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小さな星と聖杯の秘密(0次魔法シリーズ②)  作者: sisousi.kenta


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人と鬼⑤

2番目に強い弟子ディエゴが魔法で戦わずに死んでいったのは当然だ。私がそのように修行した。

魔法使いは人を攻撃してはダメなのだ。


だから彼は自分を信じついてきた仲間が傷つき、徐々に恨まれて言っても魔法の力で戦わなかった。


馬鹿な弟子だ。


魔法使いなんて本当には人間なんてなんとも思っていない。

人を守る為に自分の力を使う者は神といわれる。

そんな神の中、誰も傷つけず、仲間を傷つけさせてしまう神は邪神と言われる。

邪神ディエゴ。私の最後の息子。


私はそれをしっているのに人を傷つけるなと教えてしまった。

実際それで月の民の多くはたすかった。

それがなけれはサラやポーラは長い時間戦い続けねばならなかっただろう。

大悪女サラは大悪女とされつつ、”仕方がなかった”や”悪評は女神正教や女神教、魔術師協会のプロパガンダに過ぎない”という評価が常にセットではなされている。



大魔境をなんなく抜けた後私は、ずっと私を心配し手を引いてくれているエレナにといかける。

「エリー、あなたがディエゴを殺したの?」

エレナが私の認識を阻害しこっそりついてきた、私の最強の弟子大勇者エリーであること等お見通しだった。私は息子を殺す魔法使いを育てていたのだ。


1人も欠けなかった9人同行者達が正体を表す。3女神、タリア、エリク、ハンナ、ポーラ、由紀菜、そして私の最も憎むべき女神教最高指導者ルカ。


私は口をあんぐり開けてしまう。

エリーは怒られるとあまり言い返せない。錬金術師はそういう人が多い。大賢者マナが変わって答える。

「ポーラの頼みでね。ディエゴか生き残った月の民、どちらを助けるか、ポーラとディエゴは恋人どうし、それでもポーラは月の民を選んだ。」

私は頭に血が上る。理由なんていい、息子を殺した女が目の前にいる。事故でも息子から命をねらったわけでもない。だけど息子は傍流とはいえ王族に近しい血筋だから自ら覚悟を持って選んだ道というのも分かっている。それでも私はエリーに殴りかかり、かばったマナのカウンターパンチを受け昏倒してしまう。

エリーは昔からこうだ、いつも誰かに守られる。

私がそう鍛えた。幼少期のガサツさはすぐに消え、気の弱くかまととぶった女にした。


この子は私が1048人の子が死ぬたびに泣きくれた事などしらない。1人目の子は時代的にもすぐに死んだ。

最初の夫の子は5人生まれ大人になれたのは1人きりだった。

私が不老不死と気づいてから最初の1000年は子を作らなかった。その後は数百年ごとに夫を作り1048人の子を生んだ。魔法使いは3人いたがその3人含め全員死んだ。魔法使いでも不老不死が大半を占めるようになったのは私の20万年の人生からすれば最近の事だ。


私は私程度の魔法使いでは外せない縄で腕を縛られあるかされる。どんな鬼も震え上がり逃げていく人類屈指の魔法使いの集団。腕をしばられてはいるけど私が涙をながす度に皆立ち止まり、泣き止むのを待つ。エリーは「先生、ごめんなさい」といつものようにかまととぶって謝ったが私は聞く耳を持たず罵詈雑言を投げつける事と泣く事を繰り返す。私はあの頃のまま。


そしてようやく私が育った洞窟にたどり着くと縄を解かれる。自分の容姿を今風に変化させた今の私とは全く似ていない彼の弟子が描いた私達の絵の周りには子供達の手形が押されている。最初の彼は今の時代には全く合わないが私には一番かっこよかった。私は皆に守ってもらうような性格や仕草だったけれど本当に私を守ってくれたのは彼だった。

私は涙を流し彼の絵に手を合わせた。



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