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 葵唯と連絡がとれなくなって1週間経ち、優志はレストランで2度目の打ち合わせをする。優志は気づいていなかったけれど、葵唯も同じタイミング--レストランとのコラボメロンパン販売のための打ち合わせ--でレストランに来ていた。葵唯は優志がプロポーズのために女性スタッフと打ち合わせしているのであって、浮気をしているわけではないとそこで初めて知る。

 レストランから出て帰宅するタイミングで、葵唯からLINEが来た。

「私もたまたま仕事の打ち合わせであのレストランにいたけど、優志くんが浮気してるわけじゃないってわかった。あの時はひどいこと言ってごめんね」

といった内容だ。不安にさせてごめんと優志も返信し、2人は仲直りする。



 紆余曲折を経て、半年記念日となった。優志と葵唯はホテルのレストランで記念日をお祝いする。デザートが出てくるタイミングで、優志はカルティエの婚約破棄をパカっと開けて

「結婚してください」

と葵唯にプロポーズした。108本の赤いバラの花束も渡す。葵唯は驚いて涙を流していたけれど、

「はい。私を白坂葵唯にしてください」

と返事した。周りから拍手が起こる。こうして優志と葵唯は婚約した。


 婚約後、2人は優志の京都市内の実家に挨拶に行く。実家では優志の家族が暖かく迎えてくれる。姉の潤美とその夫の孝太も来ていた。葵唯は母親が女手一つで育ててくれたけれど(父親とは葵唯が生まれる前に離婚したそう)、葵唯が21歳の時に母親が病気で亡くなったので、葵唯にとっての家族というものはなかったそう。そこで白坂家のメンバーが迎えてくれ、葵唯は家族の暖かさを知る。

 それからは引っ越しも完了させ、同棲を経て1年記念日に入籍した。葵唯の希望で結婚式はせず、フォトウェディングのみとなる。

 フォトウェディング当日、優志は白いタキシードを身に纏い緊張した様子で葵唯を待っていた。

「新婦様の入場です」

スタッフがそう言ってドアを開けると、純白のウェディングドレス姿の葵唯が入場する。葵唯は後ろでねじったハーフツインにパールを散らしたヘアスタイルで、プリンセスラインのふわっとしたウェディングドレスを着ていた。

「葵唯、すごく綺麗……」

優志は葵唯のあまりの美しさにそれ以上の言葉が出てこなくなる。

「何言ってるの、タキシードの優志くんもいつも以上にかっこいいよ」

葵唯がそう言うと、優志は照れ笑いした。こうして優志と葵唯はタキシードとウェディングドレス姿でカメラマンに写真を撮影してもらう。

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