

「そういえば近いうちに人員補充があるらしい」


「了解です」


「それじゃあ今日は修復中の外壁周辺の警備任務らしい、私は新しい配属先に行くからまた明日授与式で」


「はい」


全員敬礼でアーク大尉を送り出す。


大尉が部屋から出た後部屋に残った隊員は一言も話さず淡々と任務の準備を進めた、突然のことに皆混乱していたのかもしれない。




ミーゼル視点



朝食を食べ終えてすぐ私の病室を一人の将校が訪ねてきた。

私に入隊の提案をしてきた人だ、ゆっくりと考えるといいなんて言いながら翌日に尋ねてくるのはどうなんだろうか。

そんなことを考えていた私に目の前の将校が口にした言葉は大方予想通りの物だった。


「それで昨日の提案の話だが」


「はい」

答えは決まっている昨日夜遅くまで考えていたあの二人の提案の話以外は


「受けてくれるかな?」


「ええ、片腕のままでは不便ですから」


「じゃあこの書類とこの書類に記入を」

言われるまま出された書類に記入していく、考えていたよりも簡素な書類に少し拍子抜けしながら私はあの二人の養子になるという話について考えていた。




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