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 そんなこんなで3回目のデートの日がやってくる。映画館で恋愛ものの映画を観たけれど、隣で葵唯が感動して涙しているのを見て、優志はこのひとをもっと知りたいという気持ちになった。映画を観た後はカフェで映画の感想を語り合う。ハンカチを返してもらった際のカフェとは違うけれど、相変わらず優志はコーヒーを、葵唯はキャラメルラテを注文した。

 しばらくしてからカフェを出て、優志と葵唯は周辺を散歩する。どんどん人の数が減っていったところで、優志は葵唯に話を切り出した。

「俺は葵唯さんを彼氏として支えていきたい。いますぐじゃなくていいから、俺をどう思ってるか聞かせてほしい」

「私も優志くんのこともっと知りたいし、優志くんが良ければ彼女になりたい。私は優志くんより3つ上だし、年齢のこととか気にならない……?」

葵唯はどうやら年齢差のことを気にしていたようだ。若い女性に優志が奪われてしまう不安や、いつか優志も葵唯の年齢に嫌気がさすのではないかと思っていたから。

「年齢なんてただの数字だし、好きになったらそんなの気にしないよ」

優志にそう言ってもらえて葵唯は安心した。こうして葵唯と優志は恋人同士になる。

 付き合い始めてからも2人は仲良しのままだ。淡路島にドライブに行き、海を見たりパンケーキを食べたりした。付き合いたてではあるけれど、優志はこれからも葵唯と一緒にいたいし結婚もしたいと考えている。



 付き合って1ヶ月経ったある日、優志は葵唯の家でお泊まりしていた。優志がお風呂から上がった後、葵唯の元気がない様子に気づく。理由を訊くと、婚約破棄した時のトラウマがフラッシュバックしてしまったそう。

「優志くんも私から離れてしまうんじゃないかって不安で……」

落ち込んだ様子で言う葵唯に、優志は

「大丈夫、俺は絶対に葵唯から離れないし裏切らないから」

と返して抱きしめた。その後、優志は葵唯の婚約破棄の真実を知ることになる。


 急に婚約破棄されて違和感を抱いた葵唯の親族が、航のことを興信所で調査したそう。航は詐欺にあった東京在住の友人に自ら申し出て連帯保証人になり、東京で昼は出前の配達員、夜は女性専用風俗店のセラピストとして働いているという。しかし葵唯には借金が原因と言いづらかったので、好きな女ができたと嘘をついたらしい。

 というのも友人には飲食店を開業したいという夢があるが、飲食店開業セミナーで知り合った人に「場所を貸してやるから開業しないか」と誘われた。そこで送られてきた契約書にサインし、言われた金額を入金したけれど、いつまで経っても場所は提供されなかったそう。

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