序章
はじめて書く小説なので読みにくかったり誤字脱字多いかもしれませんけど楽しんでもらえたら幸いです。
私が言うのもなんだけれど、この世界は本当に不思議と言うか変だ。
歴史の本には今から500年程前はもっと平凡な世界だったらしい、500年前この世界は2つの別々の世界だったのだけれど、
とある頭の良い馬鹿な魔術師が自分の世界とは別の世界があることを知ってそれを召喚させてしまったのだとか。
呼び出した側の世界は魔法や錬金術が、呼び出された側の世界は科学が発達した世界だった。そ言うときって御伽噺の中だと大抵戦争が起こるものだけど、実際はそうでもなかったらしい。
魔法の世界が事を起こした魔術師を処刑したことで科学の世界はあっさりと納得したのだとか、人一人の命で世界が平和になるのなら安いものだ。
召喚してしまったものは元の場所に返せないのだからまぁ受け入れるしかなかったのかもしれないが…。
そうして2つの世界は1つの世界になりお互いの世界の技術はなぜか混ざることなく個々に進歩して来た(というか技術者達が自分の技術が一番だと意地を張り続けた結果らしいけど)。
ただ、科学の世界が召喚された弊害がまったくなかったわけでもない、魔法の世界にも科学の世界にも存在しなかったものが紛れ込んでいた。
その異物はどこから来たのか何が目的なのかもわからないが、魔法の世界で言うところの魔物によく似た別物らしい、どちらも人にとって害と言う部分では同じだ。
「まぁ、そうなった後から生まれた私にして見ればそれは普通のことだし考える意味もないか」
私はそう呟いて立ち上がると纏めておいた荷物を持ち使い慣れた部屋から出る。
昨日国家軍付属の士官学校卒業し、今日から基地へ配属されるのだ。
欠伸をしながらちゃんと寝ておけばよかったと後悔するのだった。