プロローグ:秋津国の原点
処女作ですので、文章がなっていません……多分
時をさかのぼること二千年前。人類は残りわずかな資源をめぐって、幾度もの戦争をくりひろげた。
その戦争の規模は大きく、何人ものとうとい命が失われた。
かつて先進国とよ呼ばれていた国々は、後進国と呼ばれていた国々を次々と侵略し、その地に眠る資源をうばい、自由をうばい、未来をうばった。だか、戦争はおさまらなかった。
侵略できる国がなくなると今度は、先進国どうしの争いとなった。先進国どうしの争いは激しさをまし、やがて、泥沼戦と化した。 戦争はいたずらに命をうばい合うだけのものとなっていた。
戦争が長引くと、先進国各国に翳りがみ見えはじめた。人々は飢え、病み、悲嘆にくれた。人々が衰えゆくのと同じく戦争も徐々ににその規模をしいさくしていった。
戦争の規模が小さくなってくるのと同時に国々は崩壊していった。戦争できる国がなくなると、自然と戦争はおさまった。
だが、戦争が終焉をむかえるのには遅すぎた。世界はもう壊れていたのだ。
罪なき民が、住むに家なく、着るに衣なく、食べるに食なき姿で、まさに深憂に耐えられないものだった。
そんな壊れた世界の中に唯一残った国があった。そこには水や食料、家を建てるための木、綿の自生する地、春に菜種があたり一面に広がる地、お湯が止めどなく溢れる穴などが多数あった。世界中に残された人々はその安住地を目指し、ただひたすら歩を進めた。壊れた世界で生き延びるために。
戦争がおわってからその国には少しずつ人が集まりはじめた。
「そうしてできたのがこの国なんだ」と俺の叔父はいつも俺に聞かせてくれた。
秋津島と呼ばれるこの国はもともと日本という名前の国だったらしい。