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小さな星と聖杯の秘密⑤

「悲しい事件だったよね」リーナはそのように語る。当時最先端技術だった情報溢れの観測者に迫る影、ほとんどの人にとっては昔の事件にすぎないはずだ。

「情報溢れの正体は私たちは知っていますが、当時は本当にいろいろ考えられていました。」

感情の変化が世界に影響を与える存在を私たちの住んでいた世界に最初期にやってきた中の一部の人々は知っていた。

「私はその話をよく知ってる、世界の運命を決定づけた二人の話だよね。」悲し気に笑う彼女

その事を知るのは私だけのはずだった。私はそのことを初めて明かそうと思っていた。

私の驚いた顔を見る彼女は感情を隠したまま微笑んでいる。


この話を知れば他の皆は私を恨むと思っていた。それでも半年後私が死ぬ前にこの話を伝えなければと思っていた。


「どこまで知っているのですか?」

私はそう問いかける。7人の魔女達、きっと彼女は、この話を私が死んだあと皆に伝えるのだろう。

死んでしまっては、本当には皆がどういう反応を見せるのかを知ることはできない。

ひょっとすれば皆は案外と気にしないかもしれないけれど私にはわからない。


私だってこの話を人づてに聞いたに過ぎないのだから。


リーナは表情を崩したのち

「よく・・・知っている」

と先ほどの言葉を繰り返すのだった。



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